他人のミスを謝るのは、自分のミスを謝る以上に難しい

組織で仕事をしていると、先輩や上司、同僚や後輩のミスを自分が謝らなければならない時がある。
組織やチームの中で働いている人にとっては、誰もが一度は体験した事があるだろう。

ミスしたのはその人な訳だし、その人の責任にして謝るのは簡単だが、状況的にそうできない時もあれば、自分が謝った方が組織全体の利益になる時もある。
(自分が謝る理由がない場合には、もちろんミスした本人がちゃんと謝るべきである)

自分のミスなら謝るのに必要な情報は自分の頭の中にあるし、自分がやった事なのだから、怒られるのも仕方ないと割り切る事もできる。
しかしながら、これが他人のミスになると、ミスした人から必要な情報を聞き出し(言いたくない部分もあるだろう)、自分で問題点を整理するだけでなく、
何故本人ではなく自分が謝るのか、その目的をしっかり自覚し、納得した上で、謝る相手に誠意まで伝えないといけない。
誠意を伝えるという事は、ミスの原因を分析して相手に説明し、その上でそれが自分の責任だと認め、相手に迷惑を掛けてしまった事を素直に謝るという事だからだ。
しかも説明をミスると、実際にミスをした人がばれて余計にその人の評価が下がるし、自分の評価ももちろん下がるのでミスれない。失敗した時のリスクは大きい。

ミスした人の責任にせず(例えそれが自分より上の立場の人であっても)、自分の責任として、誠意を持って謝る。
そんな状況下で行う難しい伝言ゲームは、
しかし考えようによっては、自分にとってなかなかの成長の機会になるものだと思った。

まあ、謝る相手が優秀な人なら、
なんとなく察してくれるものだ。
あまり気負わず、素直にごめんなさいしよう。

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