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アフターコロナに役立てたい5つのホイチョイマインド

外出自粛、プロスポーツの無観客試合、無観客ライブ、汗だくマスク、海外渡航禁止。

誰が望んだかこんな未来。

新型コロナウイルスのせいでとんでもない世の中になってしまいました。

リアルな充実どころかリアルに空虚なリア空社会がおとずれてしまいました。

そんななかで議論されるアフターコロナ論は痛いほど現実を見せつけられた大人たちによる超大人なネガティブ論だらけ。

それなら新聞を読んでる小学生だってわかっている。

それでもホイチョイマインドを知っている大人たちならあっけらかんと楽しい未来を引き戻せるのでは。

自粛もよいけど”陽気”を軽んじていては、前向きなビジネスを語れません。

そこでホイチョイマインドとはなんたるか、およびホイチョイ三部作とは何であるかを僭越ながらご紹介したいと思います。

時は1987年から1991年のバブル期。

クリエイターグループである「ホイチョイ・プロダクションズ」が原作を担当した映画が3本公開された。

『私をスキーに連れてって』(1987年)

監督:馬場康夫

出演:原田知世、三上博史、原田貴和子、沖田浩之、高橋ひとみ、布施博、田中邦衛

ざっと概略すると商社マンがゲレンデであった娘にひとめぼれをして、恋と仕事を両方とも成功なるか、という話。この作品の影響で一大スキーブームが巻き起こった大ヒット作。松任谷由実の名曲の数々が若者たちの浮かれ具合や恋心を俯瞰的に大きく包み込む様が圧巻。「BLIZZARD」の入り方がいいんですよね。


『彼女が水着に着替えたら』(1989年)

監督:馬場康夫

出演:原田知世、織田裕二、伊藤かずえ、田中美佐子、谷啓、伊武雅刀、竹内力

こちらもざっと概略すると海で助けた娘にひとめぼれをして、いっしょに海中に沈んだお宝探しをしつつ、恋とお宝の両方で成功なるか、という話。ちょっとタイトルからは意外性のあるストーリーかと。こちらはサザンオールスターズのヒット曲づくしで思わず口ずさんでしまう。なぜかチェイスシーンにサザンミュージックが入ってくるのだがそれがお祭り的でとても楽しかったりする。原田知世が雪山だけでなく海も制覇してしまうのかという二作目。


『波の数だけ抱きしめて』(1991年)

監督:馬場康夫

出演:中山美穂、織田裕二、阪田マサノブ、松下由樹、別所哲也

またまた概略すると湘南でFM放送局を広めようとする若者たちの恋と葛藤を描いている作品。この作品は前2作品と違い「恋も事業もそんなに世の中甘くないよ」というほろ苦さの中で「それでも楽しいよね」という大人な前向きさがじわる話。流しているだけでどこでも海の近くのバーのようになってしまう”魔法のサントラ”がおすすめ。タイトルからすると松下由樹の役が主役である気もしちゃうところが味わい深い。


これらを懐かしんで「ぜひぜひ~♪」と観賞をおすすめするのも大事なのですがせっかくですから底抜けに明るいホイチョイ三部作からアフターコロナでお役立ちしそうな考え方を抽出してみました。

その名も”ホイチョイマインド”

僭越ながら5つかかげさせていただきます。


【アフターコロナに役立てたいホイチョイマインド】

その1:いつでも遊びのことを考える。

ホイチョイ作品の住人たちはいつでも遊びのことを考えています。勤務中に電話をかけながら恋や仲間との遊びのことで頭がいっぱい。それって思えば人間的だし活気の源なんですよね。「スキー」の布施博の役なんてオペ間際にも電話でそんな話をしていたり。田中邦衛と三上博史の役が趣味でビジョンを共有している姿もほほえましいんですよね。新型コロナウイルス禍で浮いちゃうような「遊び心」企画でも誰かがその遊び心を待っているかもしれませんよ。「こんな遊び方はいかがでしょうか」という提案型のホイチョイ三部作のスタイルがアフターコロナ向けの企画に合っているかもしれません。

その2:リスクに対して、にやり。

自粛ついでに全体が苦手となってしまっているのがリスク。ホイチョイ作品の住民たちはリスクを感じると燃え立つ傾向がありまして。「スキー」の女性二人組が雪山を猛烈な勢いで車を走らせて横転させてもさほど絶望せず。「水着」の谷啓はどんなに窮地に陥ってもあきらめ方をしらないというほど前向きで。「波の数」の別所哲也はサラリーマン生命をかけてラジオ事業に挑むも仲間にはその重さを見せず。リスクへの向き合い方で人の格好良さって際立ちますよね。ちなみに「リスクがあるならやらない」「理由をつけて先延ばし」という判断はさほどプロフェッショナルでなくても出来る省エネマインドなので、たとえリスクヘッジが得意でもリスクヘッジ力以外の強みの醸成にこそ力を傾けるべきかと。人も組織も心が疲れてくるとリスクヘッジに偏りがちですからね。

その3:しのごのいわずたむろしよう。

「スキー」「水着」「波の数」の三作品に共通するのは、たむろ。みんなで楽しくやっていればなにかうまくいくんじゃないの?というゆるやかなコミュニティ感。同調圧力とか正義感とか理念みたいなものは気にならない程度の薄さで心地よくメンバーがエゴを満たしあう。エゴイスティックなふるまいやゆるい集いの中にあるチャーミングさが外からの脅威を感じさせません。集団的免疫力とでも申しましょうか。心をひとつにした集団は外部の変化でゆらぎやすい側面もありますからね。

その4:みんなと遊ぶ明るいおたく

私はアマチュア無線の免許保持者なのですが、これらホイチョイ作品には無線を操る明るいおたくが出てきます。「スキー」で沖田浩之の役は無線で気象情報を伝えるのみならず、強烈な威力の照明器具を背負ってナイトスキーという活躍ぶり。「水着」の谷啓は船舶無線をもちろんしているのですが、捕鯨用のアイテムで敵を打ち払うという(それって何おたく?)。さらに「波の数」で阪田マサノブの役はラジオの機材を手作りしちゃうという思わず尊敬しちゃうレベルのおたくで。アフターコロナではメインとなっている職業スキル以外の趣味スキルを活用すると変わりゆく外部環境の中で幅広い選択肢がえられていくのではと。そのときに趣味スキルを表に出して社交と結び付けていくことが有効かと考えられます。

その5:自然に身をゆだねよう

都心暮らしで大自然へのレスペクトをお忘れではないでしょうか。山も海もほんのすこし気持ちをふるい起こせば近いもんです。理詰めになって利口になりすぎた脳に爽やかな大自然の空気を流し込みましょう。案外、この日常で考えこんでいたことは小さなことなのかもしれませんよ。


とはいえまだまだ新型コロナウイルスの第二波がせまりくる今日このごろ。

まずはエナジーチャージにホイチョイ三部作をレンタルで借りて、ホイチョイマインドに浸るのはいかがでしょうか。


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