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10代の頃の私へ


最寄り駅で、人身事故があったという。
若い子が飛び降りた、そんなTweetを見た。

次の日、その駅のホームには何の形跡もなく、日常が昨日までと変わらず流れていた。
手向けたい花の行き場もなかった。
命は静かに失われた。

死にたい

という思い、
叫び、
10代の頃のあの気持ちを私はまだ思い出せるだろうか。
いや、きちんと思い出してしまったら、こわくて苦しくてたまらなくなるだろう。

あの頃は、
学校と家が全てで、
学校の中のあのクラスこそが、
私の存在をゆるがしていた。

誰からも好かれていないのではないか
嫌われているのではないか
陰でみんなが悪口を言っているのではないか

ぐるぐる負の思いが駆け巡り、
誰にも言うことは出来ず、
心をむしばんでいった。

行き着く結論はいつだって、
生きることを辞めたら解放される
だった。

似た気持ちで毎日を過ごしているあなたへ。
生きることに希望が見いだせないあなたへ。

明日の光が見えないあなたに、
こんなことを言うのは、
おかしな事かもしれない。

でも、私は
あの時死ななくて良かった。
と心から思っている。

確証はない。
この先何が起きるかなんて分からない。
そう、どんなに悪いことが起きるかも分からないし、
どんなに良いことが起きるかも分からない。

生きてみないと、その結果はわからない。

私は、歳を重ねるにつれて社会は広がり、
自分を認めてくれる人、
一緒にいて笑える人がたくさんできた。
お金持ちではないけれど、
自由になるお金も増えて、好きなことができるようになった。
 
だから、
今いる辛い場所から逃げよう。
全部ふさがったように見えていても、どこかに必ず逃げ道がある。
自分じゃ考えつかない時は、
相談できる人や場所に聞いてみよう。
身近になければ、LINEや電話で相談できるところもあるから。

頑張らなくていい。
今まで頑張りすぎてきたんだから。

今日も道端に花が咲いている。
幸せって、そういうことだ。
生きているだけで、人に喜びを与えるのは花もあなたも一緒。

今は誰の目にも止まらず、生きている意味もないように感じているかもしれない。
でも必ず誰かがあなたを見て笑顔になる。
あなたの存在にありがとうと思う。
だから、生きて

お願い、生きて


大きくなったあなたが、
死の香りをかぎながら、
まあ生きるのもそんなに悪くないかもね。って、おいしいものをほおばる姿が見たいんです。
死にたさが全部無くならなくてもいいから。
心から生きていて良かった、なんて思えなくてもいいから。

あなたの好きな食べ物は何だろう。
教えてほしいんだ。