#62 未来 x アートを語る
子供は誰もがアーティストである
大人になった時そうでい続けられない
byピカソ
子供の頃は誰もが自由に絵をかいて
思うがままにはみ出して
塗りつぶして
描いただけで褒められて
落書きしては怒られて
絵を描くことがみんな大好きだった
なのにいつの間にか嫌いになる
理由は明確
よくわからない
役に立たないからだ
勝手に評価されて
よくわからない名前を覚えさせられて
受験に意味がない
だから美術は中学に上がった途端に
一気に嫌われる教科No.1になる
アートの歴史を振り返った時
ルネサンスから19世紀までは
いかに正しく模写するかが正義だった
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」のような
そこにカメラというテクノロジーが誕生し
模写するだけのアートは価値を失った
正しく模写するだけなら
アートはカメラには絶対にかなわない
でもそこからアートは進化していく
このサイコロを正確に表現する
例えば1の裏には6があることを
写真では表現できない
サイコロを正確にこういうものだと表現するには
こういった展開図が必要になる
この発想をピカソは一枚の絵にした
アビニヨンの娘たち
多面的な視点をギュッとまとめた作品
あらゆる視点を1枚の絵の中に収めた手法
遠近法よりもよりリアルに
ピカソが描いた「アビニヨンの娘たち」は
新しいアートが生まれた瞬間だった
例えば僕たちは花を見て
綺麗な花弁しか見ていない
花には花弁だけじゃなく
茎があり
土に隠れて根がある
アートはこの根っこの部分までを
表現することでもある
紙に鉛筆で描いたリンゴの絵
これが何かと尋ねれば
100人中100人がリンゴだと答える
これが
紙の上に塗りつぶした黒鉛だという発想を
僕たちは忘れてしまう
何かを描いた時
人は何かが見えなくなる
それを表現した ジャクソン・ポロック「ナンバー1A」
アートとは何かをイメージしたもの
っていう概念をぶっ壊した作品
岡本太郎はいう
才能があるから絵を描いているんだろうとか
情熱があるから行動できるんだろうとか人はいうが
そうじゃない
逆だ
何かをやろうと決意するから
意思もエネルギーも吹き出してくる
この時代をよく見ろ!
本当に価値あるものとはなんだ
完成されたものなんて
コピペで簡単に複写できる時代だ
まさにアートが死んだ時と同じ状況だ
そして今
僕たちはもう一度アーティストになる必要がある
下手くそでいい
笑われてもいい
自分にできるアートを表現してみよう
大切なのはうまさじゃない
挑戦するキミのストーリーだ
そのストーリーが
アートの価値を生む
そのために必要なのは
年賀状プリンターじゃなく
1枚1枚丁寧にアニメキャラを描いていた
あの頃の自分だ
僕らは誰もがアーティスト
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?