世界フィギュアスケート選手権2022と友野一希
2022年3月23日~26日にかけて、巡り巡って再び出番が回ってきた。代打の神様と呼ばれることに胸を張る友野一希は、2018年に続き世界選手権への繰り上げ出場を果たした。
ショートプログラム「ニュー・シネマ・パラダイス」
美しい。初の100点越えを達成した。パーソナルベストを喜ぶ以上の感慨が彼の胸を満たしたことだろう。101.12点で3位につけた。
フリースケーティング「ラ・ラ・ランド」
複数ジャンプの着氷ゆれが響くも、歓声を味方につけ皆を笑顔にする演技で巻き返した。クライマックスのコレオシークエンスは世界にこだました。168.25点で8位となった。
エキシビジョン「Bills」
デキる男は現地直行の現地調達で颯爽と現れた。世界選手権出場を告げられたのは転戦先であったため衣装一式が手許になかったのである。スーツ類は会場近くのユニクロで、黒いアタッシュケースは高橋大輔氏のアドバイスにより私物の赤いサムソナイトのスーツケースになった。動画アーカイブがないのが残念である。
結果は269.37点の6位入賞である。シーズン最後の最後で更に存在感を輝かせた。