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我が家のハンターカブ整備&チューニング履歴エンジン腰上O/H編(前編)

ある日エンジンがかからなくなった。1ヶ月ほど乗らなかったせい?いやいやそのぐらいでそんなことはない、プラグがダメになったのか、火花が飛んでいるか?カブってないか?確認の為に何回か付け外しをした。無精をしてプラグをレンチにつけたままねじ込んだ。まっすぐに入っていないのにねじ込んでしまった・・・・。入り口付近のネジ山がやばい・・・。プラグタップ修正しよう・・・。走行距離3万キロを越えていたので良い機会だからエンジン腰上をバラしてピストンリングも換える事にしたのは2017年暮れの事。

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エンジン分解する為にいろんなものを外していく 

ガソリンタンク、エアークリーナー、キャブレター、マフラーなどなど。

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いよいよエンジンを分解する 

なかなか汚い・・30数年分の汚れ・・こくらいならまだましか。
雨の日も風の日も、林道もいろんなところ走ったから仕方ないね。ろくに暖気もせずにエンジンぶん回したり、買い物なんかのチョイ乗りもあるしね。

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まずは各部品を綺麗にすることから  

ピストンはたまったカーボンを削ぎ落す。シリンダーは汚れを落として再塗装。中はまあキレイ。

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綺麗になった。作業は結構時間がかかった。仕事じゃなくて趣味なので急ぐ必要はどこにもない。自分が納得するまでムシムシ集中。作業中は無の境地に浸れるまたとない機会。他から見たら何やってんだか分からない事でも自分にとっては幸せな時間。

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燃焼室内のカーボンも綺麗にした。バルブ周りも分解したらよかったのだが、工具も無いし漏れもなさそうなのでそのまま。外観もできるだけ綺麗にした。
そして肝心のプラグのタップ、燃焼室側からタップ修正しようと思ったらタップが貫通していなかったので外側から慎重にタップを入れてさらえることにして無事終了。だがプラグ取り付け時は注意が必要だ。

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必要なパッキン、シール類  

ヘッドガスケット(写真中央黒い奴)が新しいタイプに変更されている。

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組み付けを進める 

ピストンリングを確認すると限界値の0.5mmが入った・・。シリンダー内ピストン上死点の段付きは無し。減ってなくても交換したがちょうどよかったことになる。

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ピストン、シリンダーと組み付けを進めていく。ヘッドガスケットがバージョンアップしたことにより、写真のOリング2箇所は不要となる。
シリンダーとクランクケースの固定ネジが2箇所あるが締め付ける前に何回かクランキングさせて動きに問題ないか確認。

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新しいヘッドガスケットは3枚構成。中央に厚み0.5mmの薄板が挟まれている。これを抜き取ることで圧縮比アップが図れる(8.5:1 → 9.3:1)。
ボア X ストローク=52.0 X 49.5mm 圧縮比8.5:1ということは燃焼室容積12.35cc。この高さを0.5mm低く(小さく)すると11.24ccになる。計算すると圧縮比は9.3:1(小数第二位四捨五入)となる。

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2箇所の留め具を外せば分解できる。この辺りは自己責任で。

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カムスプロケットは窓からは入らない

のでヘッドを組み付ける時にカムチェーンとともに仕込んでおかないといけないのは分かっていたが忘れる始末。クランクとの合いマーク合わせもしっかりと確認。

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クランクを回してみて、シリンダーとバルブが当たっていないか確認。タペット調整も済ませておく。
写真では古いガスケットが破れずに綺麗に張り付いて残っている。そのまま再利用したらしっかり漏れてきた。無精せずに新品に交換するべし。

シリンダーヘッド反対側、キックを踏んでクランクを回しオイルがヘッド周りに来ているかどうか確認。確認せずに組んでオイル経路に異物が詰まっていたら焼き付いてしまう恐れがある。

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パッキンを仕込んでカバーを付ければOK。シリンダーヘッドのネジ、オイル経路にはシールワッシャーと袋ネジ。4箇所を規定トルクで締め付ける。写真右上のネジは普通のネジで良いが綺麗なのなかったので袋ネジにしてるだけ。

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そおっとプラグを締め込んでキックを踏んでみて圧縮があるのは確認できた。
写真綺麗になった感が薄いがまあ良しとしておこう。

キャブやら電装関係組み込は後編にて・・。



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