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今の左翼のイデオロギーは時代遅れだ

先日東京都知事選が行われましたが、小池百合子さんが圧倒的差をつけて1位になりました。
しかし、問題は2位の石丸伸二さん、3位の蓮舫さん。しかも蓮舫さんは2位石丸伸二さんに375,101票差の惨敗をという立民共産等左派層からすると衝撃の結果となった。
私はこのような差が出た理由として、

とあげていますが、そのうちの一つ
>憲法9条を守れだの、ジミンガーだの小池ガーだの言ってももう誰もついてこない。

ここが1番の問題です。

左派が選挙を今後勝つには今までのやり方を変えないといけないと私は思います。
それについて解説したいと思います。

1.なぜ石丸伸二さんに票が流れたのか

こちらのグラフを見てください。
まずは都知事選最大の得票源である無党派層の支持です。


石丸さんと小池さんが強く、蓮舫さんはそれよりも劣った数字となっています。
いかに蓮舫さんが無党派層の支持を得ることが理解できなかったのか理解できます。
これだけでは左派の危機感を表せない数字になっていますので次のグラフをご覧いただきましょう。



これは小池さんにも言えますが、蓮舫さんへの投票率、年代が上になるほど蓮舫さんの支持が高くなっています。
一体これが何を意味するかというと、無党派だけではなく、将来を心配する20〜40代からの支持が得られていないことになります。
つまり、蓮舫さんは高齢者には支持されているが、左派政党の思想を無党派層や若年層にそっぽ向かれているという状況になっているのです。
このまま高齢化が進むと現在の80代は加齢で亡くなったり、高齢で選挙に行くのも難しくなる人たちが現れます。
そして歳をとった左派への信頼が薄れた世代の人たちによって自民など右派政党に選挙でボコボコにされる未来が来てしまいます。

※7/10追記
(蓮舫さんではなく)石丸伸二さんになぜ票が流れたのかハッキリ書いていませんでした。
石丸伸二さんはYouTubeやTikTokを巧みに使い、SNSで拡散させたり、
41歳という若きリーダー、新しい政治を期待する人という所もそうですが、
自民党や公明党のような与党や立憲民主党・日本共産党のような野党の既成政党への疲れが大きく後押ししたのではないかと思います。
蓮舫さんは立憲民主党を離党しても立憲民主党や日本共産党のバックアップがありましたから。
石丸さん支持した無党派層には今の左派野党が支持する候補者にはニーズがないということなんでしょう。

今の日本人のニーズからかけ離れている、そう言った状況にあるのが古い左派の思想をもつのが、立憲民主党・社会民主党・日本共産党の思想なのです。
なぜそう思うか、次に解説します。

2.今の左派の思想はもう時代遅れ

無党派層というのは中道右派・革新保守・中道の思想を持つ人が多いです。
一方、立憲民主党・社会民主党・日本共産党、先ほど挙げなかったれいわ新選組というのは左派の政党です。
これらの政党にはあるダメな点があります。

2-1・憲法9条を改正に反対し、平和憲法を訴えている。

→日本が戦争しないのは素晴らしいことだと思いますし、平和である日本があるのは憲法があるからかもしれません。
しかし、今はもうそんなこと言っていられない世の中になりました。
尖閣諸島をはじめ、現在不法占拠をされている竹島・北方領土問題もそう。
現在では台湾問題やウクライナ侵攻など日本の周辺国ではさまざまな国際問題があり、それに対する脅威があります。
軍備を整備し、日本が何かあれば日本国民を守る傘が必要です。
9条改正が必要でないとすれば左派にはそれに代わる最もらしい代案を提示し、それを国民に訴えることが必要となります。
無党派層は左派のこういう主張をみて、ニーズを感じていません。
なので私は9条を守れ、を簡単に訴えるのは今すぐ捨てる必要があると考えます。

2-2.ジミンガーと自民党のせいにしたり、自民党の揚げ足を取る

確かに今の自民党は汚職や政治資金問題、過去にはモリカケサクラ問題など様々な政治と金をめぐる不祥事を起こし自滅しているところがあります。
ここをジミンガーと批判すれば野党に追い風がくることでマスコミの報道もあり、
一時的に立憲民主党に一定の支持が来ることでしょう。
しかし、日本人というのは忘れっぽい人種です。それは2021年の選挙を見たらわかります。
終わってみれば自民党の圧勝劇でした。モリカケサクラ問題はもちろん、
コロナ対策への自民党への不信など色々あってもこの結果
です。
ジミンガーと唱えても野党に信用力が生まれません。そこも無党派層に見放された一因だと思います。
野党の特色や強みをクローズアップしたりすることが大事だと思います。

2-3.飛躍主張

私コレよく指摘していますが、左派の人たちは危機感を煽る為に飛躍した主張をする人たちがいます。特に日本共産党がまさにそう。
・「憲法9条改正」「安保改正」=「戦争法」「戦争する国を作る」「徴兵制が始まる」「戦争に行かせるのか?」(今の日本が戦争をするメリットはありません)
・「テロ等準備罪」「組織的犯罪処罰法」=「共謀罪」(対象が組織的犯罪集団に限定するなど本来の共謀罪とはちょっと違う)
・「マスク着用は個人の自由」=「マスク剥がし」「奪マスク」(これは明らかなデマです)
・「IR推進法」=「カジノ法」(半分正しいがIRはカジノなどを核とする複合観光施設のことでカジノだけ解禁だけの法律ではない)
・「神宮外苑再開発」=「緑が失われる!」など(これは明らかなデマです)
コレ全部ほぼデマです。デマではない部分があるにしても話が飛躍しすぎです。
コレを主張すると国民が混乱しますし、「デマじゃね?」と指摘されても不思議じゃありません。
問題提起する+最もらしい代案がないと国民は何も納得してくれません。

2-4.支持者の行動

選挙に負けた時や日本の不満を表す時に他責思考したりするところがあります。
「小池が勝ったのはマスコミのせいだ!」
「石丸が出なかったら2位になってた!」

コレ絶対やってはいけません。左派の野党たちが嫌われる一因となっています。
負けたらなぜ負けたのか分析し、主張の仕方など試行錯誤して無党派層や与党支持者に支持されるような主張をしないと支持されません。

2-5.今の左派が求めているのはグローバリズム、環境・人権主義

現在他国を含めた左派が求めているものは以下の通りです
・消費税減税あるいは廃止や部分的減税
・メガソーラーなど再生可能エネルギーの促進
・カーボンニュートラル
・LGBT法の支持をするなどLGBTへの配慮策
・外国人移民や外国人労働者の受け入れ促進
・ワクチン推進
・反原発

この辺りです。消費税減税に関してはれいわ新選組が特に強みにしている部分であり、
分析も非常にできており、れいわ新選組が最も推し進めるべき事案だと思います。
その為か現時点で左派で唯一力をつけているのはれいわ新選組だと思います。
他の6つは賛否両論ですが、支持団体が求めている部分なので必要な部分かもしれません(私は消費税減税とワクチン推進を除き大反対です。なお、ワクチン推進は過去に散々主張していますが中立派です)。
今の左派というのはグローバリズム・環境主義なのかなと思います。
ですが、これらは消費税と反原発のことを除き右派である自民党など一部の政党や小池さんや石丸さんらも一部主張している部分。
それらと差別化と政党案を主張すべきなのかと思います。

3.本格派右派もかなり弱い

ではもう一度都知事選の結果を見てみましょう。




本格派右派とされているのは田母神さんと桜井さんの2人です。
さらに反原発を除けば内海さんもかなと思いますが、
これらは2-5の政策をほぼ否定する勢力です。これが真の保守であり、現在の保守、反グローバリズムだと考えます。
しかし、4位の田母神さん、9位の桜井さんと共に前回出馬の都知事選と比べ、得票数を大きく下げています。
その中でも内海さんの6位は大健闘したのではないかと思います。
ただ今の日本の真の右派となる反グローバリズム派は支持が薄いのが実情です。
現状グローバリズム主義や人権・環境主義のメリットを主張した方が左派にとっては有利かと思います。

4.今後立憲民主党・社会民主党・日本共産党が良くなるには

まとめです。
先述の通り、れいわ新選組を除く左派(立憲民主党・社会民主党・日本共産党)は支持を下げています。
これがよくなるにはどうしたらよくなるのか。それは
・現在の思想を半分捨てて、問題提起+代案or政党指針を立てる
・飛躍主張を止める
・ジミンガー等他責思考はやめる
・↑を支持者も実行する

これらが必要だと私は考えます。

5.参考文献

NHK選挙WEB 東京都知事選挙
他、NHKの開票速報、X(旧Twitter)など

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