狭い戸口は人を押しのけて入る救いではない
ルカ福音9章から始まるイエスのエルサレムへの旅は、人々がイエスに対して勝手に希望する栄光への変容ではない。イエスの旅は死へ、しかも当時最も惨い死である木に挙げられる死への旅である。ルカはイエスがその死を決心していることをしっかりとえがいている。
この13章22節の冒頭にも「エルサレムに向かって進んでおられた」と記述がある。この日語られるイエスの言葉もエルサレムへの死の旅の途上に語られた言葉であることをまず心に留めたい。
旧約においてイスラエルが神に選ばれたのは、彼らが神に