人生は、カネだ

新年早々身も蓋もないことを書くが、人生は金だ。
人生のほとんどの問題は金があると解決できるし、幸せだって金の多寡で決まると言い切っていいだろう。
もちろん、反論はあるだろう。しかし、そう言える人はきっと金がある人だ。金で苦労をしていない人は、反論すると思う。もし明日の米も買えないビンボーな人が、「人生金じゃない」と言えれば立派だが、そんな声を聞いたことはない。

金があればすべて手に入るとは当然のことながら思っていない。金があることで不幸になるケースも知っている。だが、それは金の使い方を間違った事によるサイドフェクトだ。
私に金があれば、18歳で大学の映画学科に行くことが出来た。その後、映画監督になれるか否かは私の努力次第だが、大学にさえ行っていれば、コンプレックスを持つこともなく、うつ病でその後の人生30年以上を棒に振ることはなかった。我が家に金があれば、父と母の不幸な離婚は防げたはずだし、そうなれば親の愛情を受けずに性格が歪むこともなかった。

私は金を求めて生きた。しかし、世間の綺麗事との戦いでもあった。そして、その戦いには敗れた。私は今持って金がない。金が無い人間の処世術として、嘘をつくこと、人を騙すこと、自分をも騙すことを学んだ。それはとても不幸なことだ。

あともう一つ、人生に必要なものがある。それは運だ。運が無いと金にも恵まれないし、金を得ることが出来ても、運が無いと不幸になる。運が無いと、人生で努力すら出来ない。この2つの大きな力をどのように使うかで人生は決まると言っても言い過ぎではない。

私は今年も金を求めて生きるだろう。そして、金の力を得て人生を輝かせたいと思っている。人生、まだまだゲームセットにはしたくない。