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ユニクロのフリースは暖かい

ユニクロの第一号店が開店した時、私は映画の撮影で広島に8か月か9か月滞在していた。

面白い洋服屋がオープンしたと言うので、友達と見に行った。そこには奇抜だけど安い洋服がたくさんあった。
私はこの頃、何度目かのIVY/トラッドブームでネイビーのブレザーやスタジアムジャンパーを愛用していたので、ユニクロのテイストは受け入れられなかった。

その後、空前のフリースブームがやって来る。それを仕掛けたのが、奇抜な洋服屋だとはしばらくは気が付かなかった。
この頃のユニクロはBASICなラインナップで安くて質がほどほど良い製品を作っていた。
今はユニクロは値段が高くなった。ブランド価値も上昇し、かつてのようにユニクロを着るのが恥ずかしいとは思わなくなった。
海外にも積極的に進出し、GAPの名前は知らなくてもユニクロは知っているというアメリカ人も多い。
いつだったか、銀座のユニクロの世界旗艦店で買い物をして歌舞伎座の方向へ歩いている時、欧米系の外国人にユニクロの場所を聞かれて教えたことがある。

さて、私は今、ユニクロのフリースを愛用している。この製品は熱を逃さないので暖かくて良いのだが、暑がりの私には不向きな商品だ。いったん汗をかくと、それが蒸発しないので服の中は蒸し暑い。おかげで一日中ハンカチで汗を拭うことになった。これでヒートテックのインナーを着ていたら目も当てられない。

早く金持ちになって、ユニクロを卒業し、ブルックス ブラザーズやJプレスを日常的に着られる身分になりたいものだ。

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