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フランスのお葬式の1日

先日、フランスのお葬式に参列しました。

日本のお葬式には2、3回しか参列したことがありませんが、
とても違いがあったので、私の参列したフランスの葬式について書いていきます。

まず大きな違いは、服装です。フランスには喪服がないので、お葬式の時は、「暗めの洋服で」くらいのルールしかありません。
私は、真っ黒のワンピースを持っていたので、それにジャケットを合わせました。(ジャケットに金のボタンがついていましたが、構わないそう。)
他の参列者は、デニムの方もいました。黒と白の柄のワンピースの方もいるし、男性で黒白のギンガムチェックシャツの方もいます。決まりはないので、本当に自由です。

お香典もありません。

さて、お通夜とお葬式についてですが、
まず、お通夜はありませんでした。

お葬式は、亡くなった日からおよそ1週間後にあり、
それまでの間、ご遺体は保冷機能のある施設で保管されます。

お葬式の日、まず13時半に、"chambre funéraire=葬式の部屋"というところで、故人と最後の挨拶をします。この部屋はとても小さく、6畳くらいのお家のベッドルームという感じです。内装も、木が使われていて落ち着いた雰囲気でした。
家族や親戚、お友達などが、入れ替わりで、この部屋に入り挨拶をします。

その後、14時半、近くの教会に移動し、葬儀ミサがありました。
4人の男性が、柩を肩まで持ち上げて教会に入っていきます。
遺影はなく、柩の上にお花があり、
日本のように壁一面にお花を飾るというようなものはありません。
神父が式を進め、参列者はいくつかの聖歌を歌います。
故人の子供と孫が最後の挨拶を読みます。
そして、式の後半にて、親族が、柩の上にキャンドルをたむけます。

式は30分程度で終了し、その後、お墓まで向かいます。
土葬です。
最近、フランスでは火葬も増えているようですが、まだまだ土葬の方が多いそうです。

日本みたいな金色で装飾された霊柩車はないようです。シンプルなバンの霊柩車にて遺体は運ばれていました。

全てが終わった後は、親戚どうしでみんなで食事をして過ごしました。

全体的に、あまりかしこまった感じはなく、日本よりもカジュアルだなと感じました。


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