毛糸屋を2軒回って何も買わなかった話
街を歩いていて見つけた毛糸屋をネットで調べてみたら、その近所にもう一軒、別の毛糸屋があることがわかり、2軒続けて行ってみることに。ちなみに私が買い物に行く街はフランスの南西部にあるトゥールーズです。
一軒目はLANGというメーカーだけを扱うお店。小さいけれど整頓されてとっても見やすい!
私より先にいたお客さんが帰ったあと、「さて」という感じで、私の相手をしてくれる店主のマダム。
初心者向けの教本を見ながら簡単なものを編んでみたいと伝えると、教本はなくて、編み物パターンだけの販売のみ、でも、簡単に編めるものばかりよと言われたのですが、私はまだ増やし目とか減らし目も分からないと言うと、「それは知ってないとだめね」と、基礎テクニックだけをまとめた小さなパンフレットを2冊くれました。
親切そうな店主だったし「マフラーなんかは?」ともう一押し聞けたらよかったんだけど、パンフレットをもらって驚きつつお礼を言っているうちに、会話的にお店を出る流れになっちゃいました。語学不足!
二軒目。日本的に言うと、「昭和な感じ」のお店。地元に根付いたお店なのでしょう。店内は左右の壁全部が棚で毛糸だらけ。店の真ん中に、これまた年季を感じる大きなテーブルがあり、教室もやっていたのかもしれません。店主はお客さんの対応に追われており、ゆっくり見ることができました。KATIA、PLASSARD、FONTY、 CHEVAL BLANCなど、ネットで知って「どんな糸か触ってみたい」と思っていたメーカーが揃っていました。難点は限られた糸以外、値段が分からなかったこと。
他のお客さんがはけて、お化粧バッチリのだいぶご年配のマダム店主が話しかけてきたのですが、「お前は欲しいものが何かわからないんだろう」(ジブリの湯婆婆風に吹き替えしたい感じ)と言うのです。さすがにベテラン店主はすべてお見通し!
「初心者なのでどんな糸があるかお店を見て回っているんです」と言ってみると、店主は「自由にどうぞ」という感じでテーブルに新聞を広げて読みはじめましたが、途中でちょっと意地悪なお客さんが入ってきたこともあってか、私に「街のあそことあそこにも毛糸屋があるよ」と言うので、潮時だと理解してお店を出ました。
結局、2軒まわって何も買わなかったというか、具体的に計画がなくて買えなかったと言うのが正しいでしょうね。ただ、色んな毛糸を見たいという希望は叶いました。
そして、この後、編みたいものが載っている初心者本を古本屋で見つけて、ほしい毛糸も決まって買う事ができました。毛糸が届いたら書いてみようと思います!
今日も読んでいただき有難うございました!
hajimebさん、イラストお借りしました。有難うございます!
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