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【心に毒を持つ】過剰ポジティブや人のネガティブ感情へ蓋をする言動が苦手な理由【お花畑・オッサン】

こんにちは!今日は『綺麗ごとばかりの発信や感情へ蓋をしてくることに違和感を持つ』という話をします。


きっかけ

今回の記事のきっかけは、澤円さんの直近の配信で『心に毒を持つことの大切さ』についてお話しされていたことです。詳細はぜひ澤さんの放送を聞いていただきたいですが、他人から綺麗事や、べき論を押し付けられると澤さんご自身はとても鬱陶しく感じるというお話をされていました。

私も澤さんの見解には強く共感で、人のネガティブな感情に対して、『そんなこと考えるんじゃない』とか『仕事とはそういうものだ』と蓋をされるのはとても苦手です。

このように蓋をされることであったり、妙に綺麗ごとばかりの表現に対して私が違和感を覚える理由を考えてみました。

ネガティブな感情に蓋をされたり、綺麗ごとが苦手な理由

①根本的な解決になっていないから

私が吐き出したネガティブな感情に対し『大変だよね、でもこれがあるから成長できるんだよ。頑張ろう』などと言うのは、怒られるよりはかなりマシですが、ムムムという気分になります。まったく根本的な解決になっていないからです。

私の場合、これが特に多かったのは子どもの育休中です。
育休中はありとあらゆることでイライラしていて、人生のトップスリーに入る暗黒期でした。

・(同期に対して)私の育休中に昇格試験受けたからって調子に乗ってるな (完全に被害妄想)
・(夫に対して)人の目なんか気にしないって私には偉そうに言う割に、あんたは人の目気にして育休もロクに取らないんだな(我が子が生まれた7年前はまだ男性の育休取得率自体が数パーセントという時代で、取得しても数日とか10日とかそんなレベルでした。。)

感情の上下は激しいにも関わらず、まともに大人と話す時間がほとんどなく私のストレスがひどかったので、子育て相談フォームのようなものに一度相談を送ったことがあります。

どんな回答が返ってくるのか、いざ返信がありメールを見て愕然。無理やりポジティブな表現に色々こじつけるだけで、何にも具体的解決策が無く、他の悩めるご家庭にも同じような回答送ってるのかなと思うと衝撃でした。

また強引なポジティブ表現で育児の超絶なストレスが救われると思っている思考が、お花畑というかおめでたいというか。相談フォーム送ってもなんの解決にもなりませんでした。あまりにもイラついてメールを削除しました。

結局私のストレス解決に一番つながったのは、相談への回答にあるお花畑文章でなく、一時保育に預けたことと、ベビーシッターさんに来ていただいたことですね。

私の場合は育児で無理やりなポジティブ、そしてなんの根拠も具体策もない表現にうんざりしていたので、それ以降似たような表現をする人にはやや懐疑的というか、一歩引いて関わるようにしています。

人のネガティブな感情にこれといった根拠もなく、よくわからないポジティブで無理やり問題の核心から目を逸らせるのは、人も亡くなりかねない一種の詐欺というか暴力だと思います。

育児に関連したとても悲しいデータですが、以下のデータの通り、産後一年未満の女性や妊婦が亡くなる理由で一番多いのは自死であることから、彼女らの精神的負担の大きさ、そしてそれをサポートする体制がまだまだ脆弱、頼りにならないことがうかがえます。

妊産婦死亡の原因別事例数 自死が最も多いです

自殺による妊産婦死亡について 記者懇談会 日本産婦人科医会 医療安全部/母子保健部 関沢 明彦 (昭和大学医学部産婦人科学講座)

②共感が0かつ上から目線だから

暗い流れになってしまいましたが、①とは違って『○○とはこういうものだ』『こうあらねばならない』と、一見すると具体的なアクションを示しているように思えてやはりイラっとするものもあります。

それは『共感が全く相手から感じられないし、頼んでもいないのに上から目線だから』です。これは特に木下斉さんで言う『クソジジイ』、澤円さん・山口周さんで言う『オッサン』たちからしばしば発せられます。

私がストレングスファインダーで共感性が高いため、相手にもそれを当然と求めてしまう側面もあると思いますが、人のネガティブな感情に対して『そんなことを考えるべきではない』『○○とはそういうものだ』などと言う人がいますが、どんな権限を以ってそんな偉そうなことを言っているのでしょうか。

私の場合はこの手のオッサンたちに一番多く遭遇したのは、新卒で入ったメーカーでしたが、ある飲み会の席で『全く同じ評価のやつがいたら飲み会の二次会三次会に来てくれるやつを評価する』と発言した部長がいました。

別の課長に『あの部長、いつもはイノベーションとか偉そうに言ってますけど、中身は超絶レトロですね』と私が嫌味を言ったところ、課長は『まぁね。。でも彼はだいぶマシな方だよ。うちの会社の偉い人はみんなそんな感じだよ』と言ったのです。

この課長の発言で私は『あぁ、この人もあの部長と同じ類の人間か。。』と思い、転職のフラグが立ったのを覚えています。

私が一番不愉快だったのは、課長自身も部長の発言には疑問を感じていても、もはや思考停止と言いますが自分からは特段何のアクションも起こさず、上司や会社の言われるがままのような状態になっていたことです。

また、『うちの会社とはそういうもの』と発言することで、まるで私の嫌味・考えが間違っているかのような(言い方が良いかはまた別問題)表現をされたので、頼んでもいないのに正しい・間違っているを勝手にジャッジするのだなぁと強い違和感がありました。

そのため、①の過剰ポジティブと同様、頼んでもいないのに『○○とはそういうもの』と言う方には『思考停止している人/絡まない方が良い人』と判別する便利な『リトマス紙』として判断しています。

もちろん私のN=1の見解なので、メーカー全体がそんなオッサンだらけとは限りませんが、もし上記の部長や、『会社ってそういうモノ』という課長のような発言をする人が周囲にたくさんいる環境で洗脳されないようにするには、アップデートへの強い意志や、第三のコミュニティで組織に毒されすぎない工夫が必要だと思います。

最後に

澤円さんの放送をきっかけに、ネガティブな感情を過剰なポジディブで目を背けようとする人、また感情への蓋をしてくる人、2つのパターンへの違和感について考えました。

どちらも『思考停止』という意味では人間簡単な方に流されてしまいがちですが、問題の本質から目を背けるような人間にはなりたくないなと改めて強く思った次第です。

それてはまた!





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