ジャンルレスな音楽性で、縦横無尽に新たなカルチャーを生み出すScreech in2 the Rain.の魅力に迫る!(前半)
#12 Screech in2 the Rain.
ヴィジュアル系(以下V系)でありながら、従来のV系が持つサウンドとは違った雰囲気を持つScreech in2 the Rain.。
ジャンルの枠を超えて、新たなカルチャーと音楽を生み出している彼らの真髄に迫ります!
Screech in2 the Rain. プロフィール
東京を拠点に活動するヴィジュアル系ミクスチャーバンド。C.Karterの名義でヒップホップの現場でも活動するVo.タカのラップと耳にした人々を魅了する歌声、そこに追い討ちをかけるように解き放たれる爆発的かつグルーヴィなバンドサウンドとパフォーマンスをライブの熱量に変え、一度観たモノを虜にする。
(Screech in2 the Rain. 公式HPより)
<メンバー(左から)>
あきら(Gt.)
タカ(Vo.)
光(Ba.)
ヴィジュアル系ミクスチャーバンドとは? 新たなカルチャーを生み出すScreech in2 the Rain.の音楽性
ジャンルの枠を超えて、新たなカルチャーと音楽を生み出したいと語る彼ら。
彼らが表現する音楽によって、社会全体に彼らの感性を広めたいと言う。
タカ:「見た目ではV系ですが、音で言えばジャンルはミクスチャーやラップ、ヒップホップです。
自分にとっての”V系”は一般的に理解されているものと違って、新カルチャーを創ったり、色んなものを混ぜてひとつの形にしたりするものなんです。
いわゆるミクスチャーがそれに当たるのかなって思っていて。
だからこのScreech in2 the Rain.は、カルチャーも音楽も、どっちも色々ミックスやれたらいいなと思って活動しています。
V系とヒップホップという真逆のようにも思えるカルチャーをどちらも受け入れて、ジャンルに関係なく『どっちもかっこいいじゃん』と思っている自分たちが、それを表現することでジャンルに縛られずかっこいいものを受け入れる世の中になればいいなと思っています。」
メンバーそれぞれの音楽の趣味も様々だと言い、それらを組み込むことによって”自分たちの”音楽が創られるそうだ。
どんな音楽性が掛け合わされているのか。
あきら:「自分が影響を受けているのはELLEGARDENです。細美さんの立っているだけでかっこいい、カリスマ性に強く影響を受けています。」
タカ:「僕は邦楽よりも洋楽からの影響が強いと思います。ヒップホップとパンクの、なかなか言葉にできないようなものを爆発的に放出している感じがかっこいいと思っています。」
光:「元々音楽はギターから始めているので、ラルクを聴いていました。色んなバンドを聴くんですが、最近はDua Lipaとか、あとはお坊さんのテクノとかも聴いています。」
お坊さんのテクノ?!と二度聞してしまうほど、斬新な音楽を聴いている光るだが、詳しく聞いてみると彼の音楽への愛を感じる深い意味があった。
光:「お経って普段普通の人は耳にすることがないものじゃないですか。それを誰にでも聴きやすいように、アコースティックとかテクノに載せて世の中に公開しているのがすごいなと思って聴いています。」
言葉の通り様々な形の音楽を吸収したメンバーたちがジャンルレスなScreech in2 the Rain.の音楽を創っているのだ。
そんな多様な要素を、どのように楽曲に盛り込んでいるのだろうか?
メンバーみんなで一緒に創っていくからこそ、良いものができる
作詞はタカが行い、作曲はメンバーがスタジオに集まって一緒に行っている。お互いに持ち寄った曲に意見し合うこともあれば、0から作り上げる時もあるそう。
タカ:「例えば光が『このジャンル最近きてない?このリズムのノリ入れてみようよ』って提案してくれて、そういうミクスチャーの要素も作曲の際にはあったりします。」
光:「この間の新曲は、”男受け”がコンセプトで、それならこのフレーズが良いんじゃないか、とか本当に0から創ったものでした。」
タカ:「自分が60%くらいまで完成した曲を持って行ってスタジオで合わせたら、他のメンバーから『表現したいものと音がなんか違う』と言われて持ってきた曲の跡形もなく崩れて、みんなで0から作り直したこともあります(笑)。
だからメンバーの誰か1人が籠もって曲を創っても良くなくて、メンバーが一緒に、納得いく形になるまで創ります。
その分1曲に結構な時間は掛かっちゃうんですが、その代わり誰か不満のある曲とか、捨て曲みたいな曲は1個もないです。」
凍りついた空気につつまれながらスタートした?Screech in2 the Rain.の誕生秘話とは
彼らの持つ音楽性に共感し合いバンドとして活動を始めたScreech in2 the Rain.の誕生について話を聞いた。
今となっては笑い話だが、バンドとしてスタートの瞬間は”大ゴケだった”と言う。
タカ:「Screech in2 the Rain.の前身バンドが今よりもずっとV系で、ジャンルに縛られている音楽をやっていたんですが、バンドメンバーと話す中で『自分たちがやりたいのは “ 初期微動 “みたいな音楽じゃない?』となったので、同じメンバーで新しいバンドを始めることになりました。」
自分たちが音楽を聴く側だったとき、直感的に『かっこいい!』と感じた音楽を作れるバンドへの立て直しを図ったのだ。
前身バンドの解散とともに現在のバンドを開始した彼らは、そのデビューを華々しく飾るべく、ある企画を考えていたそう。
タカ:「前身バンドの解散ライブを行って、最後のアンコールの時に新しいバンドのお披露目をしたら斬新じゃない?ということになって、準備していました。当日は解散することに観客の皆さんも寂しがってくれていて、泣いてる人もいたんですけど、、、
僕たちはすごく気合が入っていて、アンコールの時に衣装も着替えて「新しいバンドやりまーす!」ってステージに出てきたらもうどシラケで。
客席の『え、なに?』みたいな凍りついた雰囲気から始まりました(笑)。」
凍りつくようなデビューから、現在はその氷河も溶けてきているそうだが、なんとも印象的な誕生の瞬間だったようだ。
Screech in2 the Rain さんのジャンルレスな音楽性と、その背景や
斬新さが裏目に出てしまったエピソードなど、たくさんお話をいただきました。続く後半では、メンバーそれぞれに注目していきます!
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