HiKi Stargazing Sauna 良いサウナの条件とは
サポーズデザインオフィスの広島オフィスが新しいビルに移転した。こちらのビルにはサウナが併設されている。
ご存知の方も多いかもしれないが、TTNE監修であり、TTNE監修サウナの制覇を目論んでる私としては行かない理由がない。
人がいなければ写真も問題ないということで、ありがたく撮らせてもらった。
①ロッカールーム
5階まで階段で駆け上がった心肺と、はやる気持ちをニュートラルな空間が沈めてくれる。ロッカーに衣服を預けながら、心拍数が落ち着くのを感じる。
これからはじまる「ととのい」への入口である。空間に癒やされつつも気持ちは昂っているという不思議な感覚。
②洗い場
入るとそこは洞窟のよう。聞こえるのは水の音。ビルの一室だとは思えない。薄暗さが期待を含ませてくれる。
右手には洗い場。シャワーは手持ちタイプとレインタイプを備えており、デザインはサポーズによるものである。
こちらのシャワーを毎日浴びることができればどれだけ幸せか。順調に「ととのい」への準備は進んでいく。
③サウナ
身体を清め、いざサウナへ。
扉を開けると、ウッディな香りが鼻を包む。木の香りを感じたのはいつぶりだろうか。日々の忙しさが余裕を消し去っている。
入口の温度計は80度弱を示している。入口付近とストーブ付近で温度が調整できるのが良い。
中庭には植栽と暖炉あり、視覚から癒しを受け取る。
サウナ室は静かであることを望んでいる。日常からトリップしたい。人は視覚から80%の情報を得ているらしい。サウナ室において視覚を疎かにすることはできない。
サウナストーブはアロマオイルによるロウリュも可能。混雑しているサウナしか行ったことのない私にとってはロウリュは憧れである。水が蒸発する音がなんとも心地よい。至福の時間を堪能する。
一日の内に静寂な時間はどのくらいあるだろうか。人の音、メディアの音、交通音、ここは無関係な場所である。静寂な時間こそ自分と向き合う時間である。
汗に溺れそうになりながらサウナ室を出た。
④水風呂
シンプルな浴槽。見た目からも冷や冷やとした感じが伝わる。部屋で唯一の音、ホワイトノイズ。冷たすぎず、ぬるすぎずちょうど良い水温。火照った体を冷却する。
⑤ととのいスペース
ベンチとソファがある。「ととのう」のに必要なのはリラックス。特に頭を預けることが大切である。寝転ぶことは「ととのう」ために最適解である。
ベンチに寝転び、空を望む。こちらのサウナの名前になっているように、夜には星空が見えるのだろう。視覚を疎かにしていない。
空をじっくり眺める時間に贅沢さえ感じる。「ととのい」はバッチリ決まった。
ソファスペースもあり、ととのった後はソファに座って、物思いにふけるのもありかも。
⑥アメニティ
コスメとは無縁の私であるが、THREEのアメニティを使うのは心が踊る。サウナの心地よさを閉じ込めてくれるよう。
⑦所感
人によって良いサウナの条件は様々あるだろう。サウナ室の温度や水風呂の温度、ととのいスペースの有無も勿論大事である。しかし、良いサウナにおける根本には何が必要なのか。
大切なのは、五感を満たすことだと考える。視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚。こちらのサウナにて感覚を満たすことの気持ち良さを気づくことができた。
あれ味覚は?と思った方はぜひ1階へ。
私はyaconeアイスクリームで味覚を満たし、猫屋町ビルディングを出たのである。
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