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お母さんになった日

3月7日は長女の誕生日。
お母さんにしてもらった日。

長女の出産は、破水から始まり、出産まで約一日がかり。
生まれたのは夜中の2時半前。
生まれてカンガルーケアして、後産の処理した後には、精魂尽き果てて、明け方になってから眠ったような。
翌日に起きた時には、全身筋肉痛で、トイレに行くのも寝返りするのもつらかった。

出産時間が遅かったから、ゆっくり寝かしてくれたのか、
助産師さんがそんなに様子を見に来ず、
何も説明されてもおらず、
赤ちゃんはどこにいるのか、
どうすればいいのか分からず、
じわじわとくるどうしたらいいんだろうという不安、焦り、
体がだるいから眠ろうと思うけど眠れず、余計に悶々とするという…
今思えば、あれはマタニティブルーだったのかも。

そんな中、夜にボリュームを落としてつけていたテレビから流れてきたのが、レミオロメンの「3月9日」。
しっかり歌詞を聞いたのはこの時が初めてで
、曲とともに歌詞が頭に入ってきたら、涙があふれてあふれて。
私と娘のことを歌っているように感じたから。

「瞳を閉じれば あなたが まぶたのうらに いることで どれほど強くなれたでしょう あなたにとって私も そうでありたい」

こういうお母さんになりたいと思ったことを、今も鮮明に覚えてる。

翌日起きてすぐ、意を決して、ナースセンターに行って、赤ちゃんはどこですかと聞いて、やっと娘に会えたという。
今振り返ってみれば、なんで指示待ちしてるんだ、私、という感じなんだけど。
あの時は、それが精一杯。
そこからのスタートだった。

あれから、14年。
子どもとの色んなことが私をどんどんお母さんにしていってくれてて。
私がお母さん。
子どもを愛してる、大事にしてると、子どものために私がしてあげないと思っていたけど、それは必要なくて、
そんな私を受けとめてくれていた子どもの愛の方が何倍も何十倍も深かったことに、ようやく気づいた。

生きていてくれているだけで
それだけで幸せ。

傍でいて、
「花咲くを待つ喜びを 
    分かち合えるのであれば それは幸せ」

お誕生日おめでとう。





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