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【イベントレポート】Re-Arrenge#01 App Unityメンバーと語るShopify Uniteで発表された新機能とApp Unityのこれから

こんにちは、広報の花沢です。
今回は、2021年7月13日(火)に開催したトークイベント「Re-Arrange#01 App Unityメンバーと語るShopify Uniteで発表された新機能とApp Unityのこれから」のイベントレポートをお届けします!本イベントは、Shopify日本製アプリの情報を多くの人へお届けして活用してもらうことを目的に開催しました。

モデレーターにFRACTA 河野、ゲストにハックルベリーの安藤氏とフィードフォースの塚田氏をお招きし、以下をお話しいただきました。

・Shopify Uniteの発表について
・App Unityについて
・ハックルベリー「集客をカンタンに、そして常連さんになってもらうための2つのアプリ」
・フィードフォース「ShopifyとLINEを連携したCRM施策を手軽に実現できるソーシャルPLUSについて」

また、急遽ご参加いたただいたリワイア加藤氏、フィードフォース岡田氏からも有益な情報をご提供いただきましたので、そちらも含めてご紹介します。


それではさっそく本編です。(以下、敬称略)
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Shopify Uniteはどう感じた?

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河野)まずはみなさんからみたShopify Unite、率直にどうでしたか?

加藤)技術者的なアップデートが多かった印象ですね。これまで開発において妥協してきた部分がかなり改善されていたなと。一方、新しく発表されたShopifyテーマが「オンラインストア2.0」ということで、ここからだなという印象も受けました。

安藤)ハックルベリーはアプリをつくっている観点からすると、「Sections Everywhere」(ホーム以外のページでも自由に動的セクションが使える機能)はフロントに影響する部分なので、これに関連するアプリはつくりたいと思います。

塚田)アプリストアのレベニューシェア(Shopify側に支払う売り上げのシェア)が年間売上100万ドル(約1億円)まで0になったことのインパクトも大きいですよね。これからアプリをつくる人にとってもいい話だなと思います。アプリとテーマの干渉は、App Unityでもメインで取り組もうとしていた課題だったので、このアップデートで解消されたことはかなり大きな変化です。

加藤)あとはデザインテーマがガラッと変わりましたね、「Dawn」ベースに。不安の声もあるので、サポートしていきたいと思っています。

河野)FRACTAにもDawnベースへの対応のご要望はいただいています。既存のものをそのまま新規テーマに書き換えることはなかなかヘビーなので、Dawnをはじめとする2.0に対応可能なテーマをベースに再構築するのがいいかなと思っているところですが、可能性はすごく広がりましたよね。企業サイトとしての使い道が出てきたり、CMSとしての発展を感じます。

Shopify Uniteについては加藤さんが出された速報、Uniteの発表内容まとめ記事があるのでぜひこちらもご覧ください!

それぞれの役割の変化

塚田)アプリ提供会社は、今後モジュールを提供する役割に変化していくイメージに近いでしょうか。

河野)考え方としては、使いこなすためのパーツをつくるというイメージに近いかと思います。例えばカスタムカーをつくりたいときって、部品を買ってくるところから始めますよね。このパーツをつくっていく役割がアプリ提供会社に求められていく感じかなと。アプリはあくまでカスタムカーのパーツ。なのでコンセプトとかが大事になってくるのではないかと思います。

安藤)フロントにそうした、パーツを組み合わせて自分でやれるという精神性がShopifyには特にあるなと僕も感じています。ECは面白いと思うんですよね、人の購買行動はプリミティブで、ロジカルじゃないところまで設計する必要があるので。だからこそ、人の思考や行動に合わせてフロントを変えたりできるのは持続可能な思想でいいなと思います。

加藤)僕も先程の河野さんの車の話、おもしろいなと思いました。今までは手彫りでやるといった職人芸的な部分があったと思うんです。でもShopifyはカスタマイズ的で、仕組みがおもしろいというところに変わってきている。
まさに新しいホイールとかエンジンとかをリリースしていって、走る楽しみを感じてもらうことと同義だなと思います。

App Unityについて

河野)では次にApp Unityの取り組みについて塚田さんよりお話しいただきたいと思います。

塚田)App Unityは簡単にいうと、国内の商習慣にマッチしたShopifyアプリを提供する企業アライアンスです。アプリ開発会社と、支援会社、事業会社をつなぎつつ、識者にアドバイスをもらいながら、国内のShopifyマーケットの拡大を後方支援しています。

河野)App Unityでの取り組みとして重きをおいているのはアプリ同士の干渉や、国内ローカライズの発展と伺っていますがいかがでしょうか。

塚田)現状のShopifyアプリはまだ海外開発のものが多く、マーチャントにとっては敷居の高さがあると思います。我々も1年ほど前にアプリ開発へ参入しましたが、後から入ってきた者からすると開発者の立場としてもやはり敷地の高さを感じます。それを取り除いて、間口を広げていきたいです。単純なところでは、日本語の管理画面、日本語対応のサポートなどですね。一見些細なことのようですが、実は大事な部分。一つずつ解決していけたら。


ハックルベリー「集客をカンタンに、そして常連さんになってもらうための2つのアプリ」

安藤)ハックルベリーからは、二つのShopifyアプリ:「アフィリエイト連携」と「定期購買」アプリについてご紹介します。まずは「アフィリエイト連携」について。

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アフィリエイトというのは、成果報酬です。小売業の皆さんにとって導入しやすいかなと感じるのは、セールと同じ感覚でデジタル広告を打てるという点です。例えば成果報酬を5%でやるとしたら、セールで5%引き販売をしているイメージです。新規顧客を獲得する手段としても有効です。

集客面でいうと、ShopifyからGoogle広告へという経路もありますが、海外のものなので日本の集客方法には対応していないか、最適化されていないことも多いです。ここに日本製アプリを使うメリットがあると思います。アフィリエイトは始めるまでにはタグ埋めなどいくつか困難な点もあるんですが、このアプリでは全て管理画面から操作できるようになっているので簡単に始めていただけます。

次に「定期購買」アプリをご紹介します。

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定期購入とは、いわゆるリピートのことで毎月顧客に届けるスタイルです。売ってからがスタートなので、顧客とコミュニケーションを続けられることがメリットです。長期的な関係をつくりたいというお店におすすめです。メジャーな定期購入だと、健康食品、コスメ、アパレルなどがあります。

定期購買アプリについてはフィードフォース社と連携していて、開発と技術サポートはハックルベリー、営業やカスタマーサポートなどはフィードフォースとタッグを組んでいます。要望も寄せられたものはフィードバックして実装しているので、ぜひご意見いただけたらと思います。

ちょうど先日、定期購買をやりたいというお声が多かったので、ホワイトペーパーをつくりました。サイトから問い合わせいただければプレゼントしますのでいつでもお問い合わせください!イベントで聞いたのでほしいですと連絡してもらえればお送りします。

▼ 定期購買アプリのホワイトペーパーDLはこちら

ぜひみなさん、2つのアプリを使っていただけたらと思います。


フィードフォース「ShopifyとLINEを連携したCRM施策を手軽に実現できるソーシャルPLUSについて」

*ここで急遽フィードフォースの岡田氏にご参加いただきました!

岡田)私からはソーシャルPLUSについてご説明します。

ソーシャルPLUSはもともとShopify Plusプラン利用者向けに、LINE連携できるアプリとして展開していました。ですが、通常プランでもLINE連携したいというご要望を多数いただいたので、この度通常プランの利用者さまにも提供させていただく運びになりました。(Plusプランと比較すると一部利用できない機能もあります)

▼プランのご紹介はこちら

LINEのCRM活用は非常に難しいと思っています。100社いれば100通りのやり方があるんですね。なので我々は、お客様とのコミュニケーションを最適化することを一番の目標においています。LINEではセールス色の強いメッセージ配信だとブロックされやすいといった課題もあるので、最初の段階でお客様とどういう世界観でコミュニケーションしたいかを設計することが重要です。

また、CRM活用としての最終的な指標は「ID連携率」になってくるかと思います。ID連携率とは、LINEとShopifyのIDを紐付けた比率です。ここが紐づくことによって、Shopifyのデータを活用したメッセージ配信ができるので、最適なコミュニケーションが取れるようになります。

ID連携までのフローは大きくわけて4ステップあります。

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まずサイトへの会員登録、次にインセンティブなどで友だち追加をしてもらいます。その後、LINE公式アカウントのリッチメニュー等からID連携を促すのですが、ここをお客さまに能動的に実施していただくのが難しいポイントです。例えばクロネコヤマトさんのように、日常的に荷物が届き、受取日時の変更もLINEから手軽にできるという場合には、自分に対するメリットが大きいので能動的にID連携していただきやすいのですが、一般的なECだとインセンティブとして提供できるものがクーポンや特別な情報などに限られるので、付加価値をつけにくいんですね。

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ソーシャルPLUSが提供するフローでは、ブランドに興味を持ってくれているお客さまの新規会員登録時に、自然な流れで会員登録と同時にLINE友だち追加とID連携までできるので、通常は5%程度に留まってしまいがちなID連携率も、インセンティブなしでも60〜80%ぐらいまで引き上げることができます。

ID連携率を引き上げないことには、データを活用したコミュニケーション設計ができないので、まずはID連携率を引き上げながら友だちを増やし、並行してデータを活用したLINE施策を設計していくのも良いと思います。

直近はLINEで具体的な施策を行うリソースがないという場合でも、会員登録フローや購入完了ページ等に「友だち追加とID連携」を促す導線を置いておければ、ある程度配信対象が増えていくのでいざ施策が決まって始めようというときにすぐ始められるというのも重要なポイントです。


App Unityの今後

河野)では、AApp Unityの今後について、皆さまよりそれぞれいただけますでしょうか?

塚田)アプリラインナップの増加やアプリ間の連携、国内で外せないサービスとの繋ぎこみなどなど、やりたいことは無限にあります。全方位的に実践していきたいなと思っています。

岡田)ECに来ていただくお客様に心地よい体験を提供できるようにはしたいと思っています。売上だけを求めるのではなく、そこは意識してこれからもアップデートしていきたいですね。

安藤)つくりたいものはたくさんあるので、人材募集しています。App Unityと一緒に取り組みたいというのも歓迎です。ハックルベリーとしては秋冬に向けて新規アプリを開発する予定ですのでぜひ。

加藤)アプリ間の干渉とか運用、アプリの選定やカスタマイズなどの問題は今後も出てくると思います。ですのでアプリ導入支援を含め、アプリ提供側からも企画は進めていきたいです。特にメカニックな視点で、顧客の挑戦に応えられるような世界観をつくりたいです。


最後にみなさんよりひとこと

加藤)こんなアプリをつくってほしい!これを調べてほしい!といった要望もいただければ検討・調査するのでぜひご連絡ください!

安藤)アプリ間の連携は、すごく期待されてるなと感じます。Re-Arrangeの次の登壇時には、またイケてる連携の話ができるように頑張ります。乞うご期待ください!

岡田)Shopify Plusだけではなく幅広いマーチャントさんに使われるようにしていきたいと思っています。直近ではカゴ落ちや再入荷通知の実装なども検討しているので楽しみにお待ちください!

塚田)App Unityは始まったばかりで未整備な部分も多いのですが、企業個人問わず一緒にやりたい方はぜひお気軽にご連絡ください。国内Shopifyマーケットを一緒によくしていけたらと思っています。

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ご参加いただいた皆さまありがとうございました!ご参加いただけなかった方はぜひ以下のアーカイブからご視聴ください◎

今回はShopify Uniteの発表へのコメント、各社サービスのご紹介と盛りだくさんな内容でした。各登壇者より共通して、利用者さまの声を受けてサービスは改善していくということをお伝えいただきましたので、ぜひ気になる点は各社へご相談いただけたらと思います。

次回は9月の中旬を予定しております!現在登壇者募集中ですので、ぜひ自社のアプリを紹介したい!という方はFRACTA Twitterをフォローしていただき、DMいただけますと幸いです◎

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