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「あと139日」

今日から9月12日まであと139日ですが、この日に何が行われるかご存知でしょうか。

世界中を飛び(走り?)回るランナーさんやボルドーワイン愛好家の方は見当がつくかもしれませんが、9月12日は、フランスボルドー地方オー・メドック地区内を駆け抜ける「第36回メドックマラソン」開催日です。

現在、世界中のあらゆるマラソンイベントが中止になっています。私自身国内3つのマラソン大会に出場予定だったのが中止や延期となり、少しだけランニングの意欲を失っています。このメドックマラソンも2年連続で出走する予定でしたが、9月の段階でフランスに行けるかどうかも分からないので、今回はあきらめようかと思っています(あ、そもそもエントリーしてないや)が、催行の可否についての日本語の情報がないので、調べてみました。


メドックマラソン2020、やるの?

結論から言うと、今のところは催行予定のようです。

まず、公式ホームページにはコロナのコの字もなく、カウントダウンも日々更新されています。今日から数えて、あと139日!

また、ボルドーに本社を置くフランス南西部の地方新聞Sud Ouestの4月21日付記事に今年催行予定の主要マラソンの一覧が掲載されていましたが、その中にメドックマラソンも載っています。

Twitterの大会公式アカウントに3月16日に投稿された最新ツイートによると、エントリーは募集開始から2時間15分で定員(8500人)に達したそうで、現在はキャンセル待ちリストにのみエントリーができる状態です。しかしこれだけの人数に関わることならなおさら、中止になるなら早い段階で告知して欲しいところです。


フランス流の意思決定に要注意?

同じフランスのパリで今年の3月1日に行われる予定だったパリ・ハーフマラソンは2月29日、つまりマラソン前日に中止が決まったという怖い前例があります。今、フランスでは政府主導で外出禁止解禁日について検討が行われている状態なので主催者側は様子をみているのかもしれません。マラソン大会の直前になって中止が発表されることも考えられます。

ちなみにフランスのコロナウィルス感染対策についてもやると決めたら対応が早いです。フランス国内での感染者数が増え始めたのは2月下旬ですが、そこから感染者数は急激な右肩上がりに増えていきます。感染者数が5千人を超えた3月15日に第1回目の地方議会選挙が強硬的に行われますが、その翌日に大統領がテレビで演説して公的機関等が閉鎖となり、さらに翌日の17日には外出禁止や飲食店等の営業禁止の措置が取られました。


ちなみに・・・今年のホストはどのシャトー?

メドックマラソンは走るのみならず、大会前後にイベントが開かれます。前日の夜には「ホスト」となったシャトーの敷地内でMille Pâtesという前夜祭が開催されます。

ホストは毎年変わるのですが、今年のホストはポイヤックにある格付5級のChâteau Pédesclaux(シャト―・ペデスクロー:試験に出るかも!)です。醸造所の一部がガラス張りで近代的なところからも分かるように、チャレンジとイノベーションのエスプリに満ちたシャトーです。


エアーマラソンでメドックのシャトーを覚えよう

最後におすすめの動画をご紹介。こちらはなんと去年のメドックマラソンのルートを紹介する動画で、ルートの近くに点在するシャトーもしっかり表示されています。去年のルートは北からサン・テステフ、ポイヤック、サン・ジュリエンの3村ですが、メドックの地理関係を把握するのにも役立つと思います。動画作者の「気合」が感じられる素晴らしいこの作品を、復習がてらぜひご覧ください。

#メドックマラソン #ボルドー




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