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ワインエキスパートの勉強まとめ(ブルゴーニュ地方&ボージョレ地区⑤コート・ド・ボーヌ地区AOC)

コート・ド・ボーヌ地区(以下、ボーヌ地区)は前回まとめたコート・ド・ニュイ地区の南に続いており、「黄金の丘」を意味するコート・ドールの丘の東の斜面に畑が並んでいます。

コート・ボーヌ

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着色部分がAOC認定地区(画像をクリックすると地図の詳細を観ることができます)

・ボーヌ地区は丘の斜面がなだらかで、栽培面積はニュイ地区の2倍大きく、またぶどうも数日早く熟します。土壌もニュイ地区と若干異なり、泥炭岩交じりの石灰質です。

・コート・ド・ボーヌといえば白ワインの銘醸地というイメージが大きいかもしれませんが、赤ワインの生産割合は60%を占めており、白ワインより多くつくられています。

・地区の南北の両端にはそれぞれピュリニィ・モンラシェの丘とコルトンの丘を囲む畑が格別なワインをつくっているほか、これらの丘と丘を結ぶ地帯もグラン・クリュと1級の畑がほぼ途切れなく連なっています。
また、地区の中に地区名ともなった経済都市のボーヌ市があり、ワインスクールやワインの取引を行ってきた歴史的なメゾンがあります。毎年11月の第3日曜日の前後では昔病院だったオスピス・ド・ボーヌや各所で新酒の競売や試飲会、またぶどうボーヌ地区の畑まわりを走るマラソン大会が行われています。


AOC

ニュイ地区と同様に地区 régionales>村communales>一級premiers crus> 特級grands crusと階層が分かれています。

今回は色と知名度順に
赤でおなじみといえばポマールPommard とヴォルネイVolnay
白といえばムルソーMeursaultにピュリニィ・モンラシェPuligny-Montrachet
赤・白を作るシャサーニュ・モンラシェ Chassagne-Montrachet とボーヌBeauneが代表格。

また、北部にアロース・コルトンAloxe-Corton、ラドワLadoix, ペナール・ベルジュレスPernand-Vergelesses、サヴィニィ・レ・ボーヌSavigny-lès-Beaune、ショレイ・レ・ボーヌChorey-lès-Beaune、南部にモンテリMontéhlieサン・ロマンSaint-Romain、オーセイ・デュレスAuxey-Duresses、ブラニィBlangy、サン・トーバンSaint-Aubin 、サントネィSantenay 、マランジュMarangesがあります。

このほかボーヌの標高の高いところの畑にコート・ド・ボーヌがあります。AOC名の後にクリマ名が表示されていることがあります。また、村名AOCとしてコート・ド・ボーヌ・ヴィラージュがありますが、生産可能色は赤のみです。

グラン・クリュ

試験では、コート・ド・ニュイ地区と同じくすべてのGCを覚えよう。1級も覚えておきたい畑だけ掲載します。
GCは9つ、つまりニュイ地区(24つ)の3分の1しかありません。
大部分は白ワインで、ぶどうの品種はシャルドネのみですが、コルトンだけは赤白両方(村によっては赤のみ)作られています。

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最後に

ワインエキスパートの復習としてまとめるつもりですが、最近はすっかり教本の域を外れ、フランス語の学習の要素が高くなっています。しかしアンテナを張り巡らせていると、いろんな情報が入ってきます。ボーヌ地区には日本人の醸造家がいらっしゃることを初めて知りました。仲田さん。NHKプロフェッショナル仕事の流儀の記事をシェアします。

こういう方の情熱に強くあこがれるんだよなぁ。


参考
https://avis-vin.lefigaro.fr/connaitre-deguster/tout-savoir-sur-le-vin/guide-des-regions-et-des-appellations/bourgogne/cote-de-beaune
https://www.hachette-vins.com/tout-sur-le-vin/regions-vins/sous-region/90/la-cote-de-beaune/
https://www.vins-bourgogne.fr/nos-vins-nos-terroirs/notre-vignoble/cote-de-beaune-et-hautes-cotes-de-beaune/la-cote-de-beaune-et-les-hautes-cotes-de-beaune,2388,9308.html


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