①96歳でも愛されている、幸せなお爺さん👴

父のことをやはり書いておこうと思う.

今朝、訪問介護をしてくださるNさんから電話があり、
「Tさんが(父の苗字)、3分くらい意識を失われたのです。
すぐ病院の先生に来ていただいたら、
『これは日赤に行った方がいい』

ということで、救急車で運ばれられたのです。」と。

父は、いま96歳.昨年から何度か、入院することがあり、その都度ありがたいことに生還している。

数年前は、敗血症からも。

「わかりました。姉と相談して、すぐいきます!」といっても、父は広島、私たちは東京と千葉だ。

「とうとうきたか」
ここ最近は、わたし自身も父があちらの世界に旅立つことについては、
「仕方ないな。せめて、痛くなく眠ってる間に」と思っていたのです。

といっても、父はまだ頭もはっきりしているし、病気なわけでもない。
ただコロナ禍のせいで、ここ3年の間に歩くのが、難しくなっている。
でも、杖をついては歩ける.

そのうえ、ユーモアもあり、良く笑わせてくれるので、訪問介護のかたからも愛されている。

そして何より、父には、20以上も若い女性のお友達がいる。その方とは、かれこれ30年以上のお付き合い。
不思議な関係。

母と父は生前とても仲が悪かった。
59歳で早々と公務員を辞めた父。
子どものために犠牲になりたくないと。
父は、35で結婚したので、私たちはまだ当時大学生だった。

あれからずーっと遊んで暮らしている父.
60歳の時、そのお友達、Yさんと出会ってから、今も、愛されてる。

訪問介護の方の電話のあとすぐ、Yさんからわたしに電話が来た。

「お父さんが!
もうわたし、気が弱いからドキドキして.
あとで、病院に行きます.あなたたちはどうする?」と。

結局。

午後になって元気そうな父、本人からの電話.
「どうも今日帰れるらしい。血圧が下がったらしいわ。頭の検査もしてもろうた」と。

わたしや姉の方が、連絡を聞いて具合が悪くなりそうだったのだけど。

結局、広島に帰らなくて良かった.

Yさんがすぐ病院に行ってくださって、四時ごろには、戻って来たよう。

ありがたい。

Yさんは、父のケア付きの住まいから歩いて5分くらいの高層マンションに住んでおられるのです。

96歳で普通だったら、友人はいない人が多いいと思います。
話し相手も!

父の先輩も後輩も友人も既に、亡くなっています.
でも父は、毎日話す相手がいて、
朝昼晩電話で話し、週に何回かは、食べ物を持ってきてもらって.

そして、父が亡くなるかも、と聞くと、怖くてドキドキするほど、想ってもらえてる父。

娘ながら、人徳か?と思います。
愛されキャラ?

そして.何よりその相手の方は、父よりお金持ち!です。
よく若い女性がお金持ちのお爺さんの愛人になることはありますよね?

父の場合は、逆です.

#創作大賞2023
#エッセイ


 




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