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原文で本が読みたい!(『クララとお日さま』 アルコープと長方形編)

↑こちらの続きです。

部活で、海外から来た選手と交流した際に「My name is Kaori!」と自己紹介して「This means 'smell'!」と付け足し、周囲の失笑をさらったトラウマが抜けない英語が苦手な自分が、なんとかして原文で本を読もうとする奮闘記です。

アルコープってなに?

1章で困ったのが「アルコープ」です。
alcoveという単語を調べると「床の間」と出てきます。いや舞台イギリスじゃん!?と思って首をひねります。
こんなときはaudibleだ!と思って聞くと「アルコープ」と言っています。

そのアルコープがわからないんだ〜!

訳された文章を読んでいたときには、「アルコープね、はいはい」と思って知りもしないのに流していた気がします。でも、ひとつひとつ考えているので気になってしかたなくなる。

で、調べたのですが「マンションにおいて、共用廊下から各住戸の玄関前部分までの空間」とありました。

この物語の1章の舞台はアンドロイドを売っている店です。店なのに?マンションにおいて????

「alcove」で画像検索してみてやっと「あ〜」となりました。

アルコープというのは、「洋式建築物で、部屋・廊下・ホールなどの壁面の一部をくぼませて造った小部屋」のこと。そういえば辞書には、「入り込み」や「奥まった小部屋」ともありました。床の間をイメージすると掛け軸とかが浮かんでしまうのですが、確かに床の間もそうです。

せっかく辞書を引いても、一番自分が印象に残ったものだけを取り出してしまうみたい。

これはでも、英語が苦手というよりイギリスの生活様式をよくわかってないところから来ている気が……。

2章に入り、highstool(ハイスツール)とcouch(カウチ)もよくわからず画像検索しました。
これも日本語訳を読んでいるときにはさっさと進んでいた気がします。
どうしても、小説を読んでいるときと違って、英文を一文一文訳していく感じが抜けないので引っかかってしまいます。いいのか悪いのか。

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oblongとrectangleの違い

the Sun's light was making a bright rectangle

というのがでてきました。「rectangle」って何?と辞書で調べると「長方形」。三角形がトライアングルだからなるほど!となりました。もっと有名でも良さそうな単語だけど知らなかった。

しかし、後からこのような文章がでてきました。

They'd just wanted to take off their sports shoe and do something to it, or to press their oblongs.

theyは前の文脈より通行人の人々のことです。「oblong」って何?と思って調べると……あれ。「長方形」です。

長方形を押す?と見てたぶんスマホかな?と思いました。

しかし、長方形。二種類呼び方があるの?

まあいっか〜と読み進めていきます。すると、

her oblong tutors

というのが出てきました。
長方形の……家庭教師?
わからなくて翻訳にかけてしまったのですが、そうすると「横長の家庭教師」と出てきました。
audibleの朗読を聴いてみると、「個人指導の先生」と言っています。

どうしてoblongが個人指導になるのだ……?

横長……太めの方なのかしら……と思ってとりあえず読み進めていたのですが、ジェシーという登場人物が紙を広げてヘッドセットをつけて「oblongs」をオンにし、家庭教師と勉強する場面がでてきました。

あ〜!これはオンライン授業の先生なのか〜!

たぶん、朗読での「個人指導の先生」は会話の中で突然出てきたのでこの時点の情報で最もわかりやすくするためにこうなっているのでしょう。

もう少し調べてみると、oblongはイギリス英語らしいです。丸みを帯びた長方形のことだそう。スマホ……確かにちょっと丸っこいかあ。

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「:」(コロン)の謎

戸惑ったのが「:」です。

When I stood up again Boy AF Rex said:
'Klala,that was geedy.You girl AFs are always so greedy.'

のように、セリフの前に:があることがあります。

でも……これ「:」なくても通じる。実際、「:」がない会話もあるのです。
「said」のあとについてる!?とも思ったけれど、「said.」で終わってから次の会話のときもあります。
入試の問題文のときにはあまりお目にかかったことがない気がするのですが。

調べてみると要約やセリフ、引用文、説明文をつなぐときに出てくるみたい。
使ったり使わなかったりされてるのは、私たちが日本語で文章を書くときに同じ語尾が続くのを不安に思うのと似たようなことなんですかね?
(〜言った。〜言った。〜言った。だととっても気になってしまう)

「;」(セミコロン)だとふたつの文章のつなげたり、事項を並べるときに使うらしい。

現在、買った日から1日に1ページずつ読んでいたらたどり着いているはずのページに追いつきました!
道のりはまだまだ遠いですががんばります。

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