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私の00smusic#19

#181 Movies of Antarctica by Stars of Track and Field

米ポートランドのトリオバンド。バンド名はベルセバの曲から。普通にUKのバンド?という第一印象だったのはともかく、作品の内容は感嘆とするくらい、素晴らしい作品だった。美しさと儚さと轟音ギターと。ジャケットが中身を上手く伝えていた。これで全然知名度を持ってないという事実に、出るとこを間違えてるのかなあという、ひたすら首を傾げたくなるような、とんでもなく過小評価バンドなのでした。

#182 Nowhere by Longview

アルバムは一枚限りで、活動は終わってしまったんだけど、それも今となっては、個人的には00年代の隠れた名盤かもしれないですね。叙情的なアンサンブルの美しさと際立った歌メロディは、派手さはなくても惹き付けるものがありました。

#183 Into the Fire by Thirteen Senses

いかにもコールドプレイやトラヴィス以降の歌ものUKバンドという感じではあるけど、作品通して聴かれるブレない信念とブレないクオリティみたいなのがずっとあって、悪く言うと金太郎飴だけど、良く言うと全部シングル曲。

#184 Brighter than Sunshine by Aqualung

CMや映画での楽曲使用で、名が知られる存在に。鍵盤のゆったりとした弾き語りもあり、叙情的、内省的な音風景なので、一人で聴いていて、とても落ち着くような室内音楽という感じかもしれません。良い感じで染みます。

#185 Who You Are by Cary Brothers

ナッシュビル出身ソロ。これも映画のサントラに使われたことで知られるようになったようで。どこで出会って聴いたのか忘れてしまいましたが、気持ちの琴線に触れるような良い歌歌ってるんだよなあ。これはズルいな、みたいな。

#186 Collide by Howie Day

学生時分から、積極的にライブを繰り返し行い、デビュー作も自腹で制作リリースするという叩き上げが、メジャーレーベルとの契約を獲得して、最初は大分苦戦するも、このシングル曲が、後にプラチナディスクに輝くヒットに。

#187 Bad Day by Daniel Powter

カナダ人SSWの大ヒットソング。もう15年以上前になるんですね。当時どこのラジオステーションでも、ひっきりなしにかかってたし、気持ちに触れるような立った歌メロと誰もが経験する普遍的な歌詞。響くし、親切で優しくて、救う。

#188 You're Beautiful by James Blunt

Bad Dayと同じ頃の2005年の大ヒット曲。聴くといつも思う、歌い出し間違えたかのようなアレンジと、歌詞の中の対象への距離感が、何となく銀杏Boyzぽさを感じてしまうのが、個人的な印象。まあただ、聴かされてしまう良い曲。

#189 Lonesome Tears by Beck

ベックは全然通ってなかったんですけど、ここに来て、Sea Changeのジャケットが目について、気に入ってしまうとこから、一度きちんと聴いてみるかとなり、聴いたら、あれ?ベックってこんなのだっけ?っていうくらい、自分の中の意識の方向転換。どういう経緯か知らないけど、ナイジェル・ゴッドリッチのプロデュースなら、これもわかるか、みたいなとこで、合わせましたよね。笑

#190 The Things the Grandchildren should Know by Eels

つらつらAメロだけを歌い語る、アルバム最後の場面。6年もの月日を費やしながら完成させた2枚組アルバムBlinking Lights and Other Revelationsは、記憶の中での懐かしさ、生きていての様々な苦悩、人間の命や尊厳、ときおりユーモアも織り込みつつ、色々往き来しながら、絶妙なバランスで成立している一本のフィルム映画のような作品で、イールズの最高傑作だと思う。個人的にも、今までたくさんの音楽作品を聴いてきた中で、もし自分のベストアルバムを選ぶなら、これ選んじゃうかもしれないなあ。


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