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FR0SCのこっち側 【FR0SC】

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“Inside FR0SC”。 FR0SCの中の人達が、活動の裏側や、考えていること、クリエイティブな活動を語ります。 (それぞれの記事は個人の見解であり団体を代表するものでは…
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#鉄道

房総半島1周ついでに京成千原線と千葉モノレールを乗りつぶした話

2023 年夏、世の大学生が夏休みを謳歌する中、私は研究を完全に放置して就活に励んでいたつけが回り実験に追われる日々を過ごしていた。そんな中、「就活終われば時間もできるし旅に出るだろう」と思っていた体が鉄分不足を訴え始めたため、平日に1日だけ時間を作って房総半島へ鉄分補給しに行った話。 今回の旅では鉄分補給のための乗り鉄がメインの目的になるため、駅の外に出てぶらぶら観光というのはあまりない。というか暑すぎて外出たくない。このような改札外へ出ない乗り鉄旅の場合、大回り乗車を活

トラブルの多いトラベラー、旅行帰りの電車が人身事故で止まる

なぜかトラブルに巻き込まれることの多い九州旅行記その5、ついに最終回である。前回は熊本から福岡へ向かい、西鉄や南博多線の乗り潰しと福岡の観光について扱った。 今回はその続きで、西鉄貝塚線を乗り潰して貝塚駅に到着したところからスタート。 前回すでに触れたが、貝塚駅は地下鉄箱崎線へ段差なく乗り継げる設計になっている。 それにしても、縦列してホームが並んでいるならいっそのこと線路をつなげて直通させれば良いのに……と思ってしまうが、編成数の違い(貝塚線は2両、箱崎線は6両)から

トラブルの多いトラベラー、福岡で5種の交通手段を使いこなす

トラブルの多い九州旅行記その4。前回の熊本では Google マップの案内に騙されたり、割引になるはずの入園料が通常分取られたり、宿の入口が開かなかったり……と、いろいろトラブルに巻き込まれた。 今回はその続きで、熊本観光を済ませ時間ギリギリに熊本駅へ戻ってきたところからスタート。 鹿児島本線を北上熊本からは鹿児島本線に乗って福岡を目指す。大分方面から乗ってきた豊肥本線の近郊区間と同じく、短編成にロングシートというやや旅情に欠ける車両だ。急いでいたので写真はなし。 熊本

トラブルの多いトラベラー、温泉に浸かれない体質だが別府へ行く

なぜかトラブルに巻き込まれることの多い限界旅行の民が九州へ遊びに行った旅行記その2。前回は飛行機に乗り遅れそうになりながらもなんとか宮崎空港に降り立ち、宮崎市内を観光した後に特急にちりんで日豊本線を北上、大分駅に到着したところまで書いた。 今回はその続きで、大分駅からスタート。 大分観光というわけでさっそく街歩き開始。大分駅の北側が街の中心部らしく、商業施設やオフィスがごちゃごちゃと密集しており人も多かった。一方で南側は近年になってから整備された新市街となっているようだ。

トラブルの多いトラベラー、九州に初上陸する

私はなぜかいつもトラブルの多いトラベルをしている。うっかりスパイ容疑をかけられたり、スラム街に迷い込んだり、Google マップの案内に騙されて崖を滑り落ちたり、飛行機が欠航になって空港に丸一日放置されたり……と枚挙に暇がない。 自分自身のうっかりミスに起因するトラブルもあるが、外的要因による防ぎようのないトラブルも多いのはなかなか理不尽。とはいえ私は1度寝れば大抵のことはどうでもよくなるタイプなので、「まあトラブルも旅の醍醐味だよね」というなんともドMな発想で旅を続けてい

大地の果てを目指し鈍行列車で北へ向かった話【後編】

「北海道&東日本パス」を用いて鈍行列車を乗り継ぎながら青森県の竜飛岬へ向かう旅行記、完結編。前回と前々回で道中の観光や街歩きをしながら津軽線の三厩駅にたどり着いたところまで執筆した。 三厩から竜飛岬までは町内バスを利用することになる……のだが、実はこのバス、帰りの最終便は日の入りとほぼ同時に竜飛岬を発車してしまう。そんなわけで今回はレンタカーでアクセスしつつ、ついでに車中泊で宿泊費を浮かすという作戦に出た。1人旅では正々堂々と公共交通オンリーで行きたい主義なのだが、秘境の旅

大地の果てを目指し鈍行列車で北へ向かった話【中編】

鈍行列車に乗り放題の「北海道&東日本パス」を用いて青森県の竜飛岬へ向かう旅行記。前回は松島観光を済ませたところまで執筆したため、今回は東北本線の松島駅からスタート。 盛岡を目指す郡山からずっとボックスシートのある列車だったが、ここからはひたすらロングシート地獄。東北地方の随所で見られる 701 系電車の登場だ。 で、サクッと終点の小牛田(こごた)に到着。 小牛田は南北に連なる東北本線の他に、西から陸羽東線、東から石巻線が交わるジャンクション駅だ。……といっても駅周辺に何

大地の果てを目指し鈍行列車で北へ向かった話【前編】

2021 年夏、相次ぐ緊急事態宣言によって外出の自粛が続きオリンピックも無観客での開催となっていた。そんな中、私は院試の勉強をもくもくと続けており旅行などとは無縁の生活を送っていた。 8月に院試は無事に終わり開放されることになるが、数ヶ月に及ぶ受験生活で体は限界を迎えており、今すぐ旅に出かけないと気が狂いそうな状態にあった。コロナ禍ではあるが試験直前の2ヶ月はほぼほぼ自室に引きこもっており、外部との接触はわずかだったため病原菌にはなり得ないだろう……という気持ちで家を飛び出

鉄オタ就活生、名古屋出張ついでに高山本線を乗り潰す

2022 年秋、Go To トラベルに続く全国旅行支援が始まり観光地に旅行客が戻り始めていた。しかしながら私は就活・研究に加えて大学院の文化祭にもそこそこコミットしてしまい、旅行とは全く無縁の生活を送っていた。 そんな中、就活関連で施設見学のお誘いをいただき名古屋へ行く用事が突如湧いてきた。見学会は月曜に開催で、都合の良いことにちょうど大学の試験期間と重なるため講義もお休みとなる(院生なので試験のある講義は取っておらずレポート提出のみ)。「ということは直前の土日も使えるな…

能登半島を縦断して金沢に行った話

※令和6年能登半島地震により被災された皆様に、衷心よりお見舞い申し上げます。 2021 年春、某ウイルスの本格的な拡散から1年が経ちリモート中心の生活に完全に慣れた一方、第 n 波の襲来で自由な旅行に制約がかかる日々が続いていた。そんな中、金沢へ体を持っていかなければならない用事ができたため能登半島を縦断して行った話。 なぜ能登半島経由?東京から金沢へ行くには北陸新幹線を利用するか小松空港を経由するのが一般的だろう。わざわざ時間のかかる能登空港を利用した理由はもちろん感染

三浦半島へ京急で遊びに行った話

関東近郊には都心から日帰り旅行しやすいスポットが多数存在するが、鉄道を使うと交通費が高くついてしまう。 しかしながら京急電鉄では三崎口・横須賀までの往復乗車券(途中下車・バス利用可能)、現地で交換できるお食事券、特定施設の入場券がセットになった切符が発売されている。それが「みさきまぐろきっぷ」、「よこすか満喫きっぷ」である。 今回はそんな「みさきまぐろきっぷ」を使って三浦半島へ日帰り旅行に行ったお話。前述の通り途中下車可能なため、時間があればみさきまぐろきっぷで横須賀に立ち

人面機関車を見に行った話

鉄道旅の目的は、非日常感を味わうことだと思う。 いつも通勤や通学で使っている路線とは別の列車に乗って、いつもと違った車両で、いつもと違った景色を眺めるだけでも鉄分がみるみると補給されていく。 (さよならムーンライトながら) ……と言ってしまうと同業者の方々にしか賛同されない気がするが、非日常な鉄道の代表格、蒸気機関車なら非鉄オタ民でもロマンを感じる方は多いのではないか。 というか、鉄オタよりもむしろ一般人の方が「SLに乗りに行こう」と旅を計画することが多い気がする。特に

突如JRのタダ券を貰ったのでチャリを持って北へ向かった話

旅行の際、現地までの移動手段や宿泊先はどれくらい前に決めるだろうか。 私は計画通りに動けない人種のため細かい旅程はほとんど決めないが、大まかな旅程はかなり早めに決め、全速力で飛行機や宿の予約を取るタイプである。海外旅行だと3ヶ月前、国内だと2ヶ月前くらいに決められると満席になることも少なく、値段的にもかなりお得だ。 しかしながら、珍しく宿も取らずに出発してしまったのが今回のお話。 JRのタダ券を貰う2018年の夏、秋の文化祭に向けた準備やサークルの方針について話し合うた

チャリで富岡製糸場へ行った話

今回はサークルでグンマーへサイクリングに行った際のお話。 以前の記事でも触れたが、私は学生の本分は学業原理主義者のためサークルへのコミットは少なめで、サークルのサイクリングに参加するのは大変珍しいことだ。もはや半分幽霊と化してしまっている。 日程は日帰りだが、もちろん最初から最後までチャリで自走するわけではない。朝早くに大学の最寄り駅に集合し、そこから輪行で高崎付近まで行く感じだ。輪行とはチャリを列車に載せて移動することで、列車の速達性とチャリの小回りを合わせた最強の機動