保険の担当者

長男がGWに帰省してきたので、彼の将来に備えた生命保険の契約をするために、私が懇意にしているMさんにお願いして担当者になってもらいました。

長男はまだ23歳で、これからいろいろなことを考えていかないといけない年齢。そんなときに、身近な存在でファイナンスの専門家として寄り添ってくれる人がいいなぁと思い、Mさんにお願いしました。

私が子供たちの保険をお任せする担当者を選ぶ条件は3つありました。一つは、私より若いこと。子供の保険の担当者ですから、私より先に亡くなるようではちょっと困ります。

2つ目は「金融全般の知識があること」。保険のことに詳しいのは当たり前ですが、保険以外の資産形成や住宅ローンやライフプランや税金などをちゃんと子供に教えてくれる方であること。

3つ目は「辞めない人」であること。実は、これが一番大きい。保険の仕事を辞めない人というのは、保険の仕事で自らの収入の基盤を得ていること。この業界は保険の販売が行き詰まると売れなくなって仕事を辞める人が少なくありません。そのための目安は諸説ありますが、一つは世界基準のMDRTというものがあると思います。

MDRTは、一度だけクオリファイするということであれば、死に物狂いに販売することで瞬間風速的に成し遂げることができるかもしれませんが、1年だけではなく、毎年、欠かさずクオリファイすることは、相当に大変で努力がいることだと思います。

Mさんが最初にMDRTをクオリファイしたときに「続けないとだめですよ」と(僭越ながら)言ったのですが、その後もしっかりと続けている様子を見て、この人ならば大丈夫だな、と思ったのです。

この仕事を辞めない人はどういう人かというと、今の「令和時代」に即したセールス技術を持ち、お客様に寄り添うスタンスが取れて、いろいろなお金の相談相手になってくれる人なんだろうなぁと思うのです。そして、この仕事が好きであること、人と接することが好きであること、人との出会いに感謝できること・・・そういうところを見込んでMさんにお願いしました。

しかし、世の中には保険料が高いだの安いだので、保険の担当をコロコロ変えてしまう人が多いのも事実。保険会社や取扱者もそういうことはわかっていて、そういう人にはそれなりの対応しかしません。

でもね。保険の契約って、「始まり」であって、「終わり」は保険金の支払い。そこまで、ちゃんと担当者がいてくれて、保険金・給付金の支払いまでお手伝いしてくれるということが大事なんだと思うんです。契約の途中で何かがあれば、契約を見直したり追加したりすることも必要です。

だから、「保険の担当者」って、とても大事な存在だと思うのですが、やはり、この業界では「売って終わり」になっていることが少なくない。

生命保険セールスの仕事をしている方は、保険のスペックや保険料の高低で勝負するのではなく、「安心して任せられる保険の担当者を持つこと」の重要性をお客様に伝えてほしいと思います。



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