わくわくカンパニーが株価上昇
明治から大正にかけ近代化学工業で外国に大きく後れを取っていた日本。医薬品や工業製品の多くが外国製というなか、ひとりの化学者が日夜開発に励んでいました。
彼が注目していたのは「酸化亜鉛」。毎日遅くまで会社に残り、研究を続けるには理由があったのです。当時、演劇役者や女性たちの化粧は、白粉(おしろい)を使うのが一般的でしたが、鉛が含まれているため長時間使用すると慢性の鉛中毒になるという問題を抱えていました。
そこで鉛を含まない酸化亜鉛を使った白粉が、国内で販売されるようになりましたが、どうしても国産は品質が悪く、原料はやはり輸入に頼らざるを得ませんでした。輸入品に劣らない良質の酸化亜鉛を国内製造したい!田中銀次郎には化学者としての使命感がありました。
その後、苦労の末に実現した品質は、輸入品に比べても遜色なく顧客からも絶賛されました。会社は創業3年で日本の化粧品市場を独占するほどの好況を迎えることになります。
そして、1918年の創業から100年以上を経た現在、同社の酸化亜鉛は身の回りの様々なところで使われるようになっています。
例えば、酸化亜鉛の粒子を細かくすると、隙間なく肌を覆うことができるので、紫外線から肌を守るための「日焼け止め」だったり、ゴムの木から採取したトロトロの液体を硬くし、耐久性をつけるための添加剤としても使用され、子どもたちが遊ぶ玩具や長靴の素材、自動車のタイヤなどの製品にもなっています。
酸化亜鉛に始まった技術革新は、その後もバリウム塩(1920年~)、酸化チタン(1931年~)、樹脂添加剤(1949年~)、触媒(1953年~)、電子材料(1982年~)など多様な分野で私たちの生活に関わる工業製品になっています。
X線検査時に使われる硫酸バリウムは、世界ナンバー1の生産量を誇っています。医薬品は風邪薬の「改源」が有名ですね。製造元のカイゲンファーマは子会社のひとつです。現社長は9代目となり、創業時17名だった社員は、グループ全体で2000名を超えるまでに成長。
ところで、その会社ってどこなのって?『旬の厳選10銘柄[2021年夏号]』の推奨銘柄、堺化学工業(4078)です。ここ数か月、全体相場が膠着状態にあるなか、同社の株価は9月3日に年初来高値を更新!
推奨時株価1875円→高値2350円(9/3高値)
この時点での上昇率は25.33%
「化学でやさしい未来づくり」を使命とした同社の掲げる組織ビジョンは「わくわくカンパニー」。社員が能動的で躍動感に溢れるようにというミッションですが、私たち投資家もワクワクさせてくれそうです。
堺化学工業(4078)のホルダーの皆さん、利食い完了の際は、成功談を届けてくださいね。▶『旬の厳選10銘柄シリーズ』成果報告フォーム
PS.
今後は一層、判断の難しい相場展開となる?だとしたら、なおさら楽しみが増えそうです。なぜなら!今月末には人気シリーズ34作目となる『旬の厳選10銘柄[2021年秋号]』がリリースされるから!
夏号の堺化学工業(4078)に負けない期待銘柄を株歴40年超の藤ノ井氏が厳選してくれます。詳細が決定次第、FPO公式メールマガジンにてお知らせいたしますので、興味のある方はこの機会にご登録ください。
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PPS.
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