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投資家・トレーダーにゲン担ぎやルーティンは必要?

東京五輪開幕まで、あと1ヵ月。各競技の代表選手が続々と決定していますね。コロナ感染の心配は尽きませんが、ここまで努力を積み重ねてきた選手を慮ると、無事催行されることを願って止みません。

さて、五輪選手やプロスポーツ選手にはゲン担ぎをするアスリートが少なくありません。トップクラスで競技するためには、体力や筋力といったフィジカルはもちろんのこと、精神力や忍耐力といったメンタルも重要視されます。この2つのコンディションが万全でなければ、檜舞台で結果を出すのは難しいということです。そのメンタル面を手助けするのがゲン担ぎで、緊張や不安を取り除き力を発揮できるというわけ。

例えば、イチロー選手のバッターボックスでの仕草は、ファンでなくても知っている儀式ですよね。他にも、毎朝カレー、昼は毎日同じピザ、開幕前夜は牛タン、開幕日はクリームパンを食べたとか。スパイクは必ず左から履き、球場まではいつも同じ道、ドアを開ける手もいつも決まっていたといいます。イチロー選手はこれらを守ることについて、このように言っているそうです。

「朝起きてグラウンドに行くまでの決まった行動をひとつひとつこなし、鈴木一郎からイチローに切り替える」

つまり、いつもと同じことをするからこそ、違った感覚に気づくことができるというわけですね。いつもの感覚で、いつもどおりに集中力を高めることで、調子に大きなブレもなく、安打を量産していった!イチロー選手にとっては、ゲン担ぎというよりも気持ちをコントロールするためのルーティンなのでしょう。

相場の世界にいる個人投資家のあなたも何かしらゲン担ぎやルーティンはありますか?もしパフォーマンスに大きなブレがあるのなら、投資手法や資金管理がズレているのかもしれません。マーケットが日々違う顔を見せるだけでなく、投資家たちは様々な情報に翻弄されルールを見失いがちです。

その時々に見聞きすることで、いつもなら様子見するのになぜか買いたくなったり、逆に売りたくなったり・・・、打診買いから入るべきところを大仕掛けしたり、スパっと損切するべきところをナンピンしたり・・・、違った見え方や捉え方をしてしまうのは、マーケットが乱れているのではなく、自分の心が乱れている可能性もあるのでは?

以前、株歴40年超の熟練投資家藤ノ井先生にこんなふうに聞いてみたことがあります。「どうして信貴山に毎月参拝するのですか?」

「信貴山は、毎月の自分を検証するリセットポイントです。毎月欠かさず同じことを繰り返すと、その時々の気持ちや状況の変化がわかるものです。苦しんでいたり、驕っていたり、それらを客観的に見つめ直すことで、本当の今の自分が見えてくるような気がします。私にとって信貴山はそういう場所なんですよ。」(藤ノ井談)

心を乱すことなく相場に向き合う藤ノ井先生の精神力は、この場所でさらに磨かれていったのでしょうね。

本日6月23日は金運招来日である「寅の日」です。よければ以下の記事でバーチャル参拝してみてください。

信貴山参拝2015with藤ノ井俊樹(動画あり)

藤ノ井先生も本日お参りに行かれたそうです。


【ちょっと四方山話】新日本製鉄と住友金属が統合して誕生した「新日鐵住金」。難しく画数の多い「鐵」の字が使われる理由は、鉄という字は金を失うと書くからとのこと。(2019年4月、日本製鉄に商号変更)

「野村證券」も「證」という旧字体が使われたままなのは、正よりも登のほうが縁起が良いという説もあるようです。

企業もゲン担ぎするのですね。(⌒▽⌒)笑

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