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藤ノ俊樹より年末のご挨拶|谷深ければ山高し

藤ノ井です。2020年は新型コロナウイルスショックで3月には日経平均株価が約30%もの暴落。しかし、その後60%以上の急騰でバブル崩壊後の高値を更新してきました。「谷深ければ山高し」の相場。なかなか難しい一年となりましたね。

株価上昇の背景には、コロナ感染拡大による経済への影響を最小限に食い止めるために世界各国で行われた景気刺激策があります。行き場を無くしたお金が大量に株式市場に流れ込んだことで過剰流動性相場が、米国市場を中心に世界の株式市場を押し上げました。

足元の景気を考えると、とてもついていけない流れが、逆に売りを誘いこみ上昇に拍車をかける形に。さらに、紙幣の大量供給によりインフレ傾向で金価格やビットコイン、原油など資源価格までも押し上げる展開となりました。

すでにチャート面からは過熱感があり、期待相場から業績相場に移行した場合、調整入りする可能性が高いといえます。

ただ、米国では2023年まで現在の金融政策を継続する見通しで、過剰流動性相場は継続されると考えられます。株式市場が一旦調整入りすることがあっても、市場から資金が流出することなく、再び株高の流れとなることも予想されます。

2021年は、波乱の展開も覚悟すべきですが、「安い時に買って高く売る」という基本に立ち返って相場に向き合えば、利益獲得のチャンスが多い一年ともいえそうです。

新型コロナウイルス感染拡大のなか、皆様におかれましては、健康に十分留意し、「株とともに生きる」をモットーに良い一年を迎えられますようお祈り申し上げます。

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