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明けましておめでとうございます by窪田勲

明けましておめでとうございます。証券アナリストの窪田勲です。

2022年は、新型コロナウイルスのワクチン接種が4回目となっても、まだまだ世界的に大きな影響が続き、ウクライナ戦争の惨劇が重なり、想像以上にモノや人の動きにとても大きな変化が起きた1年でした。

世界の中央銀行といってもいいほど金融政策で影響力の強い米国のFRBでさえ、当初のインフレ見通しを一時的なものだと見誤ってしまうほどの歴史に残る物価上昇とコロナからの景気回復に向けた取り組みへの期待が重なって、株式相場は乱高下が大きい展開になりました。

そんななかでもリスナーの皆様、FPOのスタッフの皆様のお蔭で、昨年12月に「株イキ!」の放送350回を無事に迎えることができました。8年目に入った株イキ!を応援してくださっているリスナーの皆様からの、毎週お届けいただく質問や温かいメッセージからは、株式投資のコツを掴みたいという熱意が充分に伝わってきます。皆様の想いにお応えできることが、私の誇りです。

2023年の世界経済は、上半期までに米国、ユーロ圏、英国はようやく物価上昇のピークを迎えそうです。ただし、エネルギー価格や食品の価格上昇は一段落ついても、住宅家賃やサービス価格は引き続き値上げが続く見通しなので、物価の高止まりが続く見通しです。安定した物価状況の目安、前年比+2.0%となるのは、早くても2024年以降と見られています。

政策金利の高止まりは、各国の景気にブレーキをかけ、企業業績にもマイナス要因になるので、総じて2023年から2024年の前半あたりまでは、株式相場にとっては下落する局面が多くなりそうです。しかし、この景気減速の次に来る新たな景気回復局面に向けて、景気後退が深刻になっているあたりでは、景気回復のための議論が始まったり、金利引き下げ期待が高まる時期が訪れます。

日本では、2024年1月からNISAの拡充が見込まれており、こうした不景気のなかで向こう3年以上、好業績が見込める銘柄の数年に1回と思われるほどの買いチャンスが見込める時期だと分析しています。

株イキ!では、いつも最新の状況分析を織り込みながら、旬な相場情報と世界的な景気動向を踏まえた内容で、リスナーの皆様の熱い想いを実現できるように精一杯頑張ります。株イキ!の輪がさらに広がるようになるのが今年の目標です。

2023年のスタートの段階では、好業績の銘柄で配当利回りが5.0%以上ある増配基調が続く銘柄や家族みんなが楽しめる株主優待銘柄の購入チャンスを狙うことに魅力があると考えます。

2023年の株イキ!では、オリジナルな切り口で分析しつつ、皆様とともにウサギのように跳ねる、飛躍できる1年になるように取り組んでいきたいと気を引き締めています。2023年もよろしくお願いいたします。

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