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iDeCoを始める前に読んでおく本

割引あり


制度概要 いくらお得?知っておかないとヤバい落とし穴や裏ワザまでコレ1冊

まえがき


数あるiDeCoに関しての書籍の中から本書をお選び頂き、誠にありがとうございます。
FP(ファイナンシャルプランナー)の仕事をしていると、iDeCoに関してのご質問をたくさん頂きます。
『iDeCoってやった方が良いんですか?』
『iDeCoって一体どれぐらいお得なんですか?』
『個人事業主でもiDeCoってオススメですか?』
『iDeCo、気になるけど調べても意味が分かりません。』などなど。
ここ2、3年加入者が急激に増加している事もあり、それに伴いiDeCoに関してのご質問も増えてきました。
そこで、筆者が感じたのは、
皆さんiDeCoの制度がイマイチ理解はできていないが、『iDeCoはお得だ。』言う言葉だけが一人歩きしている
と言う事です。
細かい事を抜きにすればiDeCoはそんなに難しい制度ではありません。
本書では、iDeCoの制度概要について究極に分かりやすく解説しています。

まずは、iDeCoの制度概要を解説し、iDeCoのメリット、デメリットを一つずつ掘り下げていきます。
メリットの章では、あなたの実際お得になる額も理解できます。そして、デメリットの章で細かいデメリットを解説し、最大のデメリットの部分は『iDeCo最大の落とし穴』と題して別に解説していきます。
iDeCoの最大の落とし穴は、知っておかないと、何10年も積み立てして節税してきたのに受け取り時にごっそり課税される。と言うとんでもない事態にもなりかねません。
本書では、そう言った事にならない様なiDeCoの受け取り方や受け取り方のちょっとした裏ワザも解説していきます。

本書を一読頂く事により、
・iDeCoの制度概要がスッキリ分かる。
・あなたのお得になるであろう額が分かる。
・iDeCoのデメリットが分かる。
・『お得額』と『デメリット』をあなた自身が比較してやるべきか否かが判断できる様になる。
 と、こんな所です。
本書では、iDeCoの商品選びについてのアドバイスなどは軽くしか触れていません。
理由は、投資信託だけで本一冊ぐらいの量になってしまうからです。
大事なのは、iDeCoのメリット、デメリットを理解し、一刻も早くiDeCoを始められる事です。
投資の中身は、それからゆっくりご自身で勉強すれば良いと思います。
とは言え、
iDeCoの商品なんて分からなさ過ぎて、とりあえずでも何を買って良いか分からない。
と言う方の為に、とりあえずコレを買っておきましょう。と言った簡単なアドバイスは解説しておりますのでご安心して読み進めて下さい。

この本を手に取って頂いた方が一人でも多くiDeCoを始められ、老後不安を解消される事により、人生を楽しんでもらえれば幸いです。
              


iDeCoとはなんぞや?


では、早速iDeCoの制度について解説していきます。冒頭でも少し触れましたが、iDeCoに関してのイメージは、
『何となくお得なんでしょう?』
『税金が控除になるんでしょ?』
『受け取り時にも税金が優遇されるんでしょ?』
など、何となくのイメージはお持ちですが、じゃあ一体『いくらお得なの?』や『何でお得なの?』など具体的な事は分からない方が多いのではないでしょうか?
『だから、この本を読んでるんだよ!』
と言う声が聞こえてきそうですが、この本を読み終える頃には全てスッキリ出来ているのでご安心して読み進めて下さい。

iDeCoとは を、超ざっくり説明すると、
国『もう、年金だけで生活できる程、年金を渡せないから自分で年金を貯金してね。』
と言う制度です。
でも、自分で貯金してね。と言われて
国民『はい。分かりました。』
と、素直に貯金する方も中々いないでしょう。なので、
国『その代わり、掛け金を全額控除にします!何だったら、運用で得た運用益まで全部非課税にします!どうですか?大判振る舞いでしょ!?やらなきゃ損ですよ!その代わり、年金代わりなので、60歳までは資金を引き出すのは禁止なんですが、税金がめっちゃ浮くので是非ご加入を!』
と、何としてでも老後の年金では不足する部分を貯蓄してもらわないといけない国が、国家権力を駆使し、とんでもなくお得で『老後の貯蓄』に特化した制度を作った訳です。
その名を『確定拠出年金』通称iDeCoと名付けました。
私たち国民としても、こんなお得な制度を使わずに無視しているのは非常にもったいないのです。

iDeCoを運営しているのは国ではなく各金融機関です。よくある誤解の中に『iDeCo』と言う箱の中に資金を貯めていく。と捉えられている方がいらっしゃいますが、iDeCoはあくまで制度です。
国が『iDeCoと言う掛け金、運用益全額控除の制度を作ろうと思うんだけど参加しませんか?』
と、各金融機関に打診し、
『やりまーす。』
と参加した金融機関は200以上です。みずほ銀行、三井住友銀行などメジャーなシティバンクをはじめ、地銀、信用金庫、損保会社や、証券会社なども参加しており、一社ずつ取り扱い商品や手数料が異なります。詳しく知りたい方はリンクを貼っているのでご自身でご確認下さい。

iDeCoナビ https://www.dcnenkin.jp/search/

なので、iDeCoを始める第一歩は、まず、金融機関選びから始める事になります。
『投資商品の意味が分からないのに、こんな200以上もある金融機関からどれを選んだら良いか分からないよ。』
と思われた方も多いと思いますが、後々の章で『筆者オススメの金融機関』をお伝えしますのでご安心下さい。

これが、iDeCoのざっくりした概要です。
ここまでを簡単にまとめますと、
・iDeCoは色々税金面でお得な制度である
・iDeCoは金融機関を通して運用する
・iDeCoを始めるには金融機関選びから始めなければいけない
この3つだけをぼんやり理解されていたら大丈夫です。どんどん読み進めていきましょう。

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