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FPが本気で考えた老後資産コツコツ計画

割引あり


人生100年時代も恐くない米国高配当ETFのススメ



はじめに


この度は本書を手に取って頂き、ありがとうございます。
最近
『人生100年時代』
『年金2000万円問題』
と言うワードを非常によく耳にします。
これは、超ざっくり言うと人生100年生きるのだし、年金だけでは2000万円ぐらい不足しますよ。
っと言う事を指しますが、
この2つのワードのインパクトが非常に強すぎて、将来に不安をお持ちの方が非常に増えた。
とFP(ファイナンシャルプランナー)の私は感じています。

それからは
『年金生活になるまでに私も2000万円必要ですか?』と言う質問をたくさん頂く様になったのですが、この質問は全くの的外れです。
理由は、その人によって不足額なんて千差万別だからです。
例えば、『生活費が年金内に収まる』なんて人は貯金なんて不要ですし、
年金が毎月30万円あっても、『生活費が毎月100万円』。なんて人は2000万円の貯蓄では全く意味を成しません。
当たり前の話ですね。

そして、私が相談を受けていて感じるのは、
どんなに生活が裕福である方でも、そうで無い方も関係なく同じ様に将来の資金について悩んでおられる。
と言う事です。

私は過去に、会社役員の方で年金がMAX額の方にご相談を受けた事があり、
『これだけあれば将来は安泰ですね。』
と言葉を掛けたのですが、
その方のお悩みは、皆さんと同じく将来の資金が不足しないか心配だ。と言う事でした。

そんな話を聞くと
『じゃ、いくらあれば老後不安はなくなるの!?』
と思われたかも知れませんが、どうも不安になる原因は資産の大小だけでは無さそうです。
じゃ、何が不安なの?
と思われるでしょうが、
老後不安の根本原因は
『分からないから』
です。
分からないと言うのは、
・年金がいくら受け取れるのかが『分からない』
・将来の生活費が『分からない』
・自分が何歳まで生きるのかが『分からない』
なので、
いくらあれば将来が安泰なのかが『分からない』のです。

本書は、その不安を少しでも拭ってもらう事を目的とし、その為にやっておく事をお伝えしていく書です。

まずは、『自分の受け取れるであろう年金額』と『現在の生活費』を割り出します。
すると、毎月の不足分が分かります。
要するに、毎月の不足分×(寿命-65歳)を貯めれば良い。と言う単純な話なのですが、問題は『人生100年時代』と言われる昨今、一体何歳までの資金を用意しておけば良いのかと言う所です。

しかし、それは本書をご覧頂くあなたには心配に及びません。
なぜなら、本書で紹介するのは
老後に貯めた資金を取り崩していく方法ではないからです。

どう言う事かと言うと、その資金を元手に『分配金(配当金)』を受け取れる株式(ETF)に預けっぱなしにしておき、年金と同様に生涯受け取り続ける仕組みを作るからです。

皆さん、『毎月いくら足りない』のか『何歳まで生きるのか』が分からないから不安になってしまうのですが、
毎月の不足分をざっくり割り出し、分配金として受け取れば、例え何歳まで生きようが資金不足に陥る事はありません。

例えば、年金だけでは毎月5万円不足するとなった場合、1年間で60万円を分配金として受け取れる様にすれば良いのです。

通常の高配当ETFでは年間約4%程度の分配金を受け取る事ができますので、逆算すると年金生活まで1500万円。税金を加味すると1900万円貯めれば、不足分の5万円が解消される事が分かります。

『それだけ、貯める事ができるんだったら苦労しないよ!』
と言う声が聞こえてきそうですが、5万円不足する方が必ず1900万円貯めなければいけないのか?と言われればそうでもありません。
1900万円にどうしても手が届かない方への対処法は2つ。

1つは、『少しリスクを取って年間約10%受け取れる超高配当ETFにする』事。
もう1つは、単純に『年金を繰り下げ受給して1、2年だけ長く働く』事。

です。
年間10%の配当金が受け取る事ができれば、目標貯蓄額は740万円になり、
年金を1年繰り下げる事によって、年金額が8、4%増額しますので、年金の増額分、分配金の受け取り額を減らす事ができます。

『そんなに分配金が受け取れる投資なんてあるの?』
と思われたでしょうが、後に具体的に筆者が購入して実績のある商品名を解説していますので、安心して読み進めていきましょう。

例えば、『毎月の年金額が15万円』、『不足額が5万円』の場合、年金受給を1年繰り下げするだけで、年金額が1万2000円増額でき、受け取り分配金は3万8000円に設定すれば良い。と言う事になります。
したがって、10%の分配金を受け取れたとしたら
570万円を貯める事ができれば
『年金+分配金』
で資産を目減りさせずに安泰に生活できる事になります。(目減りリスクは後述します)
570万円であれば退職金だけで達成し、実は今一切貯金なんてしなくて良い。なんて方もいるかも知れませんし、そうでなくても、570万円なら何とかなりそうだ。なんて考えた方もいらっしゃるかも知れません。

要するに、筆者がお伝えしたいのは
『無理しない程度にコツコツ貯蓄さえすれば、その人によってやり方なんていくらでもある』と言う事です。
ましてや、老後の為に今を楽しく生きれない。なんて人生は本末転倒です。
あくまで、今を楽しみながら
老後の為にやる事だけはやっておく。
と言うのが筆者の考えです。

あなたの年金額 + 分配金 
が、『毎月の生活費』より上回りさえすれば、資金は永久に尽きる事はありません。

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