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NISAと新NISA

NISAの目的


今回は2024年に始まる新NISAについて見ていきましょう。

そもそもNISA制度は何の為に作られたのかご存じですか?



NISAは、2014年に日本政府が導入した制度です。


その背後には、個人投資家の資産形成を後押しし、国内経済を活性化するという目的がありました。


まずはこちらのグラフを見てみましょう。


日本と米国の資産保有額の比較になります。

人生100年時代における資産形成~金融庁~ より引用


このグラフからもわかるように、日本では「貯蓄」が重視され、
リスクを伴う「投資」に対する意識が低かった
と言われています。



その結果、20年で資産が2倍にしかなっておらず、
効果的な資産形成が出来ていないということなんですね。

簡単にまとめると

•国民の資産形成を促進
 ↓
•個人投資家の増加を通じて日本経済の活性化
 ↓
•投資に興味を持つ人を増やし、国民全体の金融知識の向上

こういった目的でNISA制度は作られました。

新NISAの概要


ここからは新NISAの概要について見ていきましょう。

➀非課税保有期間の無期限化

期間限定だった非課税期間が無期限になりました。

今までは一般NISAは5年、つみたてNISAは20年など期間がありましたが、期限なしになったという事ですね。

②口座開設期間の恒久化

それに併せて、口座開設も今後いつでも可能となりました。

③つみたて投資枠と、成長投資枠の併用が可能

今までは「NISA」か「つみたてNISA」どちらか一つしか選べなかったのですが、 今回の新NISAはその二つの制度が一緒になるイメージですね。


④年間投資枠の拡大

下記の様に、年間に投資できる金額が拡大しました。

つみたて投資枠(つみたてNISA):年間40万円→120万円
成長投資枠(一般NISA):年間120万円→240万円


今回、二つの制度が一つになることもあり、
合計最大年間360万円までが投資可能となりました。


⑤非課税保有限度額は、全体で1,800万円


現行のつみたてNISA→40万円×20年=800万

現行の一般NISA  →120万円×5年=600万円

繰り返しになりますが、
現行のNISA制度はどちらか一つしか選べませんでした。


新NISAは二つの制度を一つにした形なので、
全体の投資可能額も増額となってます。

新NISA  →1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで)


新NISAの内容一覧


こちらが新NISAの内容となっています。
ぜひご覧ください。

金融庁 新しいNISAのポイントより引用


まとめ

今回の記事を見て頂くと、NISAの目的から、新NISAのおおまかな内容は確認できたかと思います。

なんだか投資できる金額も増えたし、期間も伸びたりで、
いいことが多い印象ですよね。


ただ、こういった制度にはメリットとデメリットがあります。


次回は新NISAのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

こちらの記事も参考にしてください
インデックス投資とアクティブ投資
インフレ時代の貯金術: お金の置き場所と投資の考え方
投資の目的を決めよう


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