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50歳からの住宅ローンの見直し

ミドル世代が住宅ローンを見直す方法は大きく言って3通りあります。

それそれについて簡単に検討してみます。

1,住宅ローンの繰上げ返済

ミドル世代の繰上げ返済は慎重に。
早く繰上げ返済を行った方が金利の支払い総額を大きく減らすことができるのは間違いありません。
しかし、50代の我々が抱えているお金の問題は住宅ローンだけではないはず。

お子さんが大学進学時期をむかえ、これから学費がかかるケース。

親の介護負担が大きくなってくるなど。。。

クリアすべき問題が他にある場合が多いと思います。

金融の世界では、借入人の「期限の利益」という言葉が使われます。
借入人は、契約した内容の通りの支払いを行っていれば
借入残額を一括で返済しなくてもいいという「利益」をもっているわけです。この「利益」を深く考えもせずに手放すことはないでしょう。

それに住宅ローンというのは、いろんな借入の中でも最も金利が低いものです。住宅ローンの繰上げ返済によって手元のお金が足りなくなり
カードローンや他の形態の借入をしているようでは、意味がありません。

繰上げ返済は、他の資金計画をしっかりと考えた上で慎重に行いましょう。

特に今回のコロナ感染症の問題で、手元に現金または
いつでも現金にかえることのできる資産を防衛資金としてもっておくことの重要性に気がついた方も多いはずです。

2.住宅ローンの借りかえ

長く低金利が続いていますが、「ローンの借りかえ」をせずに
高い金利のまま借りている人が意外に多いです。

「借りかえの効果がでる目安」として

(1)金利差1%・・・現在の借入金利と借り替え後の金利の差が1%以上あり(2)残高 1000万円以上・・・現在の借入残高
(3)期間10年以上・・・借入期間が残り10年以上あり
の3つの要件をみたすこととよく言われています。

正確には、借り替えのコストなどをあわせて考える必要がありますが
目安として、もしあなたの住宅ローンの借り替えがこれらの3つの要件を満たすならば検討されてはいかがでしょうか?

借りかえ先の金融期間を複数決めておいて、具体的にシミュレーションを出してもらってください。

借り替えにかかる、手数料や担保の抹消・設定などの登記費用も
計算にいれてください。

また、現在借入している金融機関にも「金利を今より下げることができないか」きいてみてください。
金融機関をかえなければ担保抹消や設定の費用がかからずにすみます。
金融機関同士は競争意識がありますから、いい条件がかえってくるかもしれません。

借り替え費用が発生するため、借り換え当初はメリットがでませんが
全期間で考えるとかなりの金利支払いの節約になります。

金融機関に照会したりする手間はありますが、頑張って手続きを
行えば、ずっと効果の続くものなので一度検討してみてください。

3.住宅の買いかえ、住み替え

50だいになって自分たちの老後の生活が想定できる状況であれば、
住居のすみかえを検討するのもありです。

賃貸から持ち家に移る際、子どもの人数にあわせて
部屋数を考えて家を建てたり買ったりする人が多いはずです。
子どもが独立した後は、その家のサイズは大きすぎるのではないか?

都心部のもっと便利な共同住宅に住み替えた方がよくないか?
住居をダウンサイズできれば、その分手元にお金を残すことができます。

もちろん、まだ今は子どもが独立していない家庭も多いと思いますが、
将来のことを考えてご家族と「将来の住居」について話し合いの場をもってはいかがでしょうか?





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