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日経夕刊は日本経済の源流情報

マーケット投資面(夕刊)は海外情報満載なんですが。

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夕刊って何を読んだら良いの?という声があります。 夕刊の得意分野は海外情報です。海外情報に興味が無い場合は、思い切って読み捨てましょう。

景気の天気予報

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 夕刊の景気の天気予報(WORLD MAREKETS)は「NYダウ」「ナスダック」「FTSE100」など欧米の情報が中心です。世界には大きな3つの林(経済の大きな集団)があります。私たち日本を中心とするアジア、アメリアを中心とする北米、そしてイギリスやドイツを中心とする欧州です。

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 それぞれの景気情報を確認するには景気・経済指標(詳しくは改めて)や、日々の夕刊で確認することができます。夕刊「マーケット・投資」面には、アジア市場の株価情報が充実しているので、気になる国の情報は、株価と併せて為替を確認しておきましょう!

海外マーケット

「証券・商品」面には、最低限確認しておきたい情報があります。

▼1▼「海外為替」で相場観

 為替相場を知ることは、相対的な国力が分かります。海外との取引があったり、外貨建て商品での運用をしている場合には、せめて一週間に一度は相場を確認しておくようにしましょう。

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▼2▼「海外金利」で米国債の金利

 金利(国債の利回り)は、その国の景気を反映しています。景気が悪い場合には金利を引き下げて金回りを活性化しようとしますが、景気が良い場合には金利が高くても企業・個人とも耐えることができるわけです。

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 たとえば、
・住宅ローンの金利が2%だとしても、預貯金の金利が3%
・物価が毎年2%だとしても、給与水準が毎年2.5%アップ
なら、家計が苦しくなることがありませんよね。

▼3▼「米国株」でNYダウ工業株30、VIX指数

 日経平均株価に最も影響を与えるのがNYダウ工業株30(Dow Jones Industrial Average - DJIA)です。
 銘柄構成企業は、以前はすべてニューヨーク証券取引所(NYSE)上場企業でしたが、1999年11月にはインテルとマイクロソフトがNASDAQ上場企業から選択されて、現在6社がNASDAQ上場企業となっています。

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 VIX指数と呼ばれる数値があります。詳しくは改めてお話しますが、将来の相場に対する投資家心理を反映する指数で、VIXの数値が高いほど投資家の先行き不透明感が強いとされます。通常は10から20の間で推移しますが多いが、相場の先行きに大きな不安が生じた時には、30から40を超えます。

アメリカの中枢からの発表

 海外資本への投資をしている人は、読み飛ばしてはいけない記事があります。
 FOMC↓(注)の発表です。米国には12の中央銀行(注)があり、それぞれ報告書をまとめています。それをひとにまとめたものをベージュブック(注)といい、日経新聞にも夕刊に概要が発表されます。

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とくに
 ・フィラデルフィア連銀:雇用統計
 ・シカゴ連銀:商品市場相場
 ・ニューヨーク連銀:金利、株式市場相場
は大切な情報が発表されます。

投資をするなら、世界一の経済大国のどんな指数が上向きで、何が課題なのか知ることから始めましょう。金融商品選びはそれからです。

(注) FOMCって知っていますか?

 Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略で、アメリカの金融政策を決定する会合のことです。日本では、「日銀金融政策決定会合」で金融政策を決定していますが、それに当たるものがFOMCです。現在はパウエル議長。

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(注) 12連銀って知っていますか?

 米国には12の中央銀行があります。正確には連邦準備銀行と言います。日本とは違って、権限が1つの銀行に集中しないように、12のブロックに分けて、それぞれに中央銀行を設けています。

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(注) ベージュブックの内容って?

 米国の12の地区連銀からの経済報告をまとめたもので、報告書の表紙がベージュ色をしているので、ベージュブックと呼ばれます。年8回、FOMCが開催される2週間前の水曜日に公表されます。

 ベージュブックの内容に注目記事が無い場合には、夕刊の3面に記載があります。注目記事・大きな変化点がある場合には1面に記載がありますので、注目度が分かると思います。

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