見出し画像

123年も前に、男女平等、女性も自立することの大切さを説いていた「新女大学」(福沢諭吉先生)

「女大学評論 新女大学」(著者:福沢諭吉先生)をご存じですか。

福沢諭吉先生、というと「学問のすゝめ」が最も知られていますが、
1899年(明治32年)に、
「女子の安定のためには教育が最重要」
「女子に財産を与えることによって自由を獲得させる」と、
現代に生きる女性がスカッとする
「女大学評論 新女大学」を書いていらっしゃることをご存じでしょうか。

「女大学評論 新女大学」とは

そして、今から120年も前の文章なので、「~すべからず」「~なり」といった文章は、正直読みにくい。(原文の一部:青空文庫サイト
しかし、2020年に「現代語訳」が発行されました。

「現代語訳 女大学評論 新女大学」
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784766427103 


そもそも、江戸時代中期に
儒学者、教育思想家の貝原益軒「和俗童子訓」巻五の「女子に教ゆる法」を基に、誰か書いたか不明ながらも
女子は成長したら他人の家へ行き、姑に仕えるもの、夫に仕うるもの
夫を主人と思って、敬い、嫉妬なんかするな
朝は早起き、夜は遅く寝て、昼寝なんかしないで家の中のことに心配りすべき
と、男尊女卑で女性に人権なんてなかったようなことが書かれています。

「新女大学」をどう役立てるか

福沢諭吉が120年以上前に書いた女大学評論は、当時の社会には受け入れられなかったかもしれません。
そんな「時代」だった、と言ってしまえばそれまでです。

では、現代の日本においては、女性が自立していると言えるのでしょうか?
男女平等が進んでいる一方で、男女の役割分担や経済的な差が存在する現実もあります。(盆暮れの台所、男女の賃金格差などなど)
現代において、福沢諭吉先生の「新女大学」を役立てることができるのでしょう

福沢諭吉先生は、「女大学」について、バッサリと
「女性の主君は夫なの?なにソレ!!」と論じ、
「新女大学」で、
男女対等、イクメンを勧め、女性に教育の重要性(特に経済と法律の知識)を説いておられます。
もっと、声を大にしてこれが広まっていれば、現在は違っていたかもしれません。

これからを生きる全ての女性と、子どもを育てる親の方へ

この本を知ったのは、つい最近
昨年10月から大学で学び直しを始め、先に学んでいた社会人の方から教えていただきました。
改めて、じっくり読んで現代語訳にしてくださった訳者の方と
紹介してくださったサークルの先輩に感謝しつつ
一人でも多くの方が
「現代語訳 女大学評論 新女大学」
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784766427103 
を読んでいただきたいと願います。

紹介してくださった方の話では
1900年(明治33年)に、ある教育者によって「新女大学」を読むことが禁じられた、とのことです。
男尊女卑の方が都合が良い、とされたんですね。

女性が経済的にも自立することは、女性自身の自信・安心につながり
パートナーにとっても、自分一人が頑張らなくて良いことや互いに助け合える安心をもつことができ
そんな姿が、子どもにとっても好影響となるにちがいありません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?