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死別シングルマザーだった私が悩んだ「一生・嫁」という立場

一口にシングルマザーと言っても、離別、死別、未婚と成り立ちは色々。私は死別でシンママになりましたが、離別や未婚のシンママと決定的に違ったのは、夫の実家(義実家)との関係です。

夫が亡くなっても義実家との関係は、孫たちの母親として、亡くなった息子の嫁として続きます。その立場について、私が再婚前に悩んでいたことを綴ります。

義実家に期待された「嫁」の立場

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夫との一連のお別れの儀式が終わった後も、義父母は私を「嫁」として大切に扱ってくれました。また、忘れ形見ともいえる息子のこともたいそう気にかけてくれました。同時に私は、亡夫の妻であり、義実家の「嫁」としての立場でいることをずっと望まれていました。

喪主として葬儀一式を取り仕切ったあとも、仏具の購入、墓石の手配、新盆、三回忌など法事の取り仕切りなど全て私が担っていました。もちろん、それらは妻として当たり前のことです。また、息子を義実家の孫として、立派に育てていくことも期待されていました。

「嫁」としての責任感と揺れる心

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若くして亡くなった夫の供養を、私がずっと取り仕切っていくこと。そして、息子を女手一つで立派に育てていかなければならないという責任感を感じていました。夫を病魔から救えなかったという負い目もありました。

できるだけ、息子を連れて義実家に帰り、今までと同じように義父母や義兄弟と親戚づきあいをしようと頑張っていました。しかしふと思ったのです。私はずっと、この義実家の「嫁」という立場なんだということを。それを自覚したとき、私の心は揺れたのです。

「私は一生・嫁」という人生なのか

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夫を亡くした悲しみは年数が経つにつれて少しずつ癒え、シングルマザーとしての生活も安定してきました。しかし、「私は一生・嫁」なのか?という気持ちが徐々に強くなってきました。それを考えると、私は自分の人生がもう終わったような気になり、とてつもない喪失感に襲われました。

未亡人(未だ亡くなってない人)として、自分の人生を終えていくのではなく、私らしく主体的に生きていきたい。夫が亡くなる前の自分を取り戻したい!そんな気持ちがふくらんできました。亡夫はそんな私の気持ちをどう思うのか?そして、それは義実家の「嫁」として許されることなのか?私は今の夫と出会うまでずっと自問自答していました。

亡夫とは、長いDINKS生活の末に子どもを授かった途端にお別れしたこともあり、死別してしばらくは自分を見失っていた時期がありました。義父母がいい人すぎて、ずっと「嫁」でいたいと思う反面、残りの人生もう少し生きてみたいという欲もありました。


さて、死別シングルマザーだった私が悩んでいた「一生・嫁」なのか?という気持ちについてまとめました。実は、このことに数年悩んだあと、今の夫と出会います。その後の展開も、また記事にしていきます!良かったらフォローしてくださいね。

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