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「EV」→「AI・半導体」→「ペロブスカイト型太陽電池?」 その2

前回調べたペロブスカイト型太陽電池について、夢のような技術なことは分かりましたが、そもそもどのくらいの市場規模の話なのか気になったので、今回はその点について書きます。

まず、発電電力量の推移とその内訳をみてみました。​​​​​​

世界の発電電力量の推移 

自然エネルギー財団HPより

電源構成(%)

自然エネルギー財団HPより

自然エネルギーは右肩上がりのグラフになっています。現在の太陽光発電の発電量の割合は4.5%ほど。全体の発電量に比べると小さいですが、2010年と比べて約4倍に増加しています。

ペロブスカイト型太陽電池は平地でなくても設置できるし、曇りや雨の日でも発電できるので、現在のシリコン系太陽電池よりは発電量が多くなると思われます。

経済産業省によると、2030年と2050年の世界市場におけるペロブスカイト型太陽電池の経済効果の予想は…

2030年
世界全体の経済効果:約5兆円
日本の経済効果:約125億円

2050年
世界全体の経済効果:約10兆円
日本の経済効果:約1.25兆円

資源エネルギー庁 グリーンイノベーション基⾦事業 「次世代型太陽電池の開発」プロジェクトに関する 研究開発・社会実装計画 

今後の技術発展や世界的な石炭火力発電禁止の動きなどにより金額は変わってきそうですが、予想では2050年の時点で世界全体の経済効果は約10兆円。日本の経済効果が約1.25兆円。

予想は他の調査会社もいろいろ出していて、これより少ない金額のことも。予想数字はバラバラですが、いずれも右肩上がりに成長していくという予想シナリオです。

ところで今をときめくエヌビディアの2024年2~4月期決算は、売上高が260億4400万ドル(約4兆800億円)1社だけなのにすごいぜエヌビディア。

温室効果ガスを減らすために必要な技術とはいえ、投資の観点からいうと経済の規模が大きい半導体の方がやっぱり気になるような…。

もしもペロブスカイト型太陽電池に投資するとしたらどんな銘柄があるか、次回調べてみます。


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