ポーリッシュ
ポーリッシュ
昔、紙のウォーゲームで、ポーランドの部隊があり、ツヤだし磨き=『光り輝く部隊』などと変な誤訳をされていた、という専門誌の記事を読んだことがあります。
強国でもあったポーランドはいろんな歴史的なことがあってのち、第二次世界大戦ではソビエトとドイツに分断占領され、それぞれで何万何十万という単位で虐殺や弾圧、差別や占領下の苦しみや民族の自由がないという時代が長く続きました。今も近隣の国で起きていますね。
https://diamond.jp/articles/-/296132
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ポーランド侵攻
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ポーランド人に対するナチスの犯罪
で、今日はシアターシエマにて『関心領域』というポーランドの映画を見てきました。
ポーランドのユダヤ人収容施設兼虐殺の場であるアウシュビッツ収容所の司令官とその家族が、とても裕福で優雅な暮らしをしており、司令官が転任になると妻は引っ越したくない、というくらいいい暮らしをしている壁の向こうでは日々数えられないくらいの人々が虐殺されています。
映画はほぼ直接的暴力場面はありませんし、裕福な家庭のドラマのようです。声や打撃音、銃声や人を燃やす煙は全編に出てきます。
しかし、随所に表現されるナチの残虐な所業や支配下の人々の生活、ユダヤ人のかすかなサバイバル。
真面目に計画され、良いことをしているかのようにすごく前向きに人を絶滅させる一大プロジェクトが、いかにおかしいことかも見てるわかるように表現されています。
六百万という数、それより多いのではないかとも思いますし、イスラエルとイスラム、クルドとその周りの国々にイギリスやフランスなどが二重約束したことを忘れてはいけないし、それが原因で今日の問題があるのも忘れてはいけない。
同じようなことが、今も世界各地で起きてます。
ソビエト軍に占領されたドイツやベルリンでどのような非人道的行為が行われたか。
その前にドイツ軍占領下の地域でどのように非人道的行為が行われたか。
日本軍もやっているし、硫黄島やそこらで捕虜はいらないとかやってしまったアメリカと同じことを世界各地で歴史上やっているし、敵国の民には生き埋めも無差別爆撃も核兵器も生物化学兵器もわたしたちはやってしまう。
わたしたちは、気をつけていないと、これをやってしまう。
日常社会での、差別や無関心もやってしまう。
やられた側は、忘れようとしても忘れられず、将来にわたって身を守るため、正当性を過剰に主張し、永遠に過剰に防御することになる。
関心領域 公式サイト
追記
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/カティンの森事件