「健康的な消費」とはなにか言語化してみた。
foufouは2016年の設立から「健康的な消費のために」という言葉をコンセプトとし指針にしてきました。
8月から会社として事業を続けていく中で従業員や関係者、お客様、もしかしたら未来に一緒に働くことになるかもしれないどこかの誰かに僕たちのことをもっとわかりやすく表現したいと思いました。
そこでまずはfoufouがコンセプトとして設立の2016年から掲げている「健康的な消費」を自分なりに言語化してみたいと思います。
いわゆる一般的な意味で使われる「健康」とはWHOによると
「肉体的にも精神的にも社会的にも全てが満たされた状態」と定義されています。
“病気じゃないから健康!”ということではなく、精神的にも社会的にも健やかな状態を健康というらしいです。
これをfoufouの目指したい世界に沿って言い換えると
肉体的 = プロダクトのクオリティ
精神的 = 倫理観や美意識
社会的 = 持続可能性や社会的貢献
この3つが満たされた状態を「健康的」と例えられます。そしてその商品を作り、選ぶ活動を「健康的な消費」としていきたいです。
1個ずつ補足してみます。
肉体的(プロダクトのクオリティ)な健康とは
そもそものクオリティが一定のレベルに達していないと身につけていても満足度を得られないし、場合によっては障害にさえ感じてしまいます。
一定のレベルの品質をしっかりと持つことは「健康な肉体」を持つのと同じくらい基礎的な部分で大事です。
身体の調子が良くないと、精神も社会性も失ってしまう人間の身体と同じように精神性や社会性がどんなに優れていてもプロダクトの良さがなければ説得力には欠けてしまいます。
プロダクトが満たされた状態で、その上で以下2つの考え方が意味を持つといってもいいです。
2つ目の精神的(倫理観や美意識)な健康。
僕たちの社会は「消費」が拡大しなければ経済が成長しないし、豊かさの実感さえも得られない構造になっています。
毎日毎日、欲望を持つように刺激され続け、果てしない欲望のために消費を続けており、消費自体が目的となっています。特にここ10数年でインターネットの登場により、消費活動を促すコンテンツとの接触は格段に増えています。
そこで2016年に生まれた、消費自体を目的とせずに「自分の美意識」を持って作り、選択してもらいたいという姿勢が「健康的な消費」の精神です。
これと少し似ているようで似ていないのが「正しい消費」という考え方です。自分が選んだ商品やサービスが、社会的に”正しい”のかどうか、そういった視点を持とうという考え方です。
自分も消費者の立場になった時に専門外の領域のサービスや商品を選ぶときに思うんですが、実際のところ「正しさ」を定義し、消費者としても精査し続けることは難しいです。
正義と悪はいつもグラデーションで見る立場によっても変わります。
今日の正しさもきっと来年になれば変わってしまいます。
その都度、自分の選択を後悔したりクローゼットを全部買い替えていたらそれこそ不健康な気がします。
僕は「正しさ」を考えるよりも自分の倫理感や美意識に沿って商品やサービスを作れているか、そして選べているのかの方が自分を切迫しすぎずにヘルシーに生活と向き合えるのではないかと考えています。
そして3つ目に、社会的(持続可能性や社会的貢献度)な健康。
自分の関わる、もしくは選んだ商品やサービスが社会的に持続可能であり、社会に貢献していることを知ることで健やかな満足を得ることができます。
個々の生活や仕事が社会に小さくても影響を与えることを実感することができ、それの連鎖がより良い社会に繋がればいいと思っています。
また肉体的、精神的に健康な消費を会社として、ブランドとしてしっかりと守り続けていけば、おのずと社会的な健康が獲得できると考えています。
foufouを作る人、購入する人、それぞれがこの「健康的な消費」の実現を目指すことで、僕たちは小さくても物質的な豊かさを超えた喜びを得ることができればと願っています。
「健康的な消費」という概念は、ブランド設立から使ってきたワードですが
改めて定義し会社全体で実践することで、皆様の生活に微力ながら貢献できれば嬉しいです。
foufou online store
写真 : izaki ryutaro
モデル : chibayuka
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