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"10年続いたら、100年が目指せるかもしれない。" foufouについての大事なお知らせ。

いつもご覧いただきありがとうございます。
大切なお知らせです。長くなりますが、お時間ある時に一読ください。

この度foufouは、株式会社ステイト・オブ・マインド(以下ステイト社)から独立して私が代表となる新会社を設立します。
また2023年8月から「北欧、暮らしの道具店」を営む株式会社クラシコムの子会社としてジョインすることが決まりました。

左 クラシコム取締役 佐藤さん、右 クラシコム代表 青木さん

これまでのfoufouを支えてくださったお客様を含め全ての方へ、感謝を述べるとともに次のステージに進むfoufouをどうか暖かく見守っていただけるとありがたいです。

各社から出ているプレスリリースやお知らせにて、大まかな経緯や今後目指していきたいfoufouの世界についてはそちらをご確認いただき、ここには私の想いを書かせていただきますね。

プレスリリースはこちら

クラシコム代表の青木さんのステートメントはこちら。必見です。

長〜くなりますのでfoufou好きな人向けです。。
自分自身も振り返りながら書きます。


たった1人のブランドからチームへ、そして会社へ

2016年、大学を終えて専門に入りなおした限界夜間学生だった私の数着の手作りの服から始まったfoufou。2017年に経営なんてわからずに猪突猛進して苦しんでいたところを、ステイト社の伊藤社長に助けていただきました。
(この辺りの話はぜひ『すこやかな服』をご覧ください、宣伝🎺)

その後、foufouの成長に伴いステイト社にジョインしすくすくと育ち個人のブランドからチームのブランドへと変化していきました。

今年8月で7周年を迎えるfoufouは私が昔から構想していたように、作ってきたお洋服は価値を持った資産となり、再販売を繰り返させていただけるようになりました。

teshioniというプラットフォームにて個人の1つのブランドとして続けてきたのですが規模も大きくなっていきまして色々と思うところもあり、、大きな転機となったのは2022年に直営の路面店をオープンし、ブランドとして一つの節目の時でした。

foufouは10周年が近づいています。10年を迎えた時にはさらにそのさきの20年を目指して歩んでいくということ。20年をよりよく迎えるためには、今のままの仕組みでは難しいかもしれないと肌で感じていました。

より長く続けていくにはfoufouをこれまで以上に首尾一貫したブランドとして作っていかなければならないと感じていました。商売の仕方、物の作り方、お客さんや関わってくださっている方々とのコミュニケーションのとり方、未来の選び方から全てにおいてです。

つまり頭のてっぺんからつま先まで、foufouであるべき意味をお洋服の形だけではなく全てで体現していかなければなりません。
そのために組織の内側からfoufouとしての理想やその姿勢に基づいた仕組みを作っていきたいと強く思いました。

ここ数年感じていたのはfoufouの規模は大きくなっているのに、組織の仕組み自体は僕が個人での運営をしていた時から大きく変わっていないということです。foufouは個人ブランドの規模ではなくなったからこそ、色々な摩擦も起きていました。その摩擦によって自分の中にでは矛盾を感じることもあり、悩んでいたことも多々ありました。

ステイト社の経営にも携わらせてもらう中で、自分の視座はデザイナーとしてだけではなく、少しずつあがっていったように感じます。そしてより俯瞰してブランド全体の一貫した世界を作りたいという思いが日に日に強くなりました。

そんな時に本当に運命的とも言えるタイミングで以前から個人的に親交のあったクラシコム代表の青木さんと、foufouの可能性や僕が見ている将来や、現状に対しての課題感について話をしていたところ「健やかな経営を目指したfoufouらしい、マール君らしい会社を作っていくのはどうか」という話になりました。

まさにクラシコムは「フィットする暮らし、つくろう。」をミッションに掲げ、美学をもってフィットする働き方、生き方を体現する会社です。私自身もブランドを始めた当初からクラシコムの皆さんが作る世界観や青木さんの経営に対する姿勢やその行動にかなり影響を受けてきました。

商売を続けていると、自分が「美しくないな」と感じ悩む瞬間も少なからずあります。そんな時も、自分の理想だけは崩さずにいられたのはずっと先を走っているクラシコムという会社の存在だったのは間違いありません。

今後のfoufouで目指したい世界、それはこれまでのアパレル産業とも違い、ブランド運営とも違う姿。イメージはあるけどそこまでどう進んでいけばいいのか、まだ朧げで歩みながら手探りし続けなければならないことだけはわかっていました。

その不確実な未来を一緒に目指す、というよりも、一緒に“悩み続け模索し続けてくれる”という意味で、同じく新しい領域を切り拓いているクラシコムがこれからのfoufouにとってフィットしていると思い、この大きな決断を私の意思でさせていただきました。

振り返れば2018年、下北沢の本屋B&Bで、青木さんと北欧、暮らしの道具店の佐藤店長のトークイベントに行って2人のお話を隅々までメモをしていました。

クラシコムから真似できるところは見よう見まねで真似をしようとしていた自分にとって、こんな未来があるんだと少しびっくりしています。

(『すこやかな服』出版時には記念に対談をしていただいていました)

2021年には当時行っていた試着会の様子を取り上げていただいていました。

ステイト社への想い

そんなfoufouの歩む道について受け止めて理解してくださった伊藤社長、杏里さんはじめ役員、株主の皆様には感謝しかありません。

特に伊藤社長、杏里さんとは来る日も来る日も朝まで「ブランドとはなんなのか」を語り続けた思い出があります。本当に文字通り楽しいことも苦しいこともありましたね。どちらも最高の思い出です。本当にお世話になりました!!!!!!!!!色々とご一緒できないことはとても寂しいことです。

また、foufouが独立することで組織が変わってしまうのにも関わらずfoufouで働くことを選んでくれた方々にも心からの大感謝を伝えなければなりません。

今後、ものづくりでの商売を続けさせてもらうにあたって彼らの人生がすこやかであることが僕にとって、そしてfoufouにとって大事なことだと感じています。

そしてお客様。
foufouは変化し、よりよい体験をしていただけるように頭のてっぺんからつま先まで一貫したブランドになっていきます。

きっととても長い時間がかかりますが、皆さんが着ている服の価値を守り、末長くブランドとして続けていきたいです。そしてもっと長い時間軸で、共に生きていきたいです。

最後に。

ブランドを始めた時に「1着の服が売れたんだから、もしかしたら100着売れるかもしれない」と思ったことがあります。今は「ブランドが10年続くことがあったら、もしかしたら100年続くかもしれない」と思っています。

より良い10年目、そしてその先を目指します。
クラシコムが作る世界やお客様にもポジティブな影響を与えられるようにfoufouらしさを経営という視点でも体現していきたいです。

これから先、「何も変わらない」と言えばそれは違っていて「変えたくないことを変えないために、変わるべきタイミングが来たから、変わる」というスタンスで変わり続けます。

変わり続けるfoufouを暖かい目で見守っていただけると嬉しいです。

foufou
デザイナー マールコウサカ

この日の写真 ヘアメイク 井崎君、聡太君、ありがとう!

今後の気になりそうなことについて

・運営メンバーは変わるのか
→引き続きfoufouに関わるメンバー、そしてこのタイミングで離れるメンバーもいます。それぞれの意向もあり個人情報でもありますので、お知らせを出すというよりは進む中で自然なまま知っていただければと思います。
・パタンナー冬頭さんは変わるのか
→引き続き冬頭さん含めて、これまでクリエイティブを作ってくれている方にはお世話になります。
・過去の商品は同じように販売されるのか
→されます。権利関係もクリアにした事業売却ですのでfoufouの過去の製品は販売されます。
・お直しサービスについて
→ステイト社が作ったケアペアは終了しますが、foufouで受け付けられる窓口を用意します。8月以降の実施になりますので公開までお待ちくださいませ。その他、初期不良やご相談などはいつでも受け付けております。
・予約していただいている商品について
→問題なく新会社からのお届けになります。
・今後の販売について
→会社の移行に伴い、倉庫やシステムの移管が発生します。支障のないように滞りなく努めますが一時的にサイトのクローズなどをさせていただくことがあるかもしれません。また追ってお知らせいたします。
・直営店the boutiqueについて
→お店は変わらず、皆さんを待つ場所です。末長く続けていきたいです。

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