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えっちなゲームからCCH - あなたの田村ゆかりはどこから? Advent Calendar 2022 16日目

こんにちは、ようかんまん( @fotus4 )ですヽ|・∀・|ノ

この記事はつばきさん( @tubaki_ss )主催の「あなたの田村ゆかりはどこから? Advent Calendar 2022」16日目になります。この企画にはホントに感謝しかなくて、まずはつばきさんに最大の謝辞を!ありがとうございます!

新しい王国民と知り合いになったときに、「いつ入国しました?」「どこからゆかりさん好きになりました?」って話は数え切れないほど話してきたし、私のエピソードも何度も話してきたので、初めましてなシーンのテッパントークなんですよね。何度も話しているマイエピソードをしっかりと記事にできるこのウェーブに乗るしかない!とエントリーしました。

昨日の記事はえりかさん( @kxe_eripa )の「亡き友人のすすめ」でした。

“ゆかりさんの気持ち?ライブに挑む姿勢?が回を重ねるごとの変化が見られた”の一節がまさに同じ感情でした。昨年のAiry-Fairy Twintailも、今年のSoundropsもMeetMe?も。毎回同じライブ(イベント)はなく、ゆかりさんが少しずつ私達王国民に与えてくれる体験や感動をアップデートしてくれているからこそ、今のゆかりさんと王国民たちの環境があるのだと思います。

私のゆかりは「えっちなゲームからCCH」です。全部事実だからしょうがない。このタイトルしかなかった。後悔はしていない。全部書いていく。

最初に免責事項を。


  • お察しの通り、えっちなゲーム=アダルトゲーム作品に触れます。ただし、記事内で直接的に公序良俗に触れる内容や性的なコンテンツは含みません。

  • リンク先もすべて全年齢対応にするよう配慮していますが、いわゆる18禁コンテンツに非常に近いことは確かなのでご容赦を。

  • 文中で、ゆかりさんに関係がない作品タイトルや別の声優さんにも触れます。そういうストーリーです。

  • ゆかりさんはえっちなゲームには出演されていません。そういう話ではないです。

  • アダルトゲーム(美少女アドベンチャーゲーム)作品にいくつか触れますが、いずれの作品もアダルト性は低く、アダルト要素を排除して家庭用ゲーム化されたり地上波アニメ化されています。今週の週刊少年マガジンのほうがよほどえっちです。


上記の内容に拒否感や抵抗感のある方は読まないほうが良いです。ご了承ください。目次の「おわりに」まで飛べば、結論だけ見られます。



それでは、本文です。


声優「田村ゆかり」との出会いは、奇跡。

みなさんは、「声優・田村ゆかりの代表作は?(あるいは出世作は?)」と言われたらどの作品を挙げるでしょうか。

”ひぐらしのなく頃に”の古手梨花でしょうか。
”魔法少女リリカルなのは”の高町なのはでしょうか。
”俺の妹がこんなに可愛いわけがない。”の来栖加奈子でしょうか。
あるいは、”黒執事”のエリザベス・ミッドフォードでしょうか。
最後のリジーだと答えた方は私の同士です。フェニックス!(例のポーズ)

でも、私はこの役だと思うんです。美少女ゲーム業界の金字塔を打ち立て、ゲーム作品のメディアミックスの先駆けともなった作品、”Kanon”の川澄舞です。はちみつくまさん。

TVアニメ「Kanon」より 川澄舞

「Kanon」は1999年にゲームメーカー・Keyから発売された恋愛アドベンチャーゲームです。その後漫画化・アニメ化もされているので一度は見たことある方も多いでしょうか。たい焼きが好きでよく転んでる茶色のダッフルコートの女の子、堀江由衣さん演じる月宮あゆが主人公の作品です。うぐぅ。

dアニメストア 作品ページより

最初にこの作品に触れたのは2002年。一人暮らしを始め、マイPCとインターネット回線を手に入れた男子学生がやることといったらそりゃもうえっちなゲームですよ。18歳になりましたからね。禁制が外れたらそりゃそうなる。個人差は認める。

いくつかの作品をやりこんでいたあるとき、当時の友人から「やべーゲームがあるから貸す」と言われて借りたPS2版Kanon。ほぼ二徹して涙と鼻水で顔をぐしゅぐしゅにしながらクリアした記憶。そして即、PC版を買いにPCソフトショップへ自転車を飛ばして向かった記憶。

20年経った現在はいわゆる「感動系」「セカイ系」のゲーム・アニメ作品も多くなりましたが、「泣きゲーの元祖」の呼び名の通り、当時のアダルトゲームでこういう作品はほとんどなかったんですよね。ギャグ性が強いラブコメとか、アダルトに振り切ったものが多くて。川澄舞はメイン(センター)ヒロインではないですし、本流のストーリーからはちょっと離れた位置にいるのですが、無口でクールな舞の心が少しずつ溶けていき「嫌いじゃない」から「好き」に変化していく終盤のストーリーはゆかりさんの演技もあり、感動と泣きのラストシーンを迎えまして。Kanonは奇跡。

まだプレイした/観たことがない方はぜひ、TVアニメで。残念ながらゲームソフトはPS2/PSPくらいで移植が止まっているので、再販が待たれます。PC再販かSwitch版はよ…

この記事を書いた1週間後、2022/12/21になんと、Kanonが実に10年ぶり、フルボイスだと20年ぶりに家庭用Switchに移植されるというニュースが発表されました…!!!ツイッタートレンド入り!!まさか令和のこの時代にKanonがトレンド入りするなんて…!

記事中に幾度と書いている、「はちみつくまさん」「ぽんぽこたぬきさん」のゆかりんボイスを聴いて!!!!(強制)実際やったらなにこれ古い、どっかで見たことあるストーリーじゃん、とか思うかもしれないけど、どっかで見たことあるやつの原点だから!!!!40代がだいたい通ってる道だから!!!やって!!!!(強制)



そして空へ。お米券、進呈。

同時期、2000年に同じゲームメーカー・Keyから発売され初回限定版が販売10万本に到達した泣きゲーの金字塔「AIR」にもゆかりさんが出演されています。KanonのPC版を買ったときに同じメーカーの第2作でこれもやべぇやつと当時いろんな界隈から聞こえていた作品。一緒に買いました。

TVアニメ「AIR」より

ゆかりさんが演じるのは”みちる”という赤髪のツインテールが特徴で、「にゃはは」と元気に笑う少女。このゲームのメインヒロインではないのですがその一人、遠野美凪ルートの中核を担うサブキャラクターです。

My Nintendo Store「AIR」より


プレイヤー(主人公)と恋仲になるわけでもないし、めちゃくちゃ人気が出たキャラクターではないのですが、時代背景と業界ブームもありオタクの間では知名度があるキャラクターだったと思います。未だにラストシーンは忘れられない。みちるはね・・みちるっていうんだよ・・・。

ストーリー紹介は省くのですが、この泣きゲー金字塔2作を同時期にプレイして、「両作ともに同じ声のキャラクターがいる」と認識したのが、声優・田村ゆかりさんと私の出会いでした。

こちらも今でもTVアニメで作品に触れることができます。お手軽なのはアニメ版ですが、ゲーム版のほうが没入感と満足度が高いと思います。AIRはなんと、昨年Switch版が発売されています。たったの4,300円(DL版)でみなさんのお手元にほら、芸術が。AIRは芸術。鳥の歌は国歌。国歌いくつもあってややこしいな。


でも、ここからゆかりさんの楽曲やライブに触れ始めたわけではないんです。2002年当時はゆかりさんもアーティスト活動初期、イベントも東京のみ。私は当時地方在住だったので、好きだった男性アーティストが地方公演に来たときにドキドキしながらライブ参加してたくらい。そもそもイベント情報の入手なんてできなくて。当時はたくさんアニメやマンガ作品があったので、新人声優・田村ゆかりを意識する機会はなかったんです。

この頃からゆかりさんのファンになっていたら、今ごろどんな人生だったでしょうか。20年来のファンになっていたでしょうか。ライブ会場で突然ゆかりさんに話しかけられて咄嗟に腕を組む、彼氏面おじさんに果たしてなれていたか。MeetMe?の彼氏面おじさんには本気と書いてマジリスペクトしかない。ありがとう、今のゆかりんがいるのは貴方たち先輩が居てくださったおかげです。

声優(キャスト)への興味と、表と裏。

時は流れて2012年。就職・転職を経て上京した私はまたえっちなゲームをしていました。なんだこれは。ひどいつなぎだ。でも実際そうなんだからしょうがない。ちなみにこの章ではゆかりさん出てきません。ちょっと待ってて。

東京に住み始めた私は秋葉原に足繁く通っていました。オタク憧れの活動として、聖地・秋葉原のマンガ・アニメ・ゲーム店を巡回しては物色する日々。当時はエヴァQが公開された年。前年には魔法少女まどか☆マギカや劇場版けいおん、アイドルマスターなどが流行っていた時期。まだこの頃はアニメを視聴しているけれど、特定の作品やキャストに注目することがなかった時期でした。ひぐらしのなく頃にやシュタインズゲートなど人気作もあり、この頃からゆかりさんにハマった人も多いでしょうか。私はまだカスっておらず。

当時、新しい作品との出会いは人気作を追うのではなく、アキバの店舗で「パッケージを見て気になったゲームを買う」という、いわゆるジャケ買いをしていました。そのときに出会ったゲームがsprite/fairysの”恋と選挙とチョコレート”と”いますぐお兄ちゃんに妹だっていいたい!”という作品でした。

PCゲーム「恋と選挙とチョコレート」ハイレゾ版パッケージ

原画・キャラクターデザインを勤めたイラストレーター春夏冬ゆうさんの絵柄に一目惚れして買ったspriteブランドのデビュー作、”恋と選挙とチョコレート(恋チョコ)”、超人気作ではなかったのですが初回売上26,000本のヒット作となり、2010年のPC版発売からしばらく経ったあとの2012年にアニメ化されました。アニメを視聴したことがある方もいるかもしれません。アニメは正直微妙だった。


PCゲーム「いますぐお兄ちゃんに妹だっていいたい!」キービジュアル

ほぼ同時期に2作目の”いますぐお兄ちゃんに妹だっていいたい!(いまいも)”が発売。お気に入りのメーカーができたとほくほくしていました。こちらの作品はストーリーも設定もちょっとぶっ飛んでるところがあるんですが、良い作品でした。ちなみにヒロインの母親役がCV.堀江由衣さんです。35歳のママ…!

右側がヒロインのママ CV.堀江由衣

この2作にゆかりさん出てきません。まだです。まだ待って。



トリコロール・ターニングポイント

この2作との出会いで3つの転換点がありました。

1.両作とも、新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ役の声優”緒方恵美”さんが演じるサブキャラクターがいる

TVアニメ「恋と選挙とチョコレート」夢島朧
PCゲーム「いますぐお兄ちゃんに妹だっていいたい!」小林琉伍

どちらもヒロイン役ではなく男性役で、主人公やヒロインのストーリーを支えるキャラクターを演じています。あの緒方恵美さんがアダルトゲームにも出演するんだ?!と衝撃を受けたことが1つ目。ゲームとしての販売数だけではなく当初からメディアミックスを狙った戦略で、人気声優を起用していたんでしょうね。このゲーム、声優陣が超豪華なんです。マンガ化もしていて、緒方さんパーソナリティによるラジオ放送もあり、うまいプロモーションをしていました。

2.合同イベント”いますぐ恋と選挙と妹だっていいたい!”開催

合同イベント「いますぐ恋と選挙と妹だっていいたい!」より

両作のキャストが集合するファン向けイベントが2013年1月、中野サンプラザで開催されました。どちらの作品も好きだった私は参加抽選に申し込み、初めて「声優イベント」というものに参加しました。

今見てもめっちゃ豪華なキャスト陣

登壇キャストを見てほしいんですけど、当時の人気声優が集まってるんですよね。他のアニメ作品で主役級だったり、人気がある方々がずらり。私はまだ声優(キャスト)にそんなに興味はなかったのですが、当時ニコニコ動画で一大ブームだったアイドルマスターの人気キャラを演じる中村繪里子さんと今井麻美さんは面識がありました。おお!あのキャラの声優とリアルで会えるんだ!と。

3.“恋チョコ”の声優と声優とラジオ

で、この恋チョコ、2010年にPC版(18禁)が発売され、2012年にアニメ化されたんですが、PC版をプレイしているときに気づいたんですよね。「あれ、このヒロインもこのヒロインも声、どこかで聞いたことあるぞ?!」と。でもパッケージや説明書に記載があるキャスト名は見たこともない名前。

実はアダルトゲーム業界には「裏名義」という慣習があるんです。アダルト専業ではない声優がアダルトゲームのキャラクターボイスを演じるときに名義を全く別の(架空の)キャスト名にして未成年への悪い影響を少しでも抑えようという慣習。作品のWikipediaを見てもらうとわかるんですけど、PC版とアニメ版で声優が違う。でも声は同じ。

お恥ずかしい話、このとき初めて「裏名義」を知った私は今までプレイしてきたゲームのキャスト欄を見て、演じる声を聞いて、有名作品の声優とイメージが合致してガッテン!するというエポックメイキングを迎えました。当時のオタクにも今のオタクにも常識なのかもしれませんが、この作品とイベントがきっかけで一気に興味が湧いたんですよね。声優という職業とキャラクターに声という命を吹き込むクリエイターに。

ちなみに、ゆかりさんに裏名義はありません。ないよ!ググるなよ!でてこないからな!

この記事で初めて裏名義の存在を知ったキミ!「お気に入りの声優名 裏名義」で検索するんじゃないぞ!えっちな扉が開いてしまうぞ!やめろその角度から興味を持つんじゃない!でも、好きになった作品があったらこっそりおじさんと情報交換しような!DMは解放してるよ!


声優ラジオと、コメントと、運命のいたずら。

そんなこんなでようやく声優に興味を持った私はいろんな声優さんのラジオを聴いたり、ニコニコでキャストが出演するアニメ特番を見たりするようになりました。2013年の初旬。ようやくここまで来た。もうちょっとでゆかりんに触れるエピソード出てくるからね!

最初にリスナーになったのが、前述の中村繪里子さんのラジオ番組「「ら♥ら★ら♪なかむランド〜Love♥Laugh★Life♪〜」」。2013年当時のツイートでもちょいちょい実況してました。彼女と私の実年齢が近かったことと、彼女のキャラクター、トークの旨さ、そして持っている天性の性格が気になってしばらくリスナーを続けていました。未だに展開が続くアイドルマスターコンテンツのギャグ総大将。やめろ、Youtubeで「中村繪里子 ゆうパック」を検索するんじゃない!

他には、前述のゲームとイベントで知った、茅原実里さんや伊藤かな恵さんのラジオも聴いてたかな。アイマスラジオや、ラブライブ!のニコ生も見てた気がする。

そんなこんなで、声優というコンテンツに興味を持ち始めた私。2007年から入会しているニコニコ動画。興味があるコンテンツを横軸で辿れるタグ機能。そう、私もいきついたんですよね。「あの動画」


この「あなたの田村ゆかりはどこから?」アドカレ15日間・15人中の既に5人が言及している「あの動画」。実に30%の勧誘力!つよい、つよすぎる。そう、私もそうなんです。非公式にライブ映像をつなぎ合わせていて今でも何度もゾンビのように復活して再アップされているあの動画。ゆかりさんサイドに1円も落ちないので再生数1もつけたくないので動画タイトルも言わないですが、あの動画。決して褒められたものではないけれど、あの時期の新規入国を大変後押ししてしまったあの動画。

あの動画が拡大したゆかりライブの魅了、たくさんあると思うんです。「王国民の一糸乱れぬ統率されたコール」とか「音声だけでは聞き取りづらいコール・口上を補完する字幕とコメント」、「視聴だけでは気づかない魅力を教えてくれるコメント」、「ライブの一体感や盛り上がりを文字通り文字で表現」などなど。

でも私が一番魅了されたのは、「ファン(王国民)のコールに応えて返してくれるゆかりんの笑顔」でした。

私が「ゆかりんの魅力は何?」と訊かれたら回答しているのは「ゆかりんの笑顔」です。「ゆかりんの一番好きなところはどこ?」と訊かれても「ゆかりんの笑顔」なんです。王国民が(勝手に)作り上げたコールを受け入れて、それを伝えんと叫ぶ王国民に返してくれる笑顔。それをあの動画は、伝えてくれた。全くゆかりんを知らない人にも拡めてくれた。いやあ、偉大。でも違法。よくない。いっそ公式がライブクリップ集作って公開してくれないかな。佐々木P頑張れ。許可してくれゆかりん。

余談ですが、ニコニコ動画のコメント文化、本当によかった。今はもうプレミアム会員も解約してしまったけど10年くらいずっと課金してた。あの動画についたコメント、「下からくるぞ気をつけろ!」「バナナ」「ここから息継ぎなしでゆかり16連」「王国入国審査試験 前期/後期」は今でも覚えてる。あれはいい文化だった。どうにか復活してくれ。


そして声優・田村ゆかりに興味を持った私は聴き始めたんです。ラジオ「田村ゆかりのいたずら黒うさぎ」。今でも明確に覚えてる。2013年の5月18日か25日。もしくは5月下旬。あるいは6月上旬ごろ。ごめん明確じゃなかった。アーカイブ聴いてもわからなかった。多分この頃。でも、これが運命に”いたずら”が起きた日でした。

初めて聴いたいたずら黒うさぎ。軽妙なノリと絶妙なネタフリと拾いで紡ぐ30分。ゆかりさんの話し声。そして時折触れられるライブ。どうやら近くにライブイベントがあり、準備をしているらしい?

そして、番組の最中に案内があったんですよね。「6月22日、23日にさいたまスーパーアリーナで行われる2Daysライブのチケット、ラジオ先行電話受付はこちら。0xx0-xxx-xxxx…」。初めてですよ、初めて聴いたゆかりさんのラジオ番組でライブ申し込みの電話番号を瞬時にメモをとり、案内が終わると同時に電話をかけました。

そう、それがゆかりライブ初参戦となった「田村ゆかり LOVE LIVE 2013 *Cute'n Cute'n Heart*」。通称CCH。2日目のチケットを手にした瞬間でした。

ゆかりライブ史上最大規模の会場、さいたまスーパーアリーナで行われるCCH。ライブの詳細もノリもなんなら曲すらまだほとんど知らないライブに、瞬時に参加することを決めた、このときのことは今でも覚えてます。


そこからですよ。「これは全力で参加しないといけない!声優ライブなんて初参加だ!…まずは準備だ!」。とりあえず「何から押さえればいいかわかんないけどまずはこれやろ!」と、2枚のベストアルバム「Sincerely Dears...」「Everlasting Gift」と発売されたばかりのライブDVD「田村ゆかり Love♡Live *Fall in Love*」を買って、予習開始。ピンクのペンライトをゲーマーズで買い、ライブ映像を見ながらコールの練習をしました。目標は、入国審査曲「You&Me」のコールを届けられるようになること。


これが私の、ライブ初参戦、全力全開!

そして迎えた2013年6月23日。始発電車で着いたさいたまスーパーアリーナ。「行けばわかる」と2chスレで教えてもらった物販列。行ったらわかった列に並び、お作法がよくわからないまま、物販開始を待ちました。

ライブ公式サイトで見た物販。グッズはよくわからないけど、「これは欲しい!」と思った”ねんどろいど 田村ゆかり”を買うために並んでいました。当時はTwitterで知り合いもおらず、王国民の先輩で頼れる友人も知人もいないので、ぼっちで待機列に並んでいました。少しずつ動く列。不意に隣のお兄さんに話しかけられました。

「あの、物販で何買う予定ですか?」

ライブ初参加・初物販・ぼっち参戦の私に話しかけてくれたお兄さん。すっかり緊張が溶けた私「ねんどろいどの予定です!」「2つですか?」「1つです!」「え、それじゃあ、今日来れない友人の分の1つを、追加で買ってもらってもいいですか?」「?!ええ、わかりました!」「では購入終わったあとに現金と交換しましょう!」

いやぁ、今思えば絶好のカモですよね。グッズの購入限数とか、プレミアとか、そういうの知らずについつい。転売ヤーだったのでしょうか。それとも純粋に複数個所持したかった高度なオタクだったんでしょうか。多分前者ですよね。狙いのグッズが「ねんどろいど1つ」だけだった私はホイホイとそのお誘いに乗ってしまったんでした。

でもこれが「転売ヤーだったのかも」と気づいたのは数日後でした。当日はお目当てのねんどろいどを入手できて、ライブが始まるまで付近で食事して、ライブに参加できたんですから。今でもちょっとだけ苦い思い出です。ペンライトもライブTもタオルもなぜ買わなかったんだろう…。

ねんどろいどは当日買った1つを開けて観賞用にして、後日入手できた未開封品が今でもデスクの前に、きょむりんたちと並んで飾ってあります。私が死んだとしても開けるな、と遺言を残そう。そうしよう。

ねんどろいど田村ゆかりの開封品と未開封品とちびっこたち

それはそうと、いざ初のゆかりライブです。2枚のベストアルバムと直前のライブDVDで予習をして望んだライブ。400レベル後方の座席からもうよくわからない感情と、とりあえずこれだけは持っていこうとピンクに光るペンライトの2つを持って始まった、CCH2日目。

圧倒でした。なにもかも。

現地で初参加した私は、いやはやもう何もできなかった。ペンライトが会場全体を埋め尽くす波。あんなに遠いステージ上にいるのに存在感(オーラ)が覇王色を纏うゆかりさん。あんなに聴いたはずなのに2曲目で周りが一斉にフェイフェイし始めてなんだこれはと思ってるうちに終わった”パーティは終わらない”。あれだけコールの予習をしたはずなのに、声なんてぜんっぜん出なかった3曲目の”You&Me”。入国審査即落ち。知ってる曲だ!とこれ知らない曲だ!が交互に来るセトリ。37,000人に囲まれた1人でも全員を魅了するMC。MCしてると思ったらいきなりなんか知らないメロディを歌いだして周りが一斉に”めろ〜〜ん”とか言い出す。不思議な踊りを踊りだす。なんか知らないけどノリいい曲がはじまった!と思ったら会場全員が一斉にタオル振り回し始める、ちょっと待って聞いてないタオルなんて持ってない!!!!!この指止まれない!これで終わりか?と思ったら全員なんか「アンコール!」とか言ってる?!そゆこと?T.M.Revolutionのライブで俺は学んだぜ!本気でアンコールしないと「おめーらアンコール本気じゃねぇから今日アンコールやらんわ」とか言われちゃうから全力全開だ!アンコール!アンコール!!うえええええいいい!!!!ゆかりんまた出てきた!なんかみんな合唱してる!うおおお!!すーーーぱーーーすぺーーしゃーーーーしゃーいにーーーしゃーーいがーーー!だーーーいーーーすーーーきーーー!だいすきゆかり!!えっひだりむくの?えっみぎむくの?あっあっあっあっあっあっあっあっ!!!!

ありがとうございましたーーー!!!!!ゆかりーーーんんん!!!!!

あーーーしゅげーーーー!でぐちどっち?このうぇいぶにのるしかないあっちでいいのね?!おーーーなんかきこえるふぁんくらぶにゅうかいはこちらです!ああこちらですねそっちです。はい、かきましたこれがおかねでしゅ。わーい!


もう経緯の記憶は定かではないですが、CCH2日目ライブ終了後のFCカウンターで即日ファンクラブに入会しました。もうちょっとFall in Loveどころか、もうどっぷりFall in Loveですよ。9年7ヶ月。アドカレにCCHがライブ初参戦だった方、FC入会した方も多くて勝手に親近感湧いてます!同期だな!!めろん!!


王国民になってから、逢うたびゆかりを好きになる

FC入会してからはもう、ゆかりさん一色でした。次回ライブ「田村ゆかり LOVE LIVE 2013 Autumn *Caramel Ribbon*」のチケットを取り、これまた初めての横浜アリーナ参戦、と思いきや台風でよもや会場にたどり着けない事態に?なったり、いざ参加してみれば神楽坂ゆかたんの前座があったり、新アルバム「螺旋の果実」を買いにアキバへ行ってアドトレと遭遇してみたり、ニコニコでゆかり☆ちゃんねるを視聴してニマニマしてみたり。

次ツアー「田村ゆかり LOVE LIVE 2014 Spring *Fruits Fruits Cherry*」で今度こそ声を出す!と決めて望んだリベンジの初日SSA冒頭で、一番好きな曲「純愛レッスン」がまさかのセトリ初手で来たけどちゃんと\わかってる僕もだよ!/って返せたり。ところで「わかってる僕もだよ」って人生で一度は言ってみたいセリフ男子編No.1ですよね、ぼくも人生で7回くらい言ったことあります(ライブ参加数)。1回嫁さんに言ってみたんですが「は?」って返されました。そこは、「わたしたち運命よ」と返していただきたかった。

そこから、神楽坂ゆかさんのライブに参戦したり、全国ツアーで初めて地方遠征してみたり、お台場の野外でコールしてみたり、アニメ作品のイベントに行ってみたり。2013年以降全通ではないですが、ほとんどのイベント・ライブに参加しています。AFTツアーは20公演参加。来年はこれを超えるのか。思えば趣味の活動は、すっかりゆかりさん一色になりました。


おわりに

「えっちなゲームで声優・田村ゆかりに触れて、ニコニコ動画のあの動画でゆかり王国を知って、CCHでライブ初参戦してファンクラブ入会した」

これが私の「あなたの田村ゆかりはどこから?」のアンサーになります。1行で済む自己紹介をたっぷり濃い11,000文字の記事でお届けしました。どろり濃厚ジュースかよ。

直接的なきっかけと時期だけを見ると、他の方とかなり近いのですが、それに至るまでを書いてみたくて書きました。

“えっちなゲームきっかけ”といいつつ、「とらいあんぐるハート」も「ときメモ2」も「シュタゲ」も、なんなら「なのは」も未履修なんです。10年弱ゆかりんを追ってきても、まだまだ足りない。ゆかりさんと王国民の諸先輩方が作ってくれた轍は長くて、深いです。私もどこかの誰かのなにかになれればと、筆をとりました。

改めて「あなたの田村ゆかりはどこから?」は本当に良い企画です。つばきさん、ありがとうございます。

明日17日目の記事は、こばんさん( @YT_k1231 )の「偶然と巡り合わせの末」です。どんな偶然と巡り合わせがあったのでしょうか。私もボタンをかけ違えていたら、別のアーティストを推していたかもしれません。どんな巡り合わせだったのか、明日の記事を楽しみにしています。


来年2023年は全26公演に及ぶライブツアーが予定されています。とても楽しみですね!私も八王子を除く25公演のチケットを確保できたので、あとは仕事と家族の予定を調整できれば25回ゆかりさんと会うことができそうです。逢うたびに、ゆかりさんのことをもっともっと好きになっていく、そんなツアーになりそうな予感がしています。

この記事を読んでのご意見・ご感想はnoteのコメント欄、もしくはTwitterのリプライ、こっそりならDMか、ライブ会場かバーの隣の席でお話してください。とても喜びます。

最後に、いま聴いている曲の一節から歌詞を引用して、結びとします。読了ありがとうございました、ようかんまんでした!ヽ|・∀・|ノ

"夢占い目を閉じて 君の名前つぶやく
虹の橋を渡ろうよいっしょに!"

純愛レッスン

2022/12/16 0:00 ようかんまん( @fotus4


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