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iPhone+Nokia 盗まれる…in コロンビア(後編)


※前編はコチラです。

※中編はコチラです。

※後編はオマケみたいなもんですが、長くなっちゃった…(汗)

さて、W杯で日本がコロンビアに惨敗し、予選リーグ敗退が決定した直後にiPhoneとNokia 2つを同時に盗まれるという珍事に見舞われたわけですが…。なんとiPhoneのみ、発見の通知が!!

あくび連発の警官に、取り戻せるか聞いてみるも…思った通りの回答。
とりあえず「盗難届」を作りに行くことに。

当日、同居人のコロンビア人、マルセリン(本名:マルセラ)が私の通訳代わりに同行してくれた。ちなみに、彼女はスペイン語しか話せないが、なぜか私のカタコトにもホドがあるスペイン語を理解するという才能の持ち主。

教えられた警察署まで徒歩20分くらい。到着したのはお昼すぎ。受付の警官に聞いてみると…「いま昼休みなんで、2時から受付〜」と軽くあしらわれる。え?2時間?2時間も待てないよ…他に近い警察署ないの??と同居人が質問すると、徒歩15分位の距離にあるという。警察の昼休みをアホみたいに待っているのは嫌だったので、その「徒歩15分、近くの警察署」に移動してみることにした…

…が、それが間違いの始まりだった…。

「徒歩15分、近くの警察署」付近に来たけれど、案の定…ないーー!!!路上でもの売ってるオジサンやスーパーのセキュリティに聞くも、さっきの「警察署」を教えられるだけだった。その時、困惑している私たちの前に、警官が通った。すかさずマルセリンが質問。すると彼は首を傾げつつ…あっちにあるよ…と、指をさす。え…?あっちですか?あっちは山ですけど…。

警官が指さしたのは、なぜか『シリコンバレー(?!)』と呼ばれる高級住宅地。ボゴタの東側に位置する。その名の由来か…ボゴタ壁!である山がど~~んとある。そんなところに警察署あるの??と思いながらその警察官のコトバを信じ、歩き始めた。

…が、案の定…。一向に出てこない…。

坂道がだんだんきつくなり、ゼーゼーいいはじめた。ボゴタの標高、2,640メートル。平地でも富士山五合目より高い…。空気が薄い。さすがに数ヶ月住んでいるので体は慣れてきている…とはいえ、結構キツイ。さっきまで小雨がぱらついてたのに、いまは太陽がサンサンと輝いているし…。その間も道を尋ねながらひたすら登り続けた。

あ…あった…。

やっとのことで到着した警察署。警官から教えてもらってからほぼ30分経過…しかしながら…どうも雰囲気が…と、入口を警備していた若造の警官がなにしにきたの?と。マルセリンが事情を説明すると、ココではやってないから違う警察署行って。それに、盗まれた場所の管轄の警察署行ってくれないと…的なことを言い始めた。え?何を言ってるのこの子??(ほんとに10代に見えるの若造だったからw)

先ほど警察署が見つからなかった時点で、ちょっと切れ始めていたマルセリン、ついにブチ切れる!

「あんたたち警察官がココだって言うから、わざわざ登ってきたんじゃないの!どっから歩いてると思ってんのよ!」

若造、ドン引き…。「ぼ…僕じゃ何も出来ないので…上司に…」と。

そして上司にも同じことを繰り返し説明し、さらに…

「(私に目配せをしながら…)彼女は日本から来ていて、スペイン語も全く話せないのよ!携帯が2台も盗まれた挙句、こんなたらい回しにするなんて!(…的なことを言っていたと思われる。)」

・・・。

結果的に、言ったもんが勝ち!ではないが…。マルセリンの完全粘り勝ち。書類作成をしてくれる事務所まで、車を出してくれることになった。
おぉ!車!!まさか?!まさかの!


パ ト カ ー!!!

このコロンビアで!まさかのパトカー乗車!もちろん、マルセリンも初乗車!2人でテンション上がりまくり!
「私たちが座った後部座席に、悪い子としちゃった人たちが乗るんだね!」
キャッ、キャッ!とか浮かれていたら、警官が、ここじゃない!後ろだ!と指差す。そこには頑丈な金網の壁が。なるほど。

パトカーの中で、おしゃべりな警官がなんとミカンをくれたwww
甘くて美味しいぞぉおお〜!」だって。なんていい人なんだ…w

日本のどこから来たんだ?何しに来た?どのくらいいるんだ?…と質問されまくり(職質か?!)なんとなくドギマギ応えてたら、マルセリンが目配せ…

「あんた、スペイン語まったくわからない設定なんだから!わからないふりしなさいよ!」と…。アハハwそうだったw

さて、オフィスにつくと、ミカンをくれた警官が「書類作成すぐ終わると思うから、ここで待っててね。たぶん30〜40分くらいじゃないかな」…と。

ところが…。案の定…。(もう"案の定"って何回書いたかなぁ…。)

1時間経っても何もございませんよ!!!

マルセリンが私たちの前に待っていたおばちゃんにいつから待っているのかを聞いたところ…

11時から待ってるんだけど…。

え?はっ?11時って…いま、

1時過ぎてますよ…。3時間も黙って待ってるの?!

ここでまた、マルセリンの堪忍袋の緒が切れる!というかもう炸裂。

ツカツカツカっと、書類担当がいるオフィスまで歩いて行って、ものすごい丁寧な言葉で言ってやったらしい…。部屋の前で止められたそうだけど、しっかり前のご婦人が3時間待っている事実!をお伝えしたと。

コロンビア人ってたぶん、話し好きの人種。知らない人同志でも普通に友達みたいに話してる。商店で売ってるものに値段がついていないことが多いのだけど、これは値段を質問して会話に持っていくため…とか。(噂)とにかくほっておくと、レジで人が並んでいようが、お構いなし。ずーーーーっと話してる。それでまた待ってるんだよね…終わるまでw

事情徴収しているあいだに話し込んじゃった…と思われる。それにしたって3時間…。ご婦人、文句言えばいいのに…。

結局マルセリンが文句を言ってから、すぐにご婦人が呼ばれ、そのあと15分で私たちが呼ばれ…。書類作成は実際のところ20分弱…。終了。

結局、すべて終了したのは、15時近く。
このあと新しいNokiaを買いに行く予定だったんだけど、結局どっと疲れたので、ハンバーガー食べて…また徒歩で!!帰りました。

こういう経験をすると、やっぱり日本ってスゴイなぁ…と関心します。事務的なことは時間がかかるかもしれないけど、まさかのお話が弾んで3時間待ちはあり得ないだろうし…wそもそも、書類作成しに行くのにたらい回しという状況もないだろう…(汗)たしか盗難届は交番で出来るはず…。

そもそも…10代に囲まれてモノ売りつけられることもないよね…(汗)

そんなわけで、iPhoneユーザー、いや、全てのスマホユーザーのみなさま、今一度、紛失した場合の対処法、もう一度確認!をオススメ。あと、こまめなバックアップも…。

あと、海外旅行保険に入っている人、通常の旅行であれば、クレジットカードに保険がついてたりしますが、もちろん盗難はカバーされます。盗難された!という場合、時間に余裕があれば…盗まれた場所で「盗難届」的な書類をもらうと後々手続きが簡単なはず…です。

これから私は手元にないiPhoneの端末代金を半年支払い続けるのです…。保険はあったほうがいいですね…(汗)

実はこのiPhone、何度か文中でも触れていますが、マカオから一人で帰ってきたという経験を持ったiPhone…。そのことも近いうちに続編として、触れようと思います。(完!)









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