ワークショップとオンライン

あるワークショップ主宰者から聞いたお話。コロナ禍によりオンラインで行わざるを得なくなったが、重い障害のある方、その家族の話によると、「オンライン化によって家庭などの慣れ親しんだ場から交流できることがありがたい(慣れない場所に行くと場になれるだけでもなかなの時間がかかる)」「移動して現地に行こうと思うと時間も労力もかかり、頻繁には行けないが、オンラインだと参加できる頻度が増えた」というようなこともあったそうです。

対面でワークショップができなくなった当初は、対面での良さはオンラインでは実現できない、という声も聞こえてきて、それはその通りなのだが、個人的にはコロナ禍となってから、英国のファシリテーターとオンラインで音楽のワークショップを行ったり、オンラインでのシンポジウムを開催したり、オンラインの楽器演奏クリニック運営のお手伝いをしたり、また青学WSDでは完全オンラインのコースができたりと、3年前には考えられなかったことが起きました。

目的と対象とコンテクストによって、対面に加えてオンラインという強力なツールが加わったと思えば、この数年間はもちろん無駄ではなかったと感じている。

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