サイズは間違っていないはずなのに。。。ヘッドパーツの相性について。
皆様こんにちは。FORZAの風間です。
今日の記事は作業日誌。
先日バッキバキにカスタムさせて頂いた
SPECIALIZED CHISEL。
作業中に面白い事があったので
記事にしようしようと思っていたのですが、
なかなか手が回らず。
まぁ良くある？出来事のひとつですので、
気軽に読んで頂ければ幸いです。
オーナーのO様はINDUSTRY NINEのカッコよさに
惚れ込んで頂いたらしく、
I9 HYDRA手組ホイール納品からの
I9 IRIXヘッドパーツへの載せ替えのご依頼を頂きました。
もちろん、純正ヘッドには何のトラブルもございません。
交換する理由はそう…
「その部位に使えるINDUSTRY NINEのパーツが発売されたから。」
と、言うわけでヘッドパーツ交換編です。
フォークを外してヘッドパーツをOPEN。
多少の汚れは見られるものの、
しっかりとグリスが効いている状態。
1,5年使ってこの状態なら上々です。
ヘッド部分に使用しているのは
WAKOSのブレーキプロテクター。
何度もご紹介している商品ですので割愛しますが、
一言でいうと「めっちゃ強い。」
自転車に使うグリスとしてはかなり硬い部類なので、
たっぷり使うとステアリングも若干重くなります。
この重さが気になる方には別のグリスで処理を行います。
まぁクランク、ホイールと違って
常に回転し続ける場所では無いですし、
気にならないという方がほとんどです。
古いグリスと汚れを落とします。
ベアリングにもしっかりと塗布しておきます。
フレーム側にもたっぷり塗っておいて
ベアリングを収めた後にさらにグリスでフタをします。
これで作業は完了。。。
の、はずが。。。
トップカバーがフレーム側に接触しています。
この状態ではヘッドは回転してくれません。
I9のヘッドの面白いところは
こちらトップカバー側にスペーサーをはめ込む所。
この間の溝に滑りこませます。
この状態にするとトップカバーの外側が
スペーサー分0.1だったかな。0,2mm？上がります。
で、案の定1枚では解決しないわけで。。。
その場合はコンプレッションリング側に
同じスペーサーを噛ませます。
※トップカバー側には2枚以上のスペーサーを
足すことは出来ません。1枚のみ。
こんなシステムを採用しているの多分I9だけじゃないかな。
で、案の定スペーサー二枚でも足りません。
確認すると2枚以上のスペーサーは使えないみたい。
となると。力技になります。
用意するのは2mmのコラムスペーサー。
これを…はい。コンプレッションリングの上に乗せてあげます。
通常ヘッドパーツの上に積まれるコラムスペーサーを
ヘッドパーツの中に組み込んであげます。
これで無事クリアランスを確保。
上記のようなパーツのちょっとした高さの違いで
トップカバーとフレームのクリアランスが
減少してしまったことが原因。
自分は注文したサイズを間違ったのかと
冷や汗かいた。というお話でした。
ヘッドパーツはこういった厚みの違いによる
相性みたいなもので、
上手くフィットしないことがまれに起こります。
※本国にはこういった相性の悪いフレーム用の
トップカバー？コンプレッションリング？
というのも存在しているらしい。
ヘッドの交換をするユーザーさんは
それほど多くないとは思いますが、
こういったノウハウと言えるほど
立派なものじゃありませんが、
小さな引き出しは持っているものなので、
自分では不安だな。ちょっとおかしいなって時は
一か八か作業を進めるんじゃなくて
ご依頼頂けると幸いです。
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今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
BIKE SHOP FORZAの風間（カザマ）でした。
それでは、また。
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