【FOR YOU】創業から10周年を迎えました。
おかげさまで弊社は2024年8月18日をもちまして、創業から10年目を迎えることができました。
節目の年を記念して、学生起業から始まり多くの困難を乗り越えてきたこの10年間、そしてこれから描かれる未来について代表にインタビューしました。
─10期目を迎えた今、創業当初から振り返るとどのような感想をお持ちですか?
率直に言うと「もう10年経ったのか」という驚きと同時に、悔しい気持ちが大きいです。24歳で起業した時はサイバーエージェントの藤田さんやソフトバンクの孫さんと同い年で起業したことを知り、どこか意識していましたし、他にも年齢の近い起業家の友人たちがすごい速度で事業を成長させていくところをみながら自分も走ってきました。
正直自分は思ったよりもゆっくりになってしまったなというのが、冒頭吐露したところなのですが、良い意味でその悔しさも原動力にプラスして邁進する日々です。今一番誇れるものとしては、会社に頼もしいメンバーやタレントたち(と、そしてメンバーのパートナー、タレントのご家族のみなさま)が多く集まってきてくれていて、かつ非常にその仲間のことを心から信じられている状況があることなんですけど、このペースで歩んできたからこそ、今いる仲間の人生のタイミングが重なったと考えると、1つ1つセレンディピティ的だったりもするので、これはこれで肯定的な感覚もあり良かったかなと思います。
学生時代に始めた会社が、当初は自分がフロントに立ち8次請け、9次請けのお仕事もあったなかで、今は上流での取り組みが増え、直接お取引させていただいたり、クレジット掲載OKな取り組みをさせていただけるクライアント様も多くなってきていることに驚きます。社外に誇れるような広告チームのお仕事がいつの間にか納品されていたり、所属タレントも出演の機会を多くいただくなど成長している姿を見て、単純に嬉しく思う気持ちと並行し、社会により好影響を作れるような、“大きなFOR YOUができる”偉大な会社をどうやったらもっと早く真っ直ぐ作れるのか、考え抜き、行動する日々です。
─今後のビジョンとして、会社が目指している未来そしてメンバーへの期待を教えてください。
目指している未来におけるキーワードは「発信&配給3.0のその先へ」なんですけど、前段として、粒度をもう少し落とし込んだキーワードはインフルエンス力をまとった「人」と「コンテンツ」です。
インターネットとスマートフォンの普及により、情報接触における種類と頻度の増加により、影響力の再分配が起こっていますが、そこでもっとも影響力が分配され、台頭しているのが“人”と"コンテンツ"です。さらに面白い状態なのが、SNSの普及と翻訳機能の進歩によって、誰もが無料で世界に向けてSNS配信できる時代がきていること。影響力の奥行きにおける世界への境界線が溶けて、誰もがどこまでも影響を与えられる大発信時代の幕が開けたことです。
そうした中でエンタメ業界が絡む広告ビジネスにも大きな変化があります。
例えば配信に該当するところだと、キャスティングは特に影響を受けます。弊社の主力事業として大きな成長をしているのには理由があります。
それは上記の時代の変化に、高い意識を持って対応し進化し続けていることです。マスメディアに影響力が集約されていたメディア時代におけるキャスティングを『キャスティング1.0時代』とすると、視聴率が高い場所に対して上品さや清潔感などの良いイメージと、芸があるかどうか等が求められるようなキャスティングが発生していたと思います。それに対し『キャスティング2.0時代』は、視聴者が集まっている人やコンテンツをピックアップして、そこになぜ視聴者が集まっているのかを深く理解した上で、その文脈を活かして企画、プロモーション、コミュニケーションの設計を行うキャスティングが行われるようになってきています。
ただし厳密には、強いメディアにおける"出演"のキャスティングはこれまでと変わらずイメージや芸も引き続き重要であり、メディアへの出稿費用が、インフルエンス力、メディア力を高めた人(SNS)に分配されていき、境界線が溶けてきているということでもあり、異なる予算や目的ごとに新しい人が起用されるチャンスが生まれてきているということです。
次に、配給に該当する部分ですが、インターネット市場に続いてビックウェーブとされているAIによる発信&配給革命です。
大前提、ここ数年の"1億総カメラマン時代(スマホ)" → "1億総インフルエンサー(SNS配給者)時代"によって、インフルエンサーとコンテンツ過多(人とコンテンツ)が続きました。埋もれて、誰が誰だかわからず、何がなんだかわからないことを経験した人たちは、カテゴリー分けをしてくれたり、パーソナライズしてくれるアルゴリズムを備えたSNSやメディアと受動的に向き合いました。別の言い方をすると、ある種の素人革命におけるコンテンツ過多の状況は、セミプロ、プロとして発信/配給をする人たちからするととても驚異で、有象無象に一定埋もれざるをえず、スターやスターコンテンツが生まれづらい時代になってしまっているとも言えます。広告も見られるために以前より工夫をしなければならなくなりました。この素人革命×AIはかなり脅威です。配信/配給の手前の制作におけるAIの進歩状況と、SNS規格、インターネット規格は実はとても塩梅が合っています。
AIをうまく活用することで生産性が上がり、今まで4打席しか回ってこなかった試合で、なぜか40打席挑戦できてしまうぐらいの生産性向上が期待できます。今までと変わらない時間制限の中で、コンテンツ数を増やせば埋もれづらくなるし、コンテンツ数を増やさなければその分企画に時間を充てられるし、広告運用費に予算を充てられたり、人員強化の人件費に充てられたりするでしょう。外注費が減るかもしれません。
仮説検証の一歩目が大幅に早くなるし、翻訳字幕は全コンテンツに当たり前に付けられるようになるでしょう。クライアント様に対しても、より多くのリソースを投下できて成果を上げやすくなります。これはタレントのSNSコンテンツの制作にも活きてきます。
この大きな波と1番仲の良い、新興エンターテインメント/広告会社/タレントマネジメント会社となり、より“大きなFOR YOUができる”会社になること。より遠くまで長く飛んでいくタレントを育てられる会社になることに、とてもワクワクしています。
芸能・インフルエンサー業界もテクノロジーや周辺市場といかに連携していけるかは大きな鍵になるタイミングです。
メンバーには偏見を持たず、新しい技術やアイディアと向き合い、成長×パフォーマンスを最大化していくことに期待しています。そうした中で、チームで指数関数的な成長をしていき、悔やんでいる時間軸の遅れも取り戻していきたいです。
実は1番重要で価値があることだと確信し始めていることなんですが、今、会社が面白いポジションどり、かつアセット、ネットワークを持っているなと思っています。広告事業10年、芸能事業約6年ですが、やり続けてきたことで、エンタメ・芸能業界の村社会の感じやお作法、人望業界図がかなり高い解像度で見えてきました。若手で1番インナーサークルに入っているよね、とよく投資家の方々にも言われますがその自負はあります。(出資お願いします!)
FOR YOUは「広告」「インターネット」「エンターテイメント」「芸能」における10年分のネットワークとアセット、知識、そして最重要である人と志をもって、この10周年を機に、第二創業期のスタートとして“エンターテイメントテック領域に突入”します。
競馬に例えるなら、 1コーナーと2コーナーを抜け、直線に入ったところで、もしかすると外枠から一気に大逆転を目指してダークホースになり得る位置にいるスタートアップだと思っています。
今回はあまり深掘りしませんが、ミッションを強く持ち続けたいとはずっと思ってきました。1人勝ちしたいという考えであれば、ここまで人が集まらず、ここまで周りの業界他社様も手をとってくれていないはずです。
広告/企画プロデュースの会社として、人の心に届ける力をずっと研磨していいきつつも、制作、配信&配給、パフォーマンス向上、スターとスターコンテンツの育成、他業界予算との接続やtoCからのビジネスモデルの開発などによる市場拡大等を行なった先で、エンターテインメント業界で働く人たちの報酬向上による働き甲斐の拡大、それに紐づいて広告業界、IT業界など他業界からエンタメ業界へ転職してくる人たちを増やすことなど含めた業界繁栄に貢献し、日本のエンターテインメント力を押し上げる仕組み作りには長期でしっかりと挑戦していきたいですね。
共に戦う仲間に対しては・・・
変化に強い柔軟な組織が出来上がってきていることを強く感じています。
この3〜4年、目標設定や評価制度の確立により、非常に逞しいリーダーと現場メンバーが増えてきました。1年半前に設定したバリュー、そして強く熱く温かい「FOR YOU RED」へカラーチェンジをした新会社ロゴなどに引き上げてもらい、能動的かつ建設的に、自己と組織成長のために前を見て走れる人たちがかなり集まってきてくれ、だいぶ筋肉質なチームになってきました。
現在の50人から100…200人…と会社が大きくなっていくタイミングのなかで、今後イスやポジションがどんどん増えていくと思うので、挙手してもらうことで誰しもがチャレンジできたり、リーダーや昇格が狙えるようになったり、リーダーというグレードだけに固執をせず、“スペシャリスト”としてマネジメントをせず“個”として突き抜けるみたいな制度も始まり、色んな挑戦できる環境があると思っています。
僕は会社で最年長ではないため、白ひげのように「全員の親父」という感じのリーダーではありませんが、アットホームな雰囲気は大切にしています。稼ごうと思えば淡泊に稼げる時代かもしれませんが、人生にあってよかったとそれぞれが思えるFOR YOUというコミュニティーにもなる会社を、みんなで育てていけたらと思ってます。個人的には仕事とプライベートを曖昧化していて、個々のプライベートも含めて、大事にしていけたらいいなと思ってきたこともあり、 メンバーのお子さんと遊んだり、パートナーとお会いしたりウェットな部分も含めて一緒に人生を楽しめるような仲間集めをしてきた結果、かなり推せるメンバーがいて温かいカルチャーをもつチームができてきています。特に、組織に注力していた前取締役(前期卒業)と創り上げてきたことを思い出します。
─この10年で最も印象に残っている出来事や、ターニングポイントについて教えてください。
本当にたくさんありますが、3つに絞るとしたら、広告部署においてシニア層かつ業界経験者のご入社が増えたことが1つ目のターニングポイントだと思います。
これによって会社の箔が付いたり信頼度が上がったり、クライアントに提供できるサービス範囲とそれに伴う予算拡大、なにより広告業界を志したい人達の成長環境が整い、不安を払拭できたと思っています。
SNS案件やキャスティングの下請けが中心の状態から、目に見えて上流から提案ができるようになっていったことや、1次請けの代理店から、一緒に企画を作る相談をいただくことも増えました。取引先様から「FOR YOU以前より安心感増したよね」と仰っていただいた際に、若くすぎないことや、業界経験の長い役員がいることの重要性を感じることもありました。
次のターニングポイントが15人くらいになってきたところで、人事・コーポレート部門をつくったことです。
それまでみんなで行っていた、あらゆるバックオフィス業務を整え、巻き取っていくことにおいて主体的に動いてくれるチームが立ち上がったこと、人事労務関連の制度の立ち上げや運用により、データの活用を通した攻めや、心の安心度が増す働きやすい環境や仕組みづくりが大きく前進しました。これは大きな転機だったと思います。
最後のターニングポイントは、ユニットリーダー制度の導入ですかね。
制度がない時は、経営陣が経営会議をして、決まった情報が急におりてくるみたいな二層構造になってしまっていたけど、ユニット単位でチームができて、リーダー陣に一次共有情報を出せるようになって、どんどん会社らしくなってきました。
「経営陣とメンバー」という構造から、「経営陣とリーダーチーム、リーダーチームとメンバー」という2つのチームと向き合うユニットリーダーという存在がすごく大きかったです。会社と責任を自分たちも背負うぞと気概を持ってくれる人が増えたことで、一気に組織が前進していったんじゃないかなと思っています。さまざまな課題も細やかにキャッチアップしてくれて、改善のPDCAが次々に進んでいきました。
特にこの一年間は、会社のカルチャー変更と見直しを大きく行うなど、
とにかく様々な変化があった9期でしたが、お取引いただいている皆さま、そして会社を支えてくれる皆さまのおかけで、なんとか10周年を迎えることができました。
今期は引き続き広告事業部の成長はもちろん(2024年7月は単月過去最高益を更新!)、芸能事業部において、良いターニングポイントを作ること、そしてAIと共存した業務パフォーマンスの向上と関連新規事業など、気合いを入れて頑張っていきます。(シリーズAも回り中です!)
これからも社員、タレント一同、信頼できるパートナーになれるよう、
FOR YOU精神を忘れず精一杯努めてまいります。
今後ともなにとぞ、ご支援ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
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