新日本プロレス2024年1月4日東京ドーム大会について

大まかな大会感想

昨日、新日本プロレス毎年恒例のビッグイベントである1.4東京ドーム大会の観戦の感想について述べたいと思います。結論から言うと、やっぱり試合のクオリティが高いし、面白かった。

考察する試合について

1試合1試合全ての感想を言いたいところではありますが、ここではメインイベントであるIWGP世界ヘビー級選手権試合のSANADA選手対内藤哲也選手の一戦について自分なりの考察も入れつつ述べてみたいと思います。

コンディション、技のキレ、正確性全てにおいてハイレベルであったSANADA選手

入場してリングインしてからの体の仕上がりは素晴らしいかったですね。無駄な肉がないと言うか。締まった体。だれが言ってたのか忘れてしまいましたが、プロレスラーは(体を)魅せる商売だと。その言葉通りの素晴らしい体を作ってきたなと。余談ですが、アレックス・コグリン選手もバキバキのカッコいい体してますね。もちろん、棚橋社長も。
コスチュームも若き頃の武藤敬司選手を彷彿とさせるようなオレンジの色合いでしたね。SANADA選手は本当に武藤敬司選手の事をリスペクトしているのだなと感じました。普段のスーツ姿とグラサンもカッコよくて好きですけどね。
技も新日本プロレスワールドの解説で棚橋社長が言っていたように、ミスがなく、正確。あれだけ飛び技や寝技、相手の技を受けててもあまり息がきれてないようにも見えました。ラウンディングボディープレスも綺麗な弧を描きますし、見ていて見入ってしまいますね。連発して高い精度のラウンディングボディープレスを打てるのはSANADA選手ならではだと思います。

不動の人気を誇る内藤哲也選手

入場シーンだけでお金を取れるレスラー。この領域にいるレスラーは本当に一握りしかいないと思います。内藤選手の入場シーンはまさにそれ。会場の期待感が爆発してましたね。オスプレイ選手の入場も凄かった。この2人の入場はまさに鳥肌ものですわ。過去の三沢光晴選手対蝶野正洋選手、グレートムタ対グレートカブキ(WARで行われた試合)の入場も凄かったですけどね。
昨年も武藤敬司選手の引退試合の相手を務めたり、プロレス大賞MVPを獲ったりしていましたが、タイトル戦線には絡んでなかった。でも、ノンタイトルでも話題に事欠かないのが内藤選手。言葉も巧みだし、言う事がなかなか鋭いですからね。自身も語っていたように、プロレスラーになっても、プロレス少年の自分がいると。プロになっても少年の心を持ったまま好きでいられるのはなかなかいないんじゃないかと。それがコメントとかそういう事に現れてますね。SANADA選手が表紙の週刊プロレスも買って読んでたみたいですから。
今回の一戦には引退したからしようと思ってた目の手術もして、掛かるものも凄かった。そうまでしないとなかなかトップに立つのは難しいのだろうなあ。

試合について

攻防とかはさておき、特に気になったのが、相手を場外に落としてからの、ロスインゴポーズを決めようとする内藤選手に対して、SANADA選手が逆に内藤選手を場外に落としてからの逆上がりかな??あそこの場面、もしSANADA選手が内藤選手のキメポーズして挑発してたら、結構SANADA選手のペースになってたかもしれないですね。だけにもったいなかったなと素人的に思いました。
結果、内藤選手が掟破りのSANADA選手の決め技デッドエンドをきめ、フィニッシュのディスティーノをきめて勝利でした。

試合後の展開についての考察

僕が一番言いたいのはここから。
内藤選手が勝利し、しばらくの硬直時間が流れた後からの….
EVIL選手の乱入!?
おそらく多くの観戦してたお客さんは思ったでしょう。
EVILお前もかと。
2020年に当時IWGPヘビー級王座とIWGPインターコンチネンタル王座の二冠戦(対ジェイホワイト選手、対オカダカズチカ選手)に勝利し、王座となった内藤選手が締めのマイクをしようとした時に、背後からKENTA選手が現れ、締めのデハポンコールができなかった出来事がありました。またその再来かと。またバッドエンドかと。
ディック東郷選手(?)(フードを被っていたのではっきりと分からなかった)かと思われる人物が内藤選手を捉え、EVIL選手が攻撃を加えようとした時、
まさかのSANADA選手が内藤選手を救うドロップキック炸裂!!!!

ここからは個人的な想像の世界での考察になります。
EVIL、SANADA、内藤….。
この3人は元々同じユニットにいて、ロスインゴナブレスデハポンの初期からずっといたメンバー。特にEVIL選手はまだ内藤選手1人だった時に加わったメンバーだから、当たり前だけど、内藤選手にとっても思い入れはあった選手のはず。逆にEVIL選手にとっても、日本に凱旋帰国して初参加したユニットなわけで。
SANADA選手も内藤選手が初めて戴冠したIWGPヘビー級選手権の最後に登場したメンバー。しかも当時はライバルと思われていた2人だっただけに衝撃もあった。
だからこの乱入から救うシーンは3人の関係性がすごく良く現れていて、感動でしたね。
しかもこの時はいつも現れるはずのロスインゴのメンバーも1人もいなかったし、ハウスオブトーチャーも2人だけ。これは僕の完全に妄想ですけど、3人だけの空間を作って、生まれた感動。ユニットを超えた信頼関係….。ただEVIL選手はあのシーンは美味しいから出て行ってやろうと思って出てきたのかも知らないけど(笑)。
あのあまり表情に出さないSANADA選手が見せた涙。
過去棚橋選手に敗れたオカダ選手にダブって見えました。
いつもならほぼバッドエンドになる展開だったのに、良い意味で裏切られて本当に良かった。
観てよかったと心の底から思った昨日のイッテンヨンでした。
今日は一夜明け会見やるのかしら。ニューイヤーダッシュはやるけどね。これも観ないと。

プロレスはもっと広がっても良い

これだけハイレベルな攻防を見れるプロレスはもっと広がってもいい!
入場シーンでこれだけ盛り上がるコンテンツもプロレス以外にはなかなかない。
技とかもそうだけど、肉体や言葉など魅力的なものも多い。会場に行けば結構近くで選手を見ることもできるし、サイン会等も行われている。確かに世の中色んな意味で暗いけど、プロレスは消えて欲しくない。

新日本プロレスは棚橋新社長が就任した。
棚橋社長も仰っていたが、東京ドームを超満員にしたいと。そのためには地方会場でのタイトルマッチを行いたいと。しっかりしたビジョンがある棚橋社長なら、東京ドームを超満員にしてくれるはず。今後も選手としても社長としても期待したい。

余談だが、今年の旗上げ記念日は内藤選手対デスペラード選手になるのだろうか?
まだ防衛戦もあるだろうし、分からないけど、もしそうなら、今まで絡んでこなかった2人のはず(おそらく)だから楽しみ。
駆け引きも巧みな2人だから、どうなるのだろう??
まだ見ぬ未来を想像するのもプロレスの楽しみの一つ。

ここまで読んで頂きありがとうございました。



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