漫画で学ぶ【国際ロマンス詐欺】
以前、国際ロマンス詐欺で騙されそうになった記事を書きました。
記事の中でも紹介していますが、ここ数年の相談件数はコ〇ナ前の40倍だそうです。
日曜日、お昼にテレビを見ていたら、さんまさんとマツコ・デラックスさんの番組で、有名な漫画家の先生が、国際ロマンス詐欺にあって7,500万円も騙されたと言っていて驚きました。
◎ディープフェイクに気を付けて!
発端はInstagramだったそうです。
大好きなハリウッドスターのInstagramに「いいね」を押し続けていたところ、ある日、そのスター本人から連絡がきたそうです。
はじめは信じていなかったけど、「顔見せて」といったところ、ビデオチャットしようと言われ、すっかり信じてしまったそうです。
実はこのビデオチャットで話した相手は、ディープフェイクと言われるAI技術で作られた、偽の映像だったのです。
しばらくすると「妻と離婚調停中」という連絡がくるようになります。
そしてプロポーズ!
本当にドラマのような、漫画のような急展開です!!!
でも奥さんとは離婚していませんから、結婚はできないですよね。
そこで持ち出されたのが「血の誓い」という秘密の儀式でした。
お互いの指を切って、血のついた指を画面越しに合わせて血を交し合う。
冷静に考えれば、怪しいことこの上ないんですけど、もう信じ切っているから真面目にこんな儀式をしてしまいます。
このころからお金の要求が始まります。
最初は14万円だったそうです。
ハリウッドスターなのに、なんで飛行機代も出せないの?
という疑問も、「離婚調停中で口座が凍結されているから」という理由で巧みに回避します。
しかもなぜ私がお金を出すの?という疑問にも「妻の君にしか頼れない」と言われたら舞い上がってしまうようです。
ここであの「血の誓い」がものを言うわけです。
うーん。女心を利用した巧みな伏線回収ですね。
詐欺師って、なんだかんだ頭いいですよね。
ストーリーテラーだし。
その才能、まともなことに使っても成功できそうですけどねぇ。。。
次々とお金の要求に応じ、ついには借金してまで工面するようになってしまいます。
ちなみにこの漫画家の方、詐欺にあわれた当時の年齢は70才だったそうです。
そんなある日、彼から13億円預かってほしいと頼まれます。
自宅に札束を詰め込んだスーツケースを持った外国人が訪ねてきて、真っ黒なお札を見せます。
(※一見お札とはわからないように真っ黒に塗られている)
そのお札を数枚抜き取り、特殊な液体にひたすと、あら不思議!
真っ黒な紙がドル紙幣になるというのです!
そのお金は本物で、銀行で使えたそうです。
液体が足りないからと、元に戻したお金はほんの少し。
それは見せ金だったんですけど、すっかり信用してしまったそうです。
これまで大金を貢いだけれど、13億円がいま、自分の手元にあると思うとなぜだかこれまでの苦労が報われるという気持ちになってしまったそうです。
そしてその後も次々と見舞われるトラブルに対処するために、お金を振り込み続けてしまったと言います。
最終的に、娘さんがアメリカで弁護士を雇い証拠集めをしたりして説得して、ようやくマインドコントロールが解けたのだそうです。
その時には、送金総額は7,500万円になっていたそうですが。。。
◎時間をかけて信用させる
私の記事の中でも書きましたが、彼らはものすごい時間かけてこちらの信用を得ようとします。
幸い私はお金持ちじゃないし、借金してまで人にお金を貸そうなんて善良な人間ではないので、免れたと思います。
でも本当に巧みなんです。
私の相手は建設関係と話していました。
家族構成とかもちゃんと設定してるんですよ。
大学生の息子が一人いて、犬を飼っているとか。
たぶん相手に合わせて親近感を持たせるようにSNSなどで情報を集めているのだと思います。
騙された漫画家の方も、漫画のファンだと言われたそうなので、リサーチされたうえで、ターゲットにされたのでしょう。
私の場合、外壁工事について質問したのがきっかけでした。
近隣がみんな外壁塗装工事を始めていたので、建設関係なら詳しいかなと思って、そういう工事ってアメリカでもやってるの?とかなんとか尋ねたことが相手にとって「お金を引き出せるチャンス」ととらえられたのだと思います。
今なら、まとまったお金があるに違いない、と踏んだのでしょう。
彼にとっての誤算は、私が「お金の貸し借りはしない」というマイルールを持っていたことでしょうか。
それに本当にお金なかったですし。
第一、会ったこともない、お互い言葉もろくに通じない相手に、軽々しく「お金貸して」なんていう人を信用できません。
彼の何よりの誤算は、私が恋愛感情を全く持っていなかったことでしょうね。笑
そういう意味では、むしろ私の方が演技力は上だったのでは???
今気づきました。
だって、私が100万単位のお金を貸すほど彼に夢中だと思わせていた、ということですよね? 笑
この国際ロマンス詐欺、コ〇ナ以降、本当に増えているそうです。
手口もますます巧妙になっています。
くれぐれも、会ったこともない人にお金を渡したりしないように!
会ったことがあるから安心というわけでもありませんが。
実はもう一人、怪しい外国人からも連絡がきました。
その人は日本に住んでいて、弁護士と名乗っていました。
古いパソコンを譲ってほしいと言ってきたので、
「弁護士なら新しいの買いなよ!」
とあっけなく撃沈しました。
この国際ロマンス詐欺、被害者の多くは日本人と聞きます。
日本人はいいカモなんでしょうかね? ( ̄▽ ̄;)
◎お金が絡む話には、ご用心!
世の中不況だからなのか、詐欺の被害が後を絶ちません。
疑ってばかりの生活も寂しいものですが、お金が絡む話は用心するに越したことはありません。
お金がもとで友情や家族だって壊れることがあるのですから。
詐欺にあった漫画家の方のお話はこちらの記事でも紹介されています。
さすが漫画家さん。転んでもただでは起きません。
漫画にもなっているようなので、実態がより分かりやすいかもしれません。
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詐欺といえばドラマ「クロサギ」
回を重ねるごとに面白くなってきますね。
黒崎と氷柱の関係性にも変化が。
最終話に向かってどうなるのか、目が離せません!
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
番組の中で、さんまさんも「こんなの嘘だってわかるだろ。信じられない」と仰っていたように、傍から見ると本当にこんな手口にかかる人はいないだろうと思うのです。
でも、恋愛状態に入ってしまったら「恋は盲目」状態になってしまうのでしょう。
一生懸命働いて稼いだお金。騙されないように気を付けたいものです。
自分は大丈夫。
こういう人が意外と危ないと聞いたこともあります。
年の瀬も迫ってくると、物騒な話も増えてきます。
何事もなく、無事に年が越せますように。
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