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期待について

「期待してはいけない」と何かで読んだことがあります。
期待するから裏切られる、期待するからがっかりする。
確かにそうです。

そんななか、辻仁成さんの日記の中で、息子さんに「期待していいんだよ」と言われたというエピソードを読みました。
息子さんがご自身の経験から感じた、期待し合い、期待に応える家族のよさを父親に説く内容でした。

「期待する」ということについて考えさせられる内容でした。

私は期待されれば無意識に応えようとするだろうなと思っています。
期待を裏切ってしまったこともたくさんあるだろうと思います。

では、自分自身が期待する側だったらどうか?
今日はそんな私が人に期待してしまった結果、少しがっかりしたことがありました。

数か月前からやりたいなと思っていることがあるのですが、どこから手を付けていいのかわからず、立ち止まっていました。
夏頃、ある公共団体の相談コーナーに相談して、できそうだというところまで進み、次は具体的にどうするかを考えてみよう、ということになりました。

いくつか壁があるのですが、その一つが英語でした。
相談員の方と話しているときに、周りに英語ができてWEBに強い人はいないのかと聞かれ、10年ほど前に朝活で知り合った方を思い出し、久しぶりに連絡してみることにしました。

仕事の都合でハワイに移住していましたが、チャットで相談をしたところ、ぴったりの人を紹介できるかもしれないと言われました。
9月末から1ヶ月ほど帰国するので具体的な話はその時にしようということになり、それが今日でした。

以前マスコミ関係で働いていた方で、留学経験もあり英語が得意で、交友関係も広いその方に私はすごく期待してしまいました。
自分では突破口が見つからなかったところに、糸口が見つかる可能性を勝手に期待していたのです。今日のために下調べもして臨みました。

久しぶりに6時台に起き、片道2時間かけて訪ねました。
「自然豊かなところなので、せっかく来るなら車で観光案内もする」と言われ、最近地元から出ることがなかったこともあり楽しみにしていました。

ところが会って早々に、「今日は眩暈がするから観光はまた今度にしてほしい」と言われました。
「あ、またか」という気持ちと、「眩暈がするのに運転して大丈夫なのかな」という心配の両方でした。
そういえば、いつもどこか具合が悪い人でした。

前日に連絡を取りあって、都合が悪くなったらお互いに朝連絡しようということになっていたので、キャンセルと言ってくれればよかったのになと思ってしまいました。

事前に提案されたときに、ショッピングセンターへ行きたくはないと伝えていたのに、会ってすぐ有名な大型ショッピングセンターに案内され、具合が悪いので車で待っていると言われました。せっかく案内してくれたので予定になかった買い物をして車に戻りました。

そのあとカフェでランチを食べながら、2時間位話しましたが、その方のおしゃべりを聞かされている間に時間だけが過ぎていきます。
途中で何度か軌道修正するのですが、すぐに脱線して雑談に戻ってしまいます。

その後、アウトレットモールに連れていかれ、お茶を飲み、雑談しただけでした。何度話を元に戻しても、「わざとなのかな?」 と思うくらい、唐突に話を別の方にそらされます。
絶えず誰かから連絡が来ていたようで、頻繁にスマホチェックもしていました。結局、買い物をして、雑談をして終わった一日でした。

一歩進むかもしれないという期待が大きかっただけに、落ち込みました。

期待はする方が悪いのか、させる方が悪いのか。

期待とはいったい何なのでしょうか。

「期待」は人によって重みが違うのかもしれません。

◎教訓

期待しあえる関係はとても良い関係だと思います。
期待は誰に対してしてもいいけれど、必ずしも報われるものではないもの。
期待する側は、それを覚悟して期待しなくてはならない。

いくつになっても同じ失敗をする私は、そろそろ期待することを止めた方がいいかもしれません。
そして期待に応えようとしすぎて疲れてしまう自分にも、そろそろサヨナラを言いたいなぁ、と思いました。


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