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好きなハンバーグ発表ドラゴン

さわやか

新年度になった。社会人として5年目の春。
学生時代は4月以降でなければ桜なんて見られないのが当然だったのに、気づけば3月後半に桜を見られるのが当たり前になっている。
当たり前なんてのはこうも数年で変わってしまうものなのか。

新年度になって、新たな出会いの季節になった。
いつも仕事をしている職場にも新しい人が来ている。
ちょっと前まで、ここに来たばかりの気分でいたが、いつしか私も待ち構える側の人間になっているなと思った。

住んでいるマンションで、同じ職場にいる人とバッタリ出会った。
2,3年前から職場で顔を合わせる機会は多々あったのに、初めて家が一緒だということに気づいた。
面白いし、そんなことあるんだなと思った。
とはいえ逆に、同じマンションに住んでいるということを知っていながらも全く出会うことのないまま引っ越していった職場の人だっている。
出会いは偶然ではなく必然、きっとこの出会いが、今の自分に何か必要なのかもしれないと感じた。

思い切って、その職場の人とコンタクトを取ってみることにした。そう決意した日に、たまたま職場でも顔を合わせて、しかも話が嚙み合って、あれよあれよという間に連絡先を交換することもできた。

…ここまで書いているとあたかも異性との馴れ初めみたいな書きぶりだが、実際は同性の、年上の方である。

連絡を取り合い、まずは一緒にご飯に行くことになった。
しかし内心は焦っていた。「うまくいくだろうか?」
一緒に行こうと誘ったほかの人からは、何をそんなに心配しているんだという目で見られたが、心の靄が取れることはなかった。

そしてこのnoteを書いている今日、ご飯に行ってきた。
楽しい会だった。楽しい会だったのに、気持ちはどこか晴れなかった。
まぁ実際、小雨も降っていた。

こういう時期が私にはある。何をしてもどこか気分が落ち込み気味で、うまく人と会話できていないような気がする時期が。
心の奥底に溜まっているヘドロのような感情が、自分の身体と心のバランスを乱している。そんな気がする。

好きな惣菜発表ドラゴンを聞きたくなった。
ただ単に、好きな惣菜を発表するだけの歌なのに、本当に稀に聞きたくなる瞬間がある。
「正式名称がわからない総菜も 好き好き大好き」というところ、良い。

いまこの瞬間に抱えている、それが何かもわからない、何をしたいのかもわからないこのもやもやも、

好き好き大好き

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