甘くて美味しいフレグランス!?
一番好きなチョコレートは、2009年ワールドチョコレートマスターズで優勝したMODEでお馴染みの前髪パッツンといえば、霧里です。
こんにちは。
すっかりバレンタインシーズンも過ぎ去りましたが甘くて美味しいものは皆さんいつだってお好きな筈!と信じて、今日は甘くて美味しいお話です。
因みに、冒頭でご紹介したMODEは世界一のチョコレートケーキとして現在も神戸のラヴュニューさんでご賞味いただけますのでオススメですよ!
先日、Fragrance Salon Ablxsでの調香勉強会はグルマンノートがテーマでした。
改めて、グルマンノートの香りを作る難しさを痛感するとともに、その奥深さを実感したので今日はそのお話を書いてみようと思います。
香りのカテゴリを表す言葉は様々ありますが、「グルマンノート」はもしかしたら余り聞き馴染のない方が多いかもしれません。
フランス語で「食いしん坊」を意味する言葉「グルマン」から名がついたグルマンノートはその名の通り美味しい香りのこと。
オリエンタルな香りにお砂糖やクリーム、チョコレート、バニラなどの甘い香りがプラスされ、アクセントにウッディーやスパイスを使います。
こうした濃厚な甘い香りは、日本においては冬に好まれることが多いです。
日本の夏は湿度が高いので、これらの香りは重すぎてしまうんですね。
グルマンノートはとても奥が深い。
以前も初級クラスでグルマンノートを勉強したときに作った香りはなかなか苦戦したのですが、今回も難しかったです。
今回は「オリエンタルな美女が纏う甘い香り」をテーマにフレグランスを作ってみました。
具体的にイメージしたのは、アルメニアの歌姫、Lilit Hovhannisyan(リリット・ホヴァニシヤン)です。
ここでちょっと曲も聴いてみてほしいです。
「BALKAN SONG」
エキゾチックな美女ですよね…ウットリ…♡
彼女をイメージして作ったのは甘いながらも官能的で大人っぽい香り。
ココナッツライムとチョコレートの香りをポイントにしたかったのと、官能的で大人っぽい香りを出したくてイランイラン、そして実はチョコレートなどの甘い香りと相性がいいパチョリ、を軸にして香りを作りました。
フレグランスタイプ:グルマン
ポイントとなる香り:ココナッツライム、チョコレート
■Top note
ココナッツライム、オレンジ
■Middle note
イランイラン、ジャスミン、ローズ、フランギパニ
■Last note
チョコレート、シナモン、パチョリ、サンダルウッド
しっかりとした甘みだけでなくウッディーも感じられる香りになりました。
ミドルノートでふんだんにフローラルな香りを使用したことで、女性らしさとフレグランスとしての奥ゆきも感じられるものとなりました。
ココナッツライムが意外にもしっかり強く香るので、少量で十分、ということが良く分かったのは今回の収穫でした。
ただただ、甘くて美味しそうな香りというだけではなくきちんとフレグランスらしさを出すには?という部分が難しく、私にとってはまだまだグルマンノートの香りは更に突き詰めていけたらと感じた勉強会でした。
さて、実は2月はギックリ腰の症状が出てしまい、「生きているだけで腰が爆発しそう!」という状況で、調香の作業も殆ど出来ず…でした。
だいぶ回復してきましたので、これから無理のない程度に、バリバリ頑張りたいと思います。
どうぞ、よろしくお願い致します。
では、また。
サポートいただいた金額は新たな香料の購入など、今後も幅広い香りを生み出す為に活用させていただきます。 どうぞよろしくお願いいたします。