新作フレグランス三種はお花の香りがメイン
先日の記事で新作フレグランスのキーワード・コンセプトについて書かせていただきましたが、今日はそれぞれのフレグランスについて少しお話したいと思います。
今回の新作フレグランスは三種。
今年発表の新作フレグランスは三種。
全て、それぞれ違う花の香りをメインにして、フローラルの中でも三様のフレグランスタイプとなっています。
「フローラルノート」と一口に言っても様々なタイプがあり、とても奥深いので今回はタイプの違うフローラルノートを作ってみたいと思いました。
そしてコンセプトにある通り、吉屋信子著「花物語」にヒントを得たのですがせっかくならその「花物語」に登場しないお花をピックアップしたいと考えました。
一度、「花物語」に登場するお花を全部書き出してみましたが、とっても沢山のお花があるんですよね。
薔薇や梅、ひまわり、あじさいといった馴染み深いお花から、名もなき花や心の花といった概念のお花もあります。
本当に沢山のお花とお話が収録されているので、機会があれば是非一度読んでみてくださいね。
それでは、いよいよ三種のフレグランスについてです。
アイリス
最初にご紹介するのは、アイリス。
水辺に咲く紫の花は、日本では菖蒲として親しまれていますね。
パウダリーな優しい香りはフレグランスにも数多く使われています。
このアイリスをメインにした新作はホワイトフローラルのフレグランスタイプで優しく香ります。
ちょうどこの香りについて色々と試していたのが初夏だったので、夏でも重すぎない香りになっています。
フランジパニ
続いてはフランジパニ。
南国のお花と聞いてフランジパニを思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
国や地域によってプルメリアと呼ばれます。
フランジパニ単体ではエキゾチックな印象ですが、今回はアクアフローラルのフレグランスタイプで作りました。
甘すぎず、明るい気持ちになれる香りです。
オスマンサス
最後はオスマンサス。
日本では秋の訪れを感じさせる金木犀。
金木犀の英語名がオスマンサスです。
まさに、今の時期に外を歩いているとふと香ってきて、思わず立ち止まって金木犀を探した経験があるという方も多いのではないでしょうか。
こちらはこれからの季節にぴったりのフローラルノート。
甘すぎない落ち着いた香りです。
実は、他のお花も…
そして、今回はこれらの花の香りを際立たせるためにほんの少しずつ、違う種類のお花の香りも使用しています。
不思議なことに、他のお花の香りを混ぜた方がメインの香りがしっかりと感じられるようになったりするんです。
その新しい発見も、フレグランス作りの楽しい部分でもあります。
きっと、意外と思えるお花の香りも入っているので、是非グループ展では実際に香りを試してみてくださいね。
合同展まで約一か月!
早いもので、合同展の初日までもう一か月と少し…!
準備を進めつつ、少しずつ新作についてやグループ展についても記事を書いていく予定です。
どうぞ、お楽しみに!
Fragrance Salon Ablxs主催
Perfume Artist調香クラス 合同展vol.3
「Re-member」
2020/11/20(金)-23(月・祝)
14時-20時(最終日のみ18時まで)
高円寺LECURIO
サポートいただいた金額は新たな香料の購入など、今後も幅広い香りを生み出す為に活用させていただきます。 どうぞよろしくお願いいたします。